タイの友人から、日本の袴(はかま)が欲しいんだけど、大体いくらぐらいで買えるのか、その値段を調べてほしいと頼まれたことがあるのですが、その金額に関連して以下のやり取りがありました。
(wâa tɛ̀ɛ ŋóp pramaan thâo rài khá / ワーテー ゴッププラマーン タオライ カ)
:ところで予算はいくらですか。
:หลักพัน(làk phan / ラック パン)の範囲であれば、許容範囲ですよ。
(⇒実際は、「หลักพัน(làk phan / ラック パン)って、どの金額の範囲!?」と慌てて調べました…)
最終的には無事に会話が終了したのですが、良い勉強になりました。
このหลักพัน(làk phan / ラック パン)とは、金額の桁を表す表現の1つだったのですが、今回の記事では、金額の桁(ケタ)を表す言い方について見ていきたいと思います。
どうぞ最後までお付き合いください。
金額の桁/ケタを表す表現『หลัก(ラック)+○○○』
หลักพัน(làk phan / ラック パン)
:千の位、4桁(ケタ)の金額
→千(バーツ)単位、千(バーツ)台
※数千(バーツ)とも訳せるかと思います
◆ここで意味する「千の位」とは、3,000バーツでも4,000バーツでも1,000バーツでも(恐らく8,000バーツや9,000バーツでも)良いけど、500バーツや10,000バーツではない、という意味です。
◆他の通貨の場合もあります。
◆文脈からタイバーツと判断できる(できた)場合は、บาท(bàat / バーツ)という通貨の単位を使わずに表現可能です。
【一覧】金額の桁/ケタを表す表現(1~7桁)
他の単位も合わせた、1桁~7桁までの一覧です。
・หลักหน่วย(làk nùai / ラック ヌアイ)
:一の位、1桁
・หลักสิบ(làk shìp / ラック シップ)
:十の位、2桁
→十(バーツ)単位、十(バーツ)台、数十(バーツ)
・หลักร้อย(làk rɔ́ɔi / ラック ローイ)
:百の位、3桁
→百(バーツ)単位、百(バーツ)台、数百(バーツ)
・หลักพัน(làk phan / ラック パン)
:千の位、4桁(ケタ)の金額
→千(バーツ)単位、千(バーツ)台
・หลักหมื่น(làk mɯ̀ɯn / ラック ムーン)
:万の位、5桁
→万(バーツ)単位、万(バーツ)台、数万(バーツ)
・หลักแสน(làk sɛ̌ɛn / ラック セーン)
:十万の位、6桁
→十万(バーツ)単位、十万(バーツ)台、数十万(バーツ)
・หลักล้าน(làk láan / ラック ラーン)
:百万の位、7桁
→百万(バーツ)単位、百万(バーツ)台、数百万(バーツ)
じゃあ『8桁』は何と言えばいい?
タイの数字の単位は百万(ล้าน / láan / ラーン)が最大なので、「8桁以上はどう表現したら良いんだろう?」という疑問が出てきますよね。
実際のニュースでこのように表現されていました。
・เงินเลข 8 หลัก(ガン レーク 8 ラック):8桁の金額
8桁以上は、この言い方の数字の所を変えていけば、表現できそうですね。
例文を見てみよう
例文とその訳
งานแต่งงานเพื่อนสนิทควรใส่ซองหลักพันขึ้นไป
(ŋaan tɛ̀ɛŋŋaan phɯ̂an sanìt khuan sài sɔɔŋ làk phan khɯ̂n pai/
ガーン テンガーン プーアン サニット サイ ソーン ラック パン クン パイ)
:親友の結婚式には、千バーツ単位(数千バーツ / 4桁)以上のお金を包むべきだ。
最初のやり取りを改めて見てみよう
最初に挙げた友人の発言を日本語に訳すとすれば、以下のようになりますね。
:4桁(≒千~数千バーツ台)であれば、許容範囲ですよ。
さいごに(この話のオチ・・・)
そもそも予算を聞いたのは、金額の範囲を限定することで、袴を選びやすくすることが理由でした。
こういった商品ってピンキリですから…
にもかかわらず、「หลักพัน(làk phan / ラック パン)」と言われてしまったことで、思っていたよりも金額に幅があり(極端な話、1,000バーツ以上10,000バーツ未満であればいくらでも良いという話ですよね…)、あまり参考にならなかった…
という話でした。
1つ勉強になりましたし、友人の役にも立てたので結果オーライとしたいと思います\(^O^)/