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再開発のため閉館したタイホテル『デュシタニ・バンコク』|名称に込められた2つの意味とその由来

タイ・バンコク・シーロム交差点

こんにちは。Sripasa(@Sripasaa)です。

タイの老舗五つ星ホテル『デュシタニ・バンコク』が、2019年1月5日(土)14:00をもって、一旦クローズしました。

再開発のため取り壊し、2023年に再オープンすることが予定されています。

今回は、そんな『デュシタニ・バンコク』の以下の3点について、見ていきます。

この記事で分かること

・デュシタニ・バンコクの歴史
(着工・オープン年、設計者)

・「デュシタニ」という名称の意味と、名前に込められた2つの意味

・新複合施設の概要

では、はじめます。

『デュシタニ・バンコク/Dusit Thani』の歴史

『デュシタニ・バンコク/Dusit Thani Hotel』は、日本人建築家柴田陽三氏による設計のホテルです。

柴田氏は、ホテルオークラ東京(1962年)や札幌ロイヤルホテル(1964年)の設計も手掛けた建築家です。

出所:https://ja.wikipedia.org/wiki/柴田陽三

ホテル『デュシタニ・バンコク』は、1966年に着工し、1970年2月にオープン。

2019年1月のクローズに至るまで、48年11ヵ月の期間をバンコクと共に歩みました。

バンコク・シーロムエリアのランドマーク的存在と言っても過言ではなかったと思います。



タイ5つ星ホテル『デュシタニ』の名前の由来

デュシタニという言葉は、正確に発音すると『ドゥシット・ターニー』となります。

この『ドゥシット・ターニー』には、二つの意味が込められています。

タイホテル『デュシタニ』の名前に込められた意味①:天国の街

『ドゥシット・ターニー』は「天国の街」という意味です。

ดุสิตธานี(dusìt thaanii/ドゥシット・ターニー)
=เมืองสวรรค์(mɨaŋ sawǎn/ムアン・サワン)

:天国の街

そして、この『ドゥシット・ターニー』は、「ドゥシット」と「ターニー」からなる複合語です。

それぞれの意味を見ていきます。

ดุสิต(ドゥシット/dusìt)

:兜率天(とそつてん)
 サンスクリット「तुषित/Tuṣita」が起源
(パーリ語では「Tusita」)

ธานี(ターニー/thaanii)

:町

兜率天/都率天(とそつてん)とは、

仏教の世界観における天界の一つであり、三界のうちの欲界における六欲天の第4の天

(途中省略)

兜率天は浄土の一つともされている。

出所:https://ja.wikipedia.org/wiki/兜率天

ホテルの利用者に、まるで天国にいるような気分を味わってほしいという願いが込められています。




タイホテル『デュシタニ』の名前に込められた意味②:ラーマ6世への敬意

タイ・バンコクの「シーロム交差点」右手前にデュシタニ・バンコクがあり、右奥にルンピニ公園が広がるタイ・バンコクの「シーロム交差点」右手前にデュシタニ・バンコクがあり、右奥にルンピニ公園が広がる

ラーマ6世(在位1910~1925年)は、「ドゥシット・ターニー」と呼ばれる議会政治実験都市を建設しました。

ラーマ6世が考え出したドゥシットターニーと称する西欧議会制の実験都市(p204)

(ラーマ6世は、)立憲主義政治の訓練の場とも評価できるミニチュア都市「ドゥシットターニー」を創設した。(p413)

タイ事典 p204, 413より引用

『デュシタニ・バンコク』の向かいにあるルンピニ公園の入口には、ラーマ6世像(King Rama VI Monument/พระบรมราชานุสาวรีย์)が建てられています。

政治実験都市『デュシットターニー』を創設したラーマ6世に対する敬意を表すことも、ホテル名を『デュシタニ・バンコク』とした理由の一つだったそうです。

時系列でのまとめ

1910年 ラーマ6世即位
1925年 ラーマ6世死去
1932年 立憲革命
1942年 ラーマ6世像建立
1966年 デュシタニ・バンコク 着工
1970年 デュシタニ・バンコク オープン
2019年 デュシタニ・バンコク クローズ



シーロム交差点『デュシタニ・バンコク』の場所に建設される複合施設

『デュシタニ・バンコク』の跡地に新たに建設される複合施設の概要です。

・5つ星ホテル(250室、39階建て)
・オフィスビル(40階建て)
・レジデンス(60階建て)
・ショッピングセンター(地下1~2階)

新生『デュシタニ・バンコク』は、ホテル公式ホームページによると2023年にお披露目予定。

それ以外の複合施設は2024年に開業予定となっています。



まとめ:名称「デュシタニ」に込められた2つの意味

今回の記事では、主にデュシタニ(=ドゥシットターニー)の意味について見てきました。

デュシタニは直訳すると「天使の街」ですが、次の2つの思いが込められ、名付けられたものです。

  1. ホテル利用者に天国にいるような気分を味わってほしいとの願い
  2. 議会政治実験都市「ドゥシットターニー」を創設したラーマ6世への敬意

「デュシタニ・バンコク」は、シーロムエリアのシンボル的存在でもあったので、クローズしてしまうと寂しいですが、新しい姿を楽しみに待ちたいですね。

参考資料

出所:
https://www.marketingoops.com/news/biz-news/dusit-thani-bangkok-close/

https://www.dusit.com/dusitthani/bangkok/ja/

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