私が最初にタイを訪れたのは2009年なのですが、その頃と比べるとバンコクもかなり便利になりました。
スワンナプーム空港から中心部まで行くのも、従来は車・タクシー・バスのみだった移動手段が、エアポート・リンク(Airport Rail Link)が加わることで選択肢が広がりましたし、一般のタクシーの乗車レーンも整備されたりと、利便性が増したように感じます。
なのですが、私は、タイから本帰国後、旅行者としてバンコクへ行く際、スワンナプーム空港から市内への移動には、「AOTのリムジンタクシー(ハイヤー)(AOT LIMOUSINE)」を使っています。
値段は通常のタクシーの2倍強ですが、安心を求めたい方、ゆったりした旅が希望の方向けの移動手段です。
このリムジンタクシーですが、メーター制ではなく、予め行き先で値段が決まっていて、空港で先払いします。
メーター制のタクシーの場合、高速代や空港使用料を別途支払う必要がありますが、リムジンタクシーの場合は、価格にすべて含まれているため、空港で支払った後、追加の費用は一切発生しません。
そのため、乗車中にメーターの上がり具合を気にしたり、高速代を準備したり空港使用料を考慮したり…、ということをしなくてよいので、楽な気分で乗車できます。
女性一人(または少人数の)旅や、深夜にバンコクに到着する便を予定されている方に、特におすすめです。
- バンコクへ行くのが初めて、という方
- 多少お金を払っても、安全で快適な旅をしたい、という方
- スワンナプーム空港到着が深夜になる方
- 女性の一人旅を予定されている方
- 海外旅行にそこまで慣れていない方
など…
この記事では、私がAOTのリムジン(AOT LIMOUSINE)をおすすめする理由、具体的な乗り方や所要時間、金額(一般のタクシーとの比較)についてお話ししたいと思います。
それでは、はじめます。
私が『AOTリムジンタクシー/LIMOUSINE』をおすすめする理由【スワンナプーム空港からバンコク市内までの移動手段】
私が『AOTリムジンタクシー/LIMOUSINE』をおすすめする理由
私がAOTリムジンタクシーをおすすめする理由は、以下の5点です。
- 安全
- 安心
- 楽
- 乗り心地が良い
- 値段が許容範囲
バンコクに住んでいた頃、自宅からスワンナプーム空港までの移動には、ケースバイケースですが、会社の車が使えるときはお借りし、無い時は一般のメーター制のタクシー、荷物がほとんどないときはエアポートリンク、を使っていました。
当時は「一般のメーター制のタクシーの代わりにAOTのリムジンタクシーを使う」ということは殆どありませんでした。
なぜなら、生活するとタイの物価に慣れてしまい、リムジンタクシーの値段でさえ高く感じてしまっていたからです。
タイの一般タクシー(メーター制)
ですが、タイの一般のタクシー(メーター制)の運転手レベルは千差万別でして、様々な方がいます。
運が悪いと、
- スピード狂の運転手
- 爆音で(政治系の)演説を流している運転手
- 今にも居眠りしそうな運転手
このような運転手に当たってしまいます。
大抵は、乗った後に気づくので(もう走り始めている)、なかなか途中で降りることもできず、乗っていても気持ちが休まらないため疲弊します…
窓を全開にしてもらい(風を当てて眠らせない作戦)、高速を降りるまで延々と話しかけ続けました。。。
高速だと途中で下道に降りるようお願いすることも出来ず、逃げ道がなくて本当に疲れました。
そういったことをあれこれ考えると、日本からわざわざ飛行機に乗ってタイを訪れるのに、開口一番変なメーター制のタクシー運転手に遭遇したくない、ゆったりした気分でホテルへ向かいたい、という思いを持つようになり、本帰国してからバンコクを訪れる際は、決まってAOTのリムジンタクシーを使っています。
続いて、具体的な乗り方を見ていきます。
[2019年更新]【入国/到着時】おすすめの移動手段:AOTリムジンタクシーの乗り方【スワンナプーム空港からバンコク市内まで】
スワンナプーム空港到着時(税関審査前)に予約・購入しよう
入国時の大まかな流れとしては、
到着→入国審査→預けた荷物(スーツケースなど)の受取り→税関審査→外に出る(到着ロビーへ)
となりますが、
入国審査を経て、ターンテーブルで荷物を受け取った後、税関審査へ進む前に、AOTのカウンターがあるので、申し込みと支払いを行いましょう。
ターンテーブルの奥にカウンターがあります。
この表示が目印です。
このAOTカウンターの手前に(同じ並び)に、タイ大手携帯キャリア「AIS」のカウンターがあります。
SIMフリーのスマホをお持ちの方で、タイ滞在中にネットを使いたい方は、こちらでSIMを購入することが可能です。
SIMフリーのスマホをお持ちでない方は、日本からWiFiルーターをレンタルしていくのがおすすめです。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
>>【タイ旅行】日本でWIFIルーターをレンタルするなら「タイデータ」がおすすめ|バンコクで使ってみた感想・レビュー」
AOTリムジンに話を戻します。
税関審査を抜けて外(空港の到着ロビー)に出てからも、AOTリムジンタクシーのカウンターがあり、申し込みや支払いは可能です。
ですが、到着ロビーは、お客さんを迎えに来た人、今から出発する人などで、常にごった返していますので、税関審査に進む前に申し込みや支払いをしておいた方が楽です。
どちらで申し込んでも、金額などは変わりませんので、万が一先に税関を通過してしまった場合は、外に出てからAOTのカウンターへ行きましょう(すぐ右手にあります)。
AOTカウンターでの申し込みと支払い
カウンターでは、受付の方から行き先(ホテル名)・名前を聞かれます。
名前は領収書に載せるのと、後ほど乗車する際に名前を呼ぶときに使うようです。
車種が選べるのですが、その時の混雑具合などで、受付の方が車種を指定して金額を言ってくることもあります。
私は、最初は他の車種(確かTOYOTA Camry/カムリ)を提示されたのですが、「一番安い車種でお願いします」と言ったら「MU-X」になりました。
Camryにしておけば待たずに済んだ(はずな)ので、ケチらずに提示してもらった車種にしても良かったかな、と後で思いました。
往復で購入すると、帰国時の手間が省けます
カウンターで、キャンペーンで「往復で申し込むと帰りは20%オフ」と書かれた板が出ていることもあります。
私が行った時もそうでしたので、帰りの分も予約しておくことにしました。
往復で申し込む場合、帰りの日時はこのタイミングで指定しますので、帰りの便の詳細が手元にあるとスムーズです。
帰国便の日時と乗車地(ホテル)を伝えると、ちょうど良い時間を提案してくれますので、それに従えば大丈夫だと思います。
私は、帰国便の時間が朝9:30だったので、最初は「6:30でどうか?」と言われたのですが、日曜の朝だったので「6:45で大丈夫じゃない?」と言って6:45でお願いしました。
平日だともう少し余裕を持った方が良いと思うので、最初に提案してくれた6:30は妥当な時間だったと思います。
申し込むと、このような領収書をもらえます。3枚目のものは、帰りの予約確認書です。
金額については後述します。
税関審査を抜けたら、9番出口へ
税関審査を抜け、外(到着ロビー)に出ると、すぐ右手にAOTのカウンターがありますので、そこで先ほどもらった領収書を見せると、9番出口から外に出るように言われます。
恐らくですが、この右手のカウンターで何も言わずに、そのまま9番出口から外に出て、少し歩いたところにいるAOT職員の方に領収書を見せるのでもOKだと思います。
【帰国/出発時】おすすめの移動手段:AOTリムジンタクシーの乗り方【バンコク市内からスワンナプーム空港まで】
指定した時間に、指定場所に行くだけでOK
帰国日当日は、申し込み時に受け取った「予約確認書(万が一のため、帰りの領収書も)」を持って、指定した時間に、指定の場所で待つだけです。
前日電話で予約を確認するといった、所謂リコンファームは不要でした。
これは有難いですよね。
【レビュー・体験談】時間通り来たか?空港までの所要時間は?
こちらは、2018年8月に私が乗車した時の体験談です。
帰りは6:45に迎えをお願いしていました(飛行機は9:30発)。
6:30にチェックアウトを済ませ、1階のロビーに降りたのが6:40だったのですが、車は既に到着し、待機していました。
時間厳守な所が、かなり高ポイントでした。
そしてすぐに出発。車に乗り込んだのが6:40過ぎ、スワンナプーム空港に到着したのが7:03で、所要時間が23分でした。
23分で到着、というのは、日曜の朝ということがかなり関係していると思います。
乗車地にもよりますが、シーロムエリアから乗車すると、だいたい40分くらいかかります。渋滞の場合はもっとです。
渋滞していない状態で「40分程度」と見ておくのが通常です。
[2019年更新]【料金比較】AOTリムジンタクシーと一般のメーター制のタクシー[スワンナプーム空港⇔バンコク市内往復]
AOTリムジンの料金[スワンナプーム空港⇔バンコク中心部]
スクンビットエリア(私の場合はプルンチット)まで行く場合、
一番安い車種「MU-X」利用+20%オフキャンペーン中で、
・行き:1,050バーツ(高速代、空港使用料込み)
・帰り:840バーツ(1,050バーツの20%引き、高速代込み)
⇒往復:1,890バーツ(約6,000円)
でした。
20%オフのキャンペーンが行われていない場合は、車種「MU-X」利用で
・行き:1,050バーツ(高速代、空港使用料込み)
・帰り:1,050バーツ(高速代込み)
⇒往復:2,100バーツ(約6,700円)
となります。
※同じ区間でCamry(カムリ)を利用した場合、片道1,200バーツでしたので、20%オフを考慮すると往復2,160バーツ(約6,900円)、通常の価格の場合は往復2,400バーツ(約7,700円)となります。
一般のメーター制タクシーの料金[スワンナプーム空港⇔バンコク中心部]
一般のタクシーの場合はメーター制なので、行き先は勿論、通行ルートによっても金額が変わってきます。
タクシー代(メーター分)に加えて、高速代(空港~バンコク中心部だと、片道65バーツ程度)と空港から乗車するタクシーの場合に発生する空港使用料(50バーツ)がかかりますので、メーター分は想定値ですが、試算すると以下の通りとなります。
【空港⇒スクンビットエリア(プルンチット周辺)】
・タクシー代(メーター分):350バーツ
・空港使用料:50バーツ
・高速代:65バーツ
:計 465バーツ
【スクンビットエリア(プルンチット周辺)⇒空港】
・タクシー代(メーター分):350バーツ
・高速代:65バーツ
:計 415バーツ
⇒往復計:880バーツ(約2,800円)
【ご参考】「AOT」とは?
タイ空港公社(英語: Airports of Thailand 略称 AOT、タイ語: บริษัท ท่าอากาศยานไทย จำกัด (มหาชน))は、タイの国営空港を運営する会社である。
創業は1979年7月1日、2002年7月に民営化された。運輸省が70%の株を所有している。
日本語訳では「タイ空港公社」と称されることが多い。
既に民営化されているのですが、「タイ空港公社」という和名が使われているのですね。
AOT LIMOUSINE ウェブサイトもあり、オンライン予約もできるようですが、到着時にカウンターで予約するので特に不都合を感じなかったので、あえて事前に予約しておく必要はないかな、と思います。
さいごに
海外旅行の中で、行きの空港から目的地(ホテル)までの移動手段というのは、旅の大切な構成要素だと思っています。
ここで嫌な思いをすると、せっかくの旅行が気持ちよくスタートできないからです。
初めて行く国だと、なおさらですよね。
私も電車などが整備されていない国(例えばシンガポール以外のASEAN各国)や、タイの地方都市に初めて行く時は、行きの空港からの移動手段について、いろんな方のブログなどを参考にしながら綿密に計画を立てるようにしています。
そして、公共交通機関では難しそうだ(リスクが高そうだ)と思ったときは、ホテルの送迎をお願いするようにしています。
バンコクの場合、ホテルの送迎にすると(ホテルのランクにもよりますが)かなり高くなりますので、こちらのAOTのリムジンタクシーが費用対効果を考えて丁度良いのかな、という印象です。
楽しい旅になりますよう、お祈りしております。