อนุญาต 読み | ʔànúyâat アヌヤー(ト) |
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อนุญาต 意味 | 許可する 許容する 承諾する |
品詞 | 動詞 |
原語 | パーリ語 (サンスクリット語) |
タイ語「อนุญาต」の語源
パーリ語
単語 | anuññāta |
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タイ文字 表記 | อนุญฺญาต(*) |
意味 | 許された 許容された |
品詞 | 形容詞 |
タイ文字表記の「ญฺ」は、「ญ」に「ฺ」がついたもの。
ญฺ=ญ+ฺ
「ฺ」はタイ語で「พินทุ(phinthú/ピントゥ)」と呼ばれる。
本来の意味は「水滴・点」だが、サンスクリット・パーリ語(の単語)をタイ文字表記する際に子音字の下につけて、その子音字に母音が伴わないことを示す。
【例1】
サンスクリット語「จกฺร」
:cakra-/チャクラ(「輪・円盤・車輪」の意)
→「ฺ」のついていない子音には「短母音a」が付される
※タイ語では「จักร(càk/ジャッ(ク))」
:「歯車・ある種の機械類」などの意
【例2】
サンスクリット語「นคร」
:nagara-/ナガラ(「町・都市」の意)
→各子音に「ฺ」がつかないので、子音にはそれぞれ「短母音a」が付される
※タイ語では「นคร(nakhɔɔn/ナコーン)」
:「大きな町、都」の意
「ฺ」がつかず、且つ母音符号もつかない場合は、書かれていないものの「短母音a」が入る。
※短母音「a」が書かれないことについては、以下(↓)のツイートをご参照ください。
デーヴァナーガリー文字を学習して一番目から鱗だったのは、デーヴァナーガリー文字は子音字単独で短母音「a/ア」が付されているということ(例:क(k)と書いて「ka」と読む)。
— Sripasa (@sripasaa) June 19, 2021
短母音a以外の母音の場合は、母音符号を書くんですよね。
ka→क
ki→कि (क+ि)※िは短母音i
kaa→का(क+ा)※ाは長母音aa
【参考】サンスクリット語
単語 (デーヴァナーガリー文字) | अनुज्ञात |
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単語 (読み) | anu-jñāta |
単語 (タイ文字 表記) | อนุชฺญาต |
意味 | 同意された 許可された 許された |
品詞 | 過去(受動)分詞 |
:「知った・確かめた・理解した・知覚した」
(※動詞「知る(√jñā/ज्ञा )」の過去分詞)
サンスクリット語の過去分詞(厳密には「過去受動分詞」)は、動詞の原形(「語根」と呼ばれる)に「ta/त(na/नのことも)」を添えて作られる(*)。
【例】
・動詞(語根)「知る」:√jñā(ज्ञा)
・過去(受動)分詞「知った」:jñāta(ज्ञात)
↓
この過去(受動)分詞の「ta/त」の部分が、タイ語に入ってきた時に語末が「ต/t」となっている(と考えられる)。
(*)辻直四郎著『サンスクリット文法』p195
※こちらでご紹介するサンスクリット語・パーリ語の訳語は、数多くある訳語の中から、タイ語の意味に照らし語源として説明がつく(と思われる)訳語を当サイト著者の独断で選んでおり、恣意的な要素が含まれます。
そのため、他の訳語も確認したいという場合は、どうぞ辞書でご確認いただければと思います(記事の最後に参考文献として掲載しております)。
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- 水野弘元著『増補改訂 パーリ語辞典』
- 辻直四郎著『サンスクリット文法』
- Jゴンダ:サンスクリット語初等文法
- https://th.wiktionary.org/wiki/วิกิพจนานุกรม:หน้าหลัก
- https://www.manduuka.net/sanskrit/index.htm