2022年4月に海外から日本へ入国した際に事前に準備したこと・搭乗日当日・成田空港での検疫の流れと所要時間を備忘録として纏めます。
2022年5月に日本を出国した際の成田空港第2ターミナルの様子(JAL側の出国審査前・出国ゲート)もご紹介します。
では、はじめます。
日本入国の事前準備
日本へ入国するための事前準備として行ったことを整理します。
アプリのダウンロードと必要事項の入力(アップロード)
ダウンロードするアプリは次の2点です。
- MySOSアプリ
※厚生労働省・入国者健康確認センターのホームページ内(https://www.hco.mhlw.go.jp/fasttrack/)に掲載されている専用QRコードまたは専用URLからインストールする - COCOAアプリ
COCOAアプリは海外では使えなかったため(2022年4月時点)、事前準備としてはインストールするだけ。
MySOSアプリは、ファストトラックを利用するために必要なアプリで、具体的には次の4点を事前にアプリへ入力(または証明書のアップロード)しておきます。
https://www.hco.mhlw.go.jp/fasttrack/
(厚生労働省・入国者健康確認センターのホームページ)
日本へ入国する前(*)に、空港での検疫手続きを一部事前にアプリ上で行っておくことで、スムーズな入国を図るもの
*厳密には搭乗便到着予定時刻の6時間前までにアプリでの事前申請を完了させておく必要があります(2022年5月11日時点の情報)。
詳しくはhttps://www.hco.mhlw.go.jp/fasttrack/でご確認ください。
- 質問票WEB
- 誓約書
- ワクチン接種証明書
- 出国前72時間以内の検査証明書
※③・④はPDFファイルではアップロードできないので、一度スクショしたものを画像形式でアップロードする。
アプリをインストールした段階では、出国まで72時間以上ありPCR検査を受けていなかったため、まずは入力できる項目(①〜③)を入力(③はアップロード)しておきました。
ワクチン接種証明書の審査は、30分ほどで完了し通知が来ました。
その段階でアプリの色が赤→黄色に変わりました。
ここまでを出国72時間前までに行っておきました。
MySOSアプリ入力時の疑問点などは、厚生労働省・入国者健康確認センターのホームページにあるQ&Aを見るとわかりやすかったです。
https://www.hco.mhlw.go.jp/faq/fasttrack.php
(「厚生労働省・入国者健康確認センター」ホームページ内「ファストトラックについてよくある質問」へ)
出国する(滞在国を発つ)72時間前になったらPCR検査へ
出国72時間前、厳密には日本行きのフライトの搭乗予定時刻の72時間前から検査が可能です。
搭乗予定時刻から起算して72時間(経由地がある場合、空港に留まる場合は最初に乗る便の搭乗予定時刻から起算)で、便の出発が遅れた場合、24時間までなら持参したPCR陰性証明が使えますが、万が一24時間以上出発が遅延した場合は再度PCR検査し直しとのこと。
※この「72時間前」というのは「滞在国を出国する時刻(出発便の搭乗予定時刻)」から72時間です。「日本到着時刻(搭乗便の日本到着予定時刻)」から72時間ではありません。
私がPCR検査を受けた会場は、病院でしたが事前予約不要でPCR検査用のテントで行いました。
パスポート(原本)を持参する必要がありました。
日本人慣れしている検査場であったためか、日本指定の用紙を持っていく必要はありませんでした(念のためコピーを持参しましたが、見せる機会はありませんでした)。
(これも検査場や混み具合によると思いますが)私の場合はPCR検査結果がおよそ3時間ほどでEメール(PDFファイル形式)で送られてきました。
(病院独自のフォーマット(英語)と、日本指定書式(日本語)の2種類が送られてきた)
無事にNegative(陰性)で一安心。
早速、PCR検査結果(日本指定書式)のPDFファイルを(PDFファイルのままではMySOSアプリにアップロードできないため)一旦スクショ(画像保存)した後、MySOSアプリへアップロードします。
PCR検査結果の審査が完了すると、MySOSアプリを開いた画面が緑色になり、ステータスが「審査完了」と出ます。
ここまでを出国(日本へ向けて出発する)前に行っておきました。
搭乗日の流れ(チェックイン時と機内)
チェックイン時
ワクチン接種証明書とPCR検査結果(日本指定書式)は印刷して、それぞれクリアファイルに入れて持参しました。
チェックイン時にワクチン接種証明書とPCR検査結果を提示しました。
それぞれクリアファイルに入れておくと、クリアファイルのまま渡して係員(職員)の方に見てもらえるのでおすすめです(後でクリアファイルを拭くこともできます)。
PCR検査結果(日本指定書式)は、搭乗時にも再度提示しました。
日本行きの機内にて
日本へ向かう機内で誓約書などの紙が配られました。
- 誓約書
(上の写真中央) - 検疫法第12条の規定に基づく質問
(上の写真左) - 携帯品・別送品申告書
(上の写真右の黄色い細長い用紙)
念のため機内で全て記入しておいたのですが、①誓約書、②検疫法第12条の規定に基づく質問書は、成田空港での検疫時に提出する機会はありませんでした(アプリに入力済みのため)。
そのため、MySOSアプリに必要事項を入力された方は、こちらは記入不要かと思われます。
一方、③携帯品・別送品申告書は、従来通り記入・提出が必要です(家族単位)。
成田空港到着:検疫の流れと所要時間
成田空港でかかった時間を先に書きますと、成田空港に飛行機が到着してから、一連の手続きを終えて入国するまでにかかった時間は1時間50分でした。
(飛行機到着が17:45、到着ロビーに出たのが19:35)
色々な方の話を聞く限り、これはおそらくかなり早い方ではないかと思います。
この1時間50分の内、抗原検査結果を座って待つ時間が1時間ほどありましたので、それ以外の時間(一連の手続き)にかかった時間は50分ほどで、全体的にとてもスムーズな流れだったと感じました。
到着してからの流れを詳しく見ていきます。
成田空港到着後、日本に入国までの流れ(2022年4月)
成田空港到着が17時45分頃
・
飛行機を降りたのが17時50分頃
↓
最初に職員の方がいるエリアで、
MySOSアプリが緑色であるかどうかで分けられる
※アプリの画面が黄色の方や未入力の方は
ここで止められていました
↓
最初のカウンターで出発地などを聞かれる
(パスポート・搭乗券を提示)
※確かこの時にHealth Cardと書かれた書類を渡される
(こちらが書く必要はないものです)
↓
指定されたルート(通路)を通過しながら、
途中アプリが緑色であることを職員の方から
何度もチェックされる
※アプリを常時開いておくとスムーズです
↓
抗原検査
(家族で同じブースに入る)
※唾を一定量出さないとOKが出ない
(唾の量が結構必要で、泡が多いと唾を追加するように指導されます)
※唾を出すブースに、レモンと梅干しの写真が貼ってありました
※検査前30分は飲食禁止となっているので注意
↓
別のカウンターでMySOSアプリのQRコードを職員の方に見せる
(職員がそれをスキャン)
→「抗原検査結果が陰性であるという条件で、(指定ホテルや自宅での)待機が不要」であることをここで告げられる
↓
指定座席について検査結果を待つ
(席についたのが18:20頃)
※ここまで約30分で通過
※近くに自動販売機があって水など購入可能
現金のみの自販機と、カード類が使える自販機の2種ありました
↓
約1時間後(19:25頃)に自分の数字が呼ばれる
↓
陰性であることを告げられて、
オレンジ色の紙(Quarantine)に
陰性スタンプが押されたものを渡される
↓
↓
スーツケースをピックアップ
※荷物は既に来ていて並べられているため、待つ必要なし
↓
「携帯品・別送品申告書」を
係員に渡し税関を通過
(機内で記入済みのもの)
※従来通り
↓
無事に入国
(19:35頃)
飛行機到着から入国までおよそ1時間50分で終了しました。
以下感じたことなどを整理します。
- 成田空港の検疫でどのくらいの時間がかかるのかが懸案事項だった(遅くなると都内への電車が無くなってしまうため)が、結果として1時間50分で終了して嬉しい誤算だった
(3時間くらいは覚悟していた) - 成田空港での検疫を少しでもスムーズに進めるためにも、ファストトラック(MySOSアプリ)を利用して正解だった
- 機内で配られた「誓約書」「検疫法第12条の規定に基づく質問書」は、アプリの入力が完了している人は記入不要だった
- 空港での暇つぶし用に文庫本を持っていったものの、成田空港の場合、検査が終了した方の番号が終始大きな音声で読み上げられているため、とても本を読める感じではなかった(個人の印象)。
- いつ自分の番号を読み上げられるか分からないのでイヤホンで耳をふさぐこともできず、スマホでネットを見たりする程度のことしかできないかもしれない。
(長時間の場合は何をしたら良いか悩みどころ)
無事に入国した後、出発ロビーへ移動し日本円へ両替、19時52分発の成田エクスプレスに乗車し都内へ向かいました。
都内到着が21時15分頃で、成田に飛行機が到着してからの所要時間は約3時間でした。
日本出国時の成田空港第2ターミナルの様子(2022年5月)
最後に、2022年5月に成田空港を出国した際の出発ロビー・出国審査後の免税店の様子を写真多めでご紹介します。
搭乗する便が夜で空港に20時前に到着。その時点でかなり閑散としていました。
成田空港出発ロビー(出国審査前)(夜8時頃)
そもそも営業しているお店が少ないことに加え、夜のため、20時の時点で営業していたのはマクドナルド(20時30分まで営業)とセブンイレブン(23時まで営業)だけでした。
マックで腹ごしらえしている方もちらほらいらっしゃいました。
私は成田エクスプレスで稲荷寿司を食べてきており、この時点ではお腹が空いていなかったため飲食や買い物はせず、出国手続きへ向かいました。
営業している店舗が全体的に少ないため、例えばEU域内の国へ向かう方など、到着地によってはFFP2マスクの着用を機内で求められる可能性もございますが、成田空港で購入するのが難しいことが想定されます。
そのため、滞在される予定の国でFFP2マスクの着用が求められている場合は、あらかじめ準備して空港へ持参されることをおすすめします。
成田空港での出国審査後(夜8時過ぎ)
(搭乗客がほとんどいないため)出国審査はすぐに終了します。
出国審査後のエリアも閑散としています。
20時15分の時点で空いていたのは、化粧品やお菓子・お酒などが買える免税店(確認できたのは3店舗)と、搭乗ゲート近くの売店のみでした。
こちらの免税店で化粧品を購入しました。
希望した品は無かったので、類似品を購入しました。
「AKIHABARA」では、自分用とお土産用にお菓子を購入しました。
「ベルン」や「茶の果」、カステラなども。
東京駅で別途購入済みだった「AUDREY」もあって驚きました。
ブランド品のお店は、早い時間帯なら開いているところもあるようです。
お目当ての品がある方は、事前にお店に確認されることをおすすめします。
搭乗ゲートへ向かう途中にあった売店「BLUE SKY」が営業していた(おそらく21時まで)ので、小腹が空いた時用のおにぎりとお茶、予備のマスクを購入しました。
おにぎり以外だと菓子パンもありました。
飲み物やお菓子の自販機は、搭乗ゲート付近にもありました。
小銭の消費にも良さそうです。
出発便が夜だったこともあり、出国審査後に何か食べようとすると、売店でのおにぎりか菓子パンしか選択肢がありませんでした。
お腹が空いている場合は、出国審査前に食べた方が良さそうです。
また、免税店も(コロナ禍前と比べて)、必ずしも欲しいものがあるとは限らないように感じたので、どうしても買いたいものは街中で買っておいた方が確実かと思います。
さいごに
本記事では、2022年4月に日本へ入国した際の流れ(事前準備〜入国)と、2022年5月に日本を出国した際の成田空港の様子についてご紹介しました。
事前準備や当日の抗原検査など、気を揉むことが少なくなかったのですが、無事に入国できてホッとしました(抗原検査が陰性と聞いて、思わずガッツポーズしたほどです)。
一個人の体験談ですし、状況に応じ都度対応が変わっていくかとは思いますが、どなたかの参考になることがあれば幸いです。
日本への入国・出国を予定されている皆様、どうぞお気をつけて、少しでも快適な旅となりますよう、お祈りしております。