先日いただいた、タイ語学校の選び方についての質問にお答えしていきます。
(以下は、2018年11月にいただいた質問です)
チュラ
AAA
東京外大のオープンアカデミー
(※UTL(※2020年8月で閉校))
タイ語学校を選ぶ前に考えたいこと【ご参考】
本記事を書いた当初(2018年11月)と比べ状況が変わっているため、一部追記・内容の変更を行なっております。
タイ語学校に関していただいたご質問とそれに対するお返事を追記しております(2021年7月・11月)。
バンコクのタイ語学校:チュラロンコン大学タイ語コース『Intensive Thai』
現在は『Intensive Thai』のオンラインコースが開講されています。
チュラロンコン大学の公式サイト(こちら)から詳細をご確認いただけます。
- スケジュールが予め決まっている
- 平日の昼間に(開講中は月~金まで平日毎日)時間が取れる人限定
- 『Intensive/インテンシブ』というだけあって、授業についていくのが大変
- 授業料も一般的なタイ語学校と比べると高額
- 他国の人ともコミュニケーションできる
- 日本人も様々な立場の方がいるので、刺激になる
- チュラ大の文学部の校舎の中にあるので、大学の雰囲気を味わえる
- 授業時間に加え、宿題/予習/復習の時間を確保する必要あり
最後の項目は、以下のツイートでも触れていますが、宿題/予習/復習の時間が思うように取れないと、だんだん授業についていけなくなり、辛くなってきます。
ご質問者様はチュラロンコン大学のタイ語コースが気になっているとのことですが、まずは、勉強時間(授業時間+α)が確保できるか、よく考えてみることをお勧めします。
時間が確保できるなら、あとはやる気があれば、頑張れば授業についていけると思います。
授業についていけるのであれば、チュラに通うことは、タイ語上達の最短ルートの1つと言って良いと思います。
チュラは、会社の研修で来ている方や、留学で来ている方もいます。
そういう方は若い(20代の)方が多く、記憶力が良いのです。
そういう方と同じ土俵で学習していくのは、授業のペースが速くなりがちなので、なかなか大変です。
そうなった時に、勉強時間を確保できることが、大切になってきます(記憶力で叶わないのであれば、勉強量で勝負したい所です)。
一方で、時間の確保が難しい場合は、無理してチュラへ行くと、逆にストレスになりますのであまりお勧めしません。
その場合は、一般の語学学校の中級以上のコースを受講するのも良いと思いますし、適当なコースを受講するのにタイミングが合わなければ、個人レッスンで受講していくのも方法の一つだと思います。
・タイ語を勉強し始めた当初の「ニュースを理解する」という目標がそれなりに達成されてしまい、頑張る理由がなくなってしまったこと
・学習時間が上手く取れず、ストレスが溜まってしまったこと
この2つが理由で、上級コースへは進まず、一旦お休みしました。
その1年半ほど後に、上級コースから入り直し、卒業まで辿り着きました。
チュラロンコン大学タイ語コースを受講した体験談は、以下の記事に詳しく纏めていますので、あわせてご覧ください。
【体験談】チュラロンコン大学外国人向けタイ語コース[インテンシブタイ]レベル別学習内容
タイ語検定準2級の難易度[チュラ大レベルと比較]と、インテンシブタイでタイ語を勉強するメリットとは?
バンコクのタイ語学校:語学学校『AAA(AAA Thai Language School)』
AAA Thai Language School
(http://jp.aaathai.school/)
私が通っていた語学学校の1つです(私はプライベートレッスンを受講していました)。
当時はチットロムにあり利便性が高かったこと(現在はパヤタイ駅から徒歩5分くらいのところにあります)、先生との相性が良かったこともあり、在タイ中は継続して通っていました。
現在はオンラインでの受講も可能です。
- 通い始めた頃と比べても、先生の顔ぶれが大きく変わらず、安定感がある
- 場所が、プロンポン・トンローからは離れてしまい、不便になった(便利になった方もいると思います)
- 幅広いレベルの方に対応している(文字のクラス・ポーホッククラスもあり)
- 融通がわりと利く(通訳案内士試験二次対策も、ここの先生に個人レッスンをお願いしました)
- 上級レベルでも対応してくれる先生がいる
- グループレッスンのスケジュールが合わない方などは、個人レッスンもあり
- 生徒の顔ぶれが比較的多国籍(日本人だけのクラスになることは珍しい(ほとんどない)のではないかと)。
AAAについてのご質問とそのお返事①【2021年11月追記】
タイ語学校「AAA」に関してご質問をいただきました(2021年11月)。
質問内容とそれに対するお返事は以下の通りです。
(質問者ご本人様より掲載許可いただいております)
AAAタイ語学校について質問をさせてください。
私はまだタイに来たばかりの駐在妻です。
タイ語も英語も話すことができません。
その場合、AAA学校で勉強する事は難しいでしょうか?
(グループレッスン希望です。)
AAA学校に見学に行ったのですが、オンラインレッスンでしたので
生徒がおらず、中の様子がわかりませんでした。
個人の目標としては、帰国した際にタイ語が生かせる仕事がしたいと考えております。
ただ、英語もタイ語もできないので全くついていけないのではないかと不安です。
初めは日本語で説明して頂けるタイ語学校に行った方が良いのでしょうか…。
私自身はAAAでは個人レッスンを受講しておりグループレッスンの教え方を実際に体験したわけではなく、グループレッスンの雰囲気を横で見ていた(ことによる)レッスンへの印象と実際にAAAのグループレッスンに通っていた友人の感想などをもとにした推測になりますが、タイ語を話すため(話せるようになるため)のレッスンなので、英語が話せないことはそこまで気になさらなくても大丈夫なのではないか、と思います。
※テキストに英語が書かれていることはあるかと思います。
※AAAでは(今も方法が変わっていなければ)基本的にタイ語を使ってタイ語を教えてくれます(直接法)。
ですが、私の知る限り、AAAの授業では日本語を使っての説明はなされないため、日本語での説明をご希望される場合は、ソーソートーなど、日本語で説明してくれる先生がいらっしゃる学校へ行かれたほうが良いかなとも思います。
ソーソートー(タイ語コース)
https://j.tpa.or.th/slc/course.php?lang=th
一方で、将来的にタイ語を活かした仕事がしたいという目標もあるとのことでしたので、多少頑張って学習についていく環境に身を置いた方が習得のスピードは速くなるのではないかな、と感じました(タイ語の習得には時間がかかります)。
ただ、学習についていくのがやっと…という環境だと、タイ語の勉強自体が嫌になってしまう可能性もあり、そうなってしまうのは勿体ないので、ご自身の許容できそうな範囲で頑張れる環境に身を置けると良いですよね。
まとまりのない文章になってしまったので纏めます。
(まずは1コース挑戦してみて、ついていけないようであれば他の学校に移ってもいいのではないかと。)
英語に不安が残る場合は無理をせず、まずは日本語で説明してくれる学校(ソーソートーなど)で一定期間勉強して、ある程度タイ語で会話などが出来る状態になってから別の学校(AAAやチュラロンコン大学など)にステップアップするのも一案。
(※私が通っていたチュラロンコン大学タイ語コースのクラスメイトの中にも、ソーソートーで一定期間勉強した後に「もっと上手くなりたい」と来られている方がいらっしゃいました。)
語学のレッスンは、先生との相性もとても大事な要素だと個人的には思っております。
どの先生に当たるかは運的な要素もありますし、その先生が自分に合っているかどうかは実際に授業を受けてみないと分からないので、オンラインレッスンであれば受講したいコースの有無とそのコースの日時などをベースに、通学であればそれに実際の通いやすいさ(立地)を加えたものをベースに学校を決めて、まずは通ってみる(=学習を始めてみる)のが良いのではないでしょうか。自分に合わないようであれば都度軌道修正していけばいいと思います(そこまでの学習が無駄になることはありませんので)。
以上になります。
AAAについてのご質問とそのお返事②【2021年7月追記】
タイ語学校『AAA』に関して、こういった質問をいただきました(2021年7月)。
ご質問者様へは相談箱の方で個別にお返事済みですが、概要をこちらでも共有させていただきます。
AAAのカリキュラムをアドバンスまで学習した場合、タイのニュースなどの理解ができるようになりそうでしょうか?
AAAでもアドバンスまで通われるならニュースは理解できるようになると思います。
ただ、オンラインでどこまでグループレッスンが開講されるか(アドバンスなどの上級クラスは、人数の集まり具合ではもしかすると開講されないこともあるかもしれません)は、やや運次第になるかもしれないです。
ですが、その場合はどこかの段階から個人レッスンでレベルを上げていくこともできると思うので、チュラ大のインテンシブ・タイと比べ、全体的にマイペースに勉強できるのがAAAかな、と思います。
ただし、レベルを上げるのにチュラよりもゆったりペースになる(時間がかかる)と思いますので、ご質問者様の現在のタイ語力や、ご自身の想定されるスケジュール感(いつまでにそのレベルに到達したいか?)にもよるのかな、と思います。
東京外国語大学オープンアカデミーのタイ語コース
東京外国語大学の社会人向け講座「オープンアカデミー」でも、タイ語コースをオンラインで受講できます。
タイ語の講座は初級から上級まで幅広く用意されています。
体系的に勉強する、というよりは単発(学期単位)での講義(の積み重ね)となりますが、従来は通学でのみ開講されていた講義がオンラインで受講可能になっており、(時差が許容範囲である限り)お住まいの国や地域を問わず参加できますので、講義内容が自分の希望する内容のもので時間が合えば、こちらも選択肢の一つとしておすすめです。
私が以前受講したタイ語上級クラス(当時は通学でした)は、先生が日本語(または英語)でも説明してくださったりするので、タイでタイ人の先生に習うのとは視点が異なるように感じられ、とても勉強になりました。
学期ごとに講座が用意されているので、どういった内容の講義があるか、気になる方はぜひチェックしてみてください。
(公式サイト「https://tufsoa.jp」→「講座一覧」→「カテゴリ」でタイ語を選択し検索すると、タイ語の講座が一覧で確認できます(過去のものも一部出てきます))
バンコクのタイ語学校:語学学校『UTL(Unity Thai Language School)』※2020年8月で閉校
UTLは2020年8月に閉校しております。
(ブログ読者様よりご指摘いただきました。御礼申し上げます。)
以下に記載のUTL校の情報は、過去の情報ですが当面掲載させていただき、一定期間経過後に削除させていただく予定です。
UTLは、私は通ったことがないので詳細はお伝えできないのですが、私がチュラ大の『Intensive Thai』の上級(Advance)コースに通っていた頃のクラスメイトがUTLに通っており、当時勧めてもらったこともあるので、記憶に残っています。
UTLに通っていたクラスメイトは2人いたのですが、1人はチュラとのダブルスクールで受講、もう1人は、チュラ卒業後少し経ってからタイ語を忘れないように通っている、とのことでした(ちなみに2人とも日本人ではありません)。
上級レベルでも対応してもらえるというのが、ポイントの一つだと思います。
また、アソークのタイムズスクエア内にあるので、駅から直結で行けて便利ですね。
以前、『ソーソートー』と『UTL』とで学校選びを迷っている知人から相談を受けた際、こんなお返事をしましたのでご参考までに。
ソーソートーもUTLも私自身が通っていたわけではないので、あくまで友人から聞いた話などをもとにお話しさせていただくと…
ソーソートーは、通っていた友人から聞く限りでは悪い話は聞かないですし、歴史もある学校だと思いますので教え方も恐らく良いのだろうと思います。
一方、UTLも、私の友人で何名か通っていた方がいて、勧めてもらったこともあるくらいなので、良い学校なのではないかと思います。
ちなみにUTLは、韓国人が多いと聞きます。
あとは、開講のスケジュールが合うかということや、学校の雰囲気やクラスメートの国籍など好みで決める部分が大きいように思います。
ソーソートーに行く気満々だったのに、定員オーバーで行きたかったタイミングで通えず、結局タイ語を勉強するのをやめてしまった…という方にお会いしたこともあります。
バンコクでのタイ語学校の選び方:選ぶ際に考えたいこと
学校を選ぶ際に考えてみたい点をご紹介します。
それは、
- 目標
- タイ語学習に充てられる時間(とお金)
この2点です。
お金がカッコ書きなのは、タイ場合、物価を考えるとそこまで問題にならないと考えるからです。
具体的に見ていきます。
タイ語学校を選ぶ際に考えたいこと①目標
ここでいう目標とは、
・自分のタイ語をどのレベルに持っていきたいのか
≒習得したタイ語を使って何がしたいのか
という点です。
タイ語に照らしてもう少し具体的に考えてみると、
- アヤさんや運転手さんとコミュニケーションが取れるようになりたい
- タイ人の友人が欲しい(友達とのやり取りがタイ語でできるようになりたい)
- ニュースを理解したり、新聞・記事が読めるようになりたい
- 将来的にはタイ語で仕事ができるようになりたい
などなど…
いろいろな目標値があると思いますし、時が経つと変わっていくものではあります。
ですが、現時点で「どうなりたい」からタイ語を勉強しようとしているのかを考えてみるのは、学校選びにも関係してくるので大事なことです。
ちなみに上記の例ですと、
それぞれ到達したい(自分のやりたいことをやるために必要な)タイ語能力は以下の通りとなるかと思います。
- アヤさんや運転手さんとのコミュニケーション
⇒タイ語初級
[タイ語の読み書き不要] - タイ人の友人とのコミュニケーション
⇒タイ語初~中級
[タイ語の読み書き不要]
※タイ人の友人・知人とラインするなら、読み書きできた方が圧倒的に楽しいです - ニュースを理解する/新聞・記事を読む
⇒タイ語中級~
[タイ語の読み書き必要] - 将来的にはタイ語で仕事ができるようになりたい
⇒タイ語中上級~
[タイ語の読み書き必要]
【体験談】私がタイ語の勉強を始めたころの目標【当時の思い】
私は、訪タイしてすぐにチュラロンコン大学のタイ語コース(Intensive Thai、以下「チュラ/チュラ大」と表記することもあり)で勉強を始めました。
通い始めて数か月経った頃、赤シャツ隊によるデモが始まりました。
家の前で銃撃戦(的なもの)が始まったり、家を移ることを余儀なくされたり、なかなか衝撃的な出来事でしたが、その時ニュースで伝えられている内容が全然分からなくて、本当に悔しい思いをしたんですよね。
タイに住み始めて4~5ヵ月くらいの頃で、読み書きのルールを習い終えた位の時期でしたので、アナウンサーが話す内容も、数字くらいしか分かりませんでした。
ニュースの出だしが
「デモの状況について~」
と始まる場合、常に「状況(สถานการณ์/サターナカーン)」という単語が登場します。
悲しいことに、その頃は、この「状況」という単語を知らなかったので、全部「銀行(ธนาคาร/タナーカーン)」と聞こえてしまう程度のタイ語レベルでした。
そんな経験があったこともあり、タイ語を勉強するなら、ニュースが理解できるように(テレビのニュース番組を聞いたり、新聞が読めるように)なろう、と思ったのです。
これは私の話ですので、それぞれタイ語を必要とする理由だったり、勉強したいと思う理由があると思いますので、学校を選ぶ際には是非考えてみてください。
目標にそぐわない学校へ行ってしまうと、消耗します。
タイ語学校を選ぶ際に考えたいこと②学習時間(+お金)
これも重要な要素だと思います。
特に「時間」がポイントになりますね。
例えばチュラロンコン大学のタイ語コースなど、学校によってはスケジュールが決まっている所がありますので、そこに合わせられるかどうか、というのは学校選びのポイントの1つになります。
【平日毎日】
午前:9:00-12:00
または
午後:13:00-16:00
チュラの場合、午前と午後は、受講するレベルで変わります。
他の語学学校は、グループレッスンの場合は時間が決まっている所が多いですよね。
午前しか開講していないクラスや、午後しか開講していないクラスなど、時間帯は学校によって様々です。
さいごに
本記事では、タイ語学校について私が受講した経験のある学校を主にピックアップしてご紹介しました。
語学学校は、中級以上となると多少は選択肢が限られると思いますが、私が知らないだけで今回ご紹介した学校の他にも良い学校がたくさんあると思います。
良い先生に出会えるかどうかもタイ語学習の成功の大事な要素ですし、渋滞やBTSの混雑が激しくなっている昨今、通いやすさというのも大事なポイントかと思います。
最近はオンラインで受講可能な学校が増えているのに加え、オンラインのトライアルレッスンなどを用意してくれている学校もあるようです。
いろいろ試してみてご自身に合ったタイ語学校が見つかりますように。
タイ語学習が実りあるものとなりますよう、応援しております。