語学の学習本は種類が多く、どれを選んだらよいか悩みますよね。
タイ語も、マイナー言語ではありますが、学習本は色々なものが出ていますので、「いざ買おう!」と思うと選べない…
となってしまうこともあると思います。
今回の記事では、特に「独学でタイ語を勉強したい!」という方へ、初級と中級レベルのおすすめ学習本を4冊と音声教材を1種をご紹介します。
では、はじめます。
おすすめのタイ語勉強本【初心者】『初級 タイ語のすべて』
『初級 タイ語のすべて』は、ゼロからタイ語を独学で始める方に最適の一冊かと思います。
また、全てタイ文字+phonetic(アルファベット)表記の二本立てとなっているので、読み書きの学習は予定されていない方も、現在進行形でタイ語の読み書きを学習中の方、将来的にタイ文字を学習予定の方も含め、どのような方にも対応可能な一冊となっています。
- 近々旅行予定がある等の理由で、タイ語を勉強してみたいので、手始めに学習本を何か一冊購入して、勉強を始めたい方
- タイ語の読み書きにも興味があるけど、まずはタイ語の基礎的な部分をゼロからサラッと学習したい方
- タイ語の読み書きは今は興味ないので、まずは簡単なフレーズや単語を知りたい方
初級者向けの学習本のため、分かりやすくするためなのか、簡潔な説明が多いです。
分かりやすくまとまっていて良い反面、説明が物足りなく感じる方もいらっしゃると思います。
将来的に中級レベル以上を目指すことを考えておられる方でも、タイ語についての現在の知識が「ゼロ」またはそれに近い方には、手始めの一冊としてはお勧めできるものです。
使い方としては、最初に基本事項をさらっと学習する目的で『初級 タイ語のすべて』を使うのが良いのではないか、と個人的には思っています。
「もう少し気軽な感じでタイ語の勉強を始めてみたい」という方は、当サイト『ぱさたび』で提供している『超初心者向けタイ語講座』もぜひご活用ください。
無料でご利用いただけます。
おすすめのタイ語勉強本【初~中級】『タイ語の基礎』
『CD付 タイ語の基礎』は、先ほどご紹介した『初級 タイ語のすべて』と同じく、初級学習者向けの本となっていますが、より細かく文法的な事項が網羅されています。
そのため、タイ語を勉強してきたけれど、文法的な基本事項を改めてしっかりと押さえたい方や、一から勉強を始めるけれど、将来的には中級・上級を目指したい方に最適の一冊かと思います。全55課とボリュームのある内容ですが、一冊しっかりと学べば、基礎はかなり身につくのではないでしょうか。
但し、『初級 タイ語のすべて』と違い、phonetic(アルファベット)表記はありませんので、タイ語の読み書きを習得されている方が前提となります。
また、文字が小さめで内容がぎっしり詰め込まれているため、「ちょっとヘビーかな…」と感じられる方もいらっしゃると思いますので、その点ご注意ください。
- タイ語を勉強してきたけれど、文法的な基本事項を改めてしっかりと押さえたい方
- 一から勉強を始めるけれど、将来的には中級・上級を目指していきたいので、最初からしっかり文法事項も押さえていきたい方
(但し、読み書きを学習済みであること) - 既に中級~上級レベルにいるけど、文法事項にまだ不安が残る方
後ろに索引もあり、辞書のようにも使えるのが高ポイントです。
掲載されているコラムが面白いのも、個人的にはおすすめです。
おすすめのタイ語音声教材【初級】『iPodでとにかくつかえるタイ語/ビジネスタイ語』
タイ語の「音」に苦手意識のある方や、単語量を増やしたいとお考えの方におすすめしたいのが、音声をメインとした教材です。
この『iPodでとにかく使えるタイ語』『iPodでとにかく使えるビジネスタイ語』は、文法事項や発音方法の説明などが無いため、タイ語の勉強が未経験の方に「最初の教材」としてはおすすめできないのですが、ある程度タイ語を勉強してみたけど「音」に自信がない方や、単語量を増やしていきたいと考えている方におすすめです。
タイトルに「iPod」とありますが、iPhoneでも使用可能です。
タイ語は『音』がとても重要な要素なんですよね。
日本語に無い音が多いため、日本人には発音や聞き取りが難しいですよね。
ですので、この「音」をベースにした教材を活用して、タイ語の「音」に対する苦手意識を学習の早い段階で取り除いていく、ということを個人的にはおすすめしたいです。
- タイ語を勉強してきたけれど、発音や聞き取りなどタイ語の「音」に自身のない方
- 現在初級レベルで、タイ語の単語を増やしていきたい方
サンプルが視聴できますので、まずは音声を聴いてみて、ご自身のレベルやニーズに合うかどうかをご購入前に判断されることをおすすめします。
『iPodでとにかく使えるビジネスタイ語』には、ビジネスシーンで使う単語が含まれているため、初級~中級(前半)の方向けかな、という印象です。
こちらの音声教材は『【タイ語勉強法】初級学習者がリスニング(聞き取り)を上達させるポイントを3つ解説』の中で詳しくご紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。
おすすめのタイ語勉強本【中級】『中級タイ語総合読本』
『中級タイ語総合読本―タイの社会と文化を読む』は、中級のタイ語学習には最適の一冊で、これまでも何人もの方にご紹介してきました。
上でご紹介した『タイ語の基礎』と同じ三上先生が書かれたもので、文法的な事項が少しリンクしている部分もあります。
理想的な学習方法としては、『タイ語の基礎』でしっかり基礎力を身につけてから、『中級タイ語総合読本』で中級向けの学習に入る、ということでしょうが、どうしても時間がかかってしまいます。
そのため、ある程度学習経験がある方であれば、『中級タイ語総合読本』をメインの教材として学習しながら、文法に関し疑問点が出てきた場合、『タイ語の基礎』を用いて復習していく、というのが良い使い方かな、と個人的には考えます。
- 初級レベルの学習を終了された方は、是非こちらを選んでください。
- 全25課とボリュームが多めながらも、1課ずつしっかりこなしていくことで確実に力になります。
- タイの文化・慣習・生活様式に関することがふんだんに盛り込まれているので、タイ語の学習にプラスして、タイについてより深く知ることもできます。
レッスンの中で文法事項を確認する必要が出てきたときは、基礎的な文法事項がより網羅されている『タイ語の基礎』を用いることが多かったです。
おすすめのタイ語勉強本【中級〜】『タイ語上級講座 読解と作文』
『タイ語上級講座 読解と作文』は、タイトルに「上級」とありますが、ぜひ中級レベルの方から手に取っていただきたい一冊です。
中級の方におすすめしたいのは、各課にある「文法&表現」です。
各文法事項や表現についての説明も日本語で載っていることに加え、例文が豊富ですので、少し単語を変えるだけで自分オリジナルの(=自分が伝えたい)文章を作文することができます。
各課の最初のページに登場する「課題文」は、中級レベルの方には若干ハードルが高いかなと思いますので、「課題文」は飛ばしてしまって、次の「文法&表現」に進みましょう。
全部で24課ありますので(各課の文法事項は平均10項目以上)、すべての課の「文法&表現」(プラス、「練習問題」の「練習Ⅱ-2(チェックしてもらえるネイティブの方がいれば、練習Ⅱ-1もぜひ)」)を見ていくだけでも、かなり力がつくと思います。
- 中級レベル(以上)で、自分で文章を組み立てることに苦手意識のある方
- 中級レベル(以上)で、タイ語の表現や言い回しを身につけていきたい方
- 中級〜上級レベルのタイ語学習本をお探しの方
実用タイ語検定3級合格を目指す方向けにも、本書をご紹介していますので、ぜひ関連記事をあわせてご覧ください。
実用タイ語検定3級受験に向けた効果的な勉強方法とは?|私が考える試験対策のポイントを丁寧に解説
まとめ|おすすめのタイ語勉強本【レベル別】
本記事では、レベル別におすすめのタイ語学習教材をご紹介しました。
今回ご紹介した教材は、どれもおすすめできる書籍です。
ご自身の現在のレベルや、将来的にどのレベルまで到達したいかという目標値などをベースに、ぜひご自身に合う学習教材を選んでみてください。
- 「タイ語を勉強してみたい」
- 「タイ語に興味がある」
- 「タイ語が気になるけど、学習本はちょっとまだ難しそうで……」
こういった、
「タイ語の勉強を始めてみたいけれど、どの程度続くか分からないし、まずはどんな感じかお試しでタイ語に触れてみたい」
といった思いをお持ちの方向けに、ネット上で学んでいける『独学で勉強しよう!超初心者向けタイ語講座』を作りました。
どなたでも無料で利用できますので、タイ語を学ぶ “最初のきっかけ” として使っていただけば幸いです。