先日、こういったメッセージをいただきました(質問をいただいたのは9月中旬)。
ということで、本記事では、実用タイ語検定試験3級の勉強方法について見ていきます。
「実用タイ語検定試験」は、日本タイ語検定協会により実施されているタイ語検定試験で、年に2回(春季・秋季)行われています。
春季・秋季それぞれで受験可能な級が異なります。
→準2級、3級、4級、5級
→1級、2級、3級、4級、5級
準2級は春季のみ、1級・2級は秋季のみ試験が実施されます。
3級・4級・5級は、年2回の受験が可能です。
なお、今回メッセージを下さった方からは、このようなコメントも添えられていました。
ありがとうございました(^o^)
こういうコメントをいただけるのは本当に嬉しいです。
実用タイ語検定4級の試験対策|「過去問」をベースにした準備の進め方とそれをおすすめする理由
では、はじめます。
実用タイ語検定3級に向けた勉強方法|私の考えと試験対策のポイント
「実用タイ語検定3級のレベル」と勉強方法
3級はマークシート方式ではありますが、7割の正解率が求められますので、タイ語検定3級の試験は決して簡単な試験ではありません。
2019年春季の3級合格率は28.8%だったことからも、そのことが見て取れます。
本記事では「試験対策」に重きを置いて、「タイ語検定3級の試験対策として、1~2か月の間にできること」という点から、効果的な勉強方法についてお話しします。
試験対策のポイントは4つ|実用タイ語検定3級に向けた勉強方法
私が考えるポイントは以下の4点です。
- 過去問を解いて、弱点を見つける
(最低2期分(過去問1冊)、できれば4期分(=過去問2冊) - 単語量をできるだけ増やす
(単語帳を使う or お手持ちのテキストをベースに) - リスニングの強化
(お手持ちのテキストのCD or 生の教材を活用) - 市販の教材で文法事項(表現や言い回しなど)を強化
各項目について詳しく見ていきます。
ポイント①「実用タイ語検定試験」の過去問を解こう【実用タイ語検定3級対策】
まずは過去問を解きましょう。
最低2期分(過去問1冊)、できれば4期分(過去問2冊)。
過去問を解くことで、自分の得意な分野、苦手な分野がわかります。
時間配分も非常に大切です。
筆記試験は1時間ですので、過去問を解くときは、1時間、きっちり時間を測って解いてみてください。
自分のスピードが、3級レベルに達しているかどうかをチェックできます。
解いてみる過去問の量は、「できれば4期分」と言いました。
多いに越したことはないからです。
頻繁に登場する単語が 3級の必出単語 であることが分かるため、単語の確認にもなります。
時間配分も、何度も試してみることで培われます。
時間が取れそうな方は、ぜひ4期分(=過去問2冊)、過去問に挑戦してみてください。
ポイント② タイ語の単語量をできるだけ増やそう【実用タイ語検定3級対策】
タイ語検定3級受験にかかわらず、単語量を増やす ことがタイ語学習の1つのカギ、と考えています。
もちろん、3級を受験する上でも、単語量を増やすことで、
解ける問題が増える
ので、知っている+読める(書ける)単語を増やす ことはとても大切です。
では、どうやって増やしていくか?
大きく分けて3つの方法があると考えます。
- 過去問を解いた際に分からなかった単語をピックアップし覚える
- 手元にある中級レベル教材に掲載されている単語を、1つ1つ覚えていく
- 試験対策用の単語集を使う
詳しくご紹介します。
過去問に出てきた「分からなかった単語」をつぶしていこう
一番手っ取り早いのは、解いてみた過去問で出てきた単語のうち、分からなかった単語を抜き出して覚える、というもの。
過去問に出てくる単語は3級レベルであるため、次回の試験対策にもなります。
中級レベル教材に載っている単語を覚えていくやり方もアリ
中級レベルのテキストを既にお持ちの場合、そのテキストに載っている単語を1つ1つ覚えていく、というやり方もあります。
慣れ親しんだ教材を使うことで、効率があがりますよね。
中級レベルの教材をお持ちでない、という方におすすめしたいのが『中級タイ語総合読本』。
これを1冊しっかりやり込んで、最後まで終わらせれば、タイ語検定準2級レベルまで上がると考えています。
ですので、3級受験の場合は、無理してすべて終わらせようとはせず、しっかりと1課1課、できるところまで進めてみるのがおすすめの方法です。
「単語量を増やす」ことが目的の場合、『中級タイ語総合読本』の各課で出てくる単語(本文の下などに書かれている)を覚えていきましょう(本文自体は、読む時間がない場合は読まなくてOK)。
既にお持ちの中級レベルの教材がある場合は、そちらを使って単語を覚えていってくださいね。
無理に新しく買う必要はありません。
効率的に試験に出る単語を知りたい場合は、単語集を使おう
タイ語検定に向けて、
手持ちの教材を使って単語を拾っていく時間が十分に取れない
もっと効率良く頻出単語を覚えていきたい
という方おすすめしたいのが、過去の試験をベースに出版されている『テストに出る順!タイ語検定単語集』です。
3級〜5級の頻出単語が分かります。
過去の試験問題に出てきた単語が、出題回数の多い順に掲載されているので、効率的に単語チェックをしたい 方にはピッタリの単語集だと思います。
ただし、例文は載っておらず、単語と意味だけなのと、3級・4級の単語には読み方(カタカナ)が書かれていません。
そのため、あくまで「実用タイ語検定試験(3級〜5級)対策のための単語集」と捉えるのが良いと思います。
単語の覚え方・単語帳の作り方については、私の体験談をもとに纏めた記事がありますので、宜しければご覧ください。
こちらの記事内で紹介している単語帳は、タイ語検定2級合格を目指して勉強していた頃に作成したものです。
単語帳の作成〜覚える まで、ある程度の時間が必要になりますが、参考にしていただける部分がもあるかと思います。
ポイント③ リスニングを強化しよう【実用タイ語検定3級対策】
中級(=タイ語検定3級を目指す)以上のレベルの方には、生の音を聞いてほしいと思っています。
なぜなら、教材の音声というのはどうしても手加減 されているからです。
といっても、「リスニング(ヒアリング)の試験対策」という意味では、先にご紹介した『中級タイ語総合読本』など、中級レベルの教材のCDを使ってリスニングの練習をする、というのが適切なのかもしれません。
ですが、時間があるなら、できるだけ生の音を聞いてリスニングの練習をすることをおすすめしたいと思います。
そういった想いも込めて、中級レベルの方向けにリスニング教材を作成したものがありますので、ぜひお役立てください。
【中級レベル】タイ語学習者向けリスニング(ヒアリング)教材一覧
ポイント④ 文法事項(表現・言い回し)の引き出しを増やそう【実用タイ語検定3級対策】
表現や言い回し(フレーズ)の「引き出し」を増やしていくことも大切ですね。
そんな文法事項が上手くまとまっている中級(〜上級)レベル向けの教材を4冊ご紹介します。
- 『中級タイ語総合読本』
- 『間違いだらけのタイ語』
- 『タイ語の基礎』
- 『タイ語上級講座 読解と作文』
『中級タイ語総合読本』と『タイ語の基礎』についてはこちらで、『間違いだらけのタイ語』についてはこちらの記事でご紹介していますので、どうぞあわせてご覧ください。
『タイ語上級講座 読解と作文』を実用タイ語検定3級の対策に使う方法
『タイ語上級講座 読解と作文』は、タイトルに「上級」とありますが、「文法&表現」の内容は、中級レベルからでも使える(役に立つ)内容だと感じています。
各課に「文法&表現」という項目が10〜16フレーズほどあります。
各課の最初にある本文(読解)は飛ばして、次の「文法&表現」に載っている言い回し(フレーズ)と例文を見ていく
(3級受験者の方にはハードルが高いので、3級の試験対策という意味では)練習問題(作文や穴埋め)はやらなくてOK
という使い方が、3級受験者の方にはおすすめです。
全部で24課ありますが、各課に掲載されている「文法&表現」を確認するだけでも、かなり力がつくと思います。
例文や日本語訳が載っているのがおすすめの理由です。
例文はそこまで難しい単語が使われていないので、中級レベルの方でも使える教材だと判断しました。
【まとめ】実用タイ語検定3級に向けた勉強方法|まずは過去問と単語帳を活用しよう
本記事では、実用タイ語検定3級の受験に向けた勉強方法について見てきました。
ポイントを改めて整理します。
- 過去問を解く
(最低2期分(過去問1冊)、できれば4期分(=過去問2冊) - 単語量を増やす
(単語帳を使う or お手持ちのテキストをベースに) - リスニング強化
(お手持ちのテキストのCD or 生の教材を活用) - 文法事項(表現や言い回しなど)強化
特に、① 過去問を解く と、② 単語量を増やす が重要です。
時間のある方や、苦手分野だと思う方は、③と④にも挑戦してみてください。
少しでも試験対策のヒントになれば幸いです。
本記事は以上になります。
ここまでお読みくださりありがとうございます。
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