タイ語の文法について、こういったご質問をいただきました。
何度かタイ語検定3級を受験しています。
中々受からなく、苦手な文法で点数が取れません。
文法強化を出来る方法を教えて頂けましたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
ご質問者様へはお返事済みですが、同様のお悩みを持つ他の方にも見ていただけるよう、こちらにも纏めていきます。
では、はじめます。
実用タイ語検定3級の文法対策(回答)
文法が苦手とのことですが、日本語で書かれた書籍を少なくとも1冊(できれば2冊くらい)”やってみる“ことをおすすめします。
ここで言う”やってみる“とは、本をただ読むだけではなく、書かれている例文を理解し、できれば書き写し、使えそうな文章は自分の文章として言えたり書けたりするようにし、かつ本に掲載されている練習問題も解いてみる、ということまでを指しています。
どの書籍を使うかはご自身のレベル感によるのですが、3級合格を目指しているとありましたので、『間違いだらけのタイ語』か、もしくは『間違いだらけのタイ語』が簡単に感じられるようでしたら『タイ語の基礎』『タイ語上級講座』辺りの書籍を1冊最初から最後までやってみると良いかと思います。
※『間違いだらけのタイ語』は発音記号(フォネティック)が併記されていますが、『タイ語の基礎』『タイ語上級講座』はタイ文字だけなのでその点ご注意ください。
文法に苦手意識がある場合、漏れがある部分(自分が知らなかった部分)をふさいでいくことが大事だと思います。
そのため大切なことは、どの書籍を使う場合でも1冊最後まで終わらせることです。
『間違いだらけのタイ語』は、日本人のタイ語学習者が間違いやすいポイントにフォーカスして説明してくれているので、分かりやすいと思います(こちらの記事内でもご紹介しています)。
もし本屋さんや図書館で本の中身を確認できる環境にいらっしゃるようでしたら、中身を見ていただいてどの書籍を使うか判断いただくのも良いかと思います。
本屋/図書館にアクセスしにくい環境でしたら、まずは『間違いだらけのタイ語』を使って学習して(自分の知っている文法事項ばかりであれば、知識の確認としてサクッと読み進めていけばいいので)、その後『タイ語の基礎』や『タイ語上級講座』に進まれるのも良いかと思います。
(『タイ語上級講座』についてはこちらの記事で解説しています)
個人的な印象としては、『タイ語の基礎』や『タイ語上級講座』の知識がしっかりあれば、準2級に合格できるレベルかと思います。
場合によっては初級レベルから復習しても
ご自身の現在のタイ語レベルによるのですが、場合によってはもっと簡単な『初級レベルのタイ語学習本』を使って、そこに書いてある文法事項を、ご自身の知識の整理・復習を兼ねて見直してみるところから始めても良いと思います。
その場合は、以下の順番ですすめていくことをおすすめします。
- 『初級レベルのタイ語学習本』
(お持ちの物など、どの本でも(以下に補足説明あり))
↓ - 『間違いだらけのタイ語』
↓ - 『タイ語の基礎』『タイ語上級講座』
少なくとも②くらいまで進められると、かなり力がつくと思います。
自分の知識から漏れてしまっている文法事項を埋めていく作業なので、文法に苦手意識があるようでしたら、あえて①『初級レベルのタイ語学習本』から始めてみても良いのではないでしょうか。
『初級レベルのタイ語学習本』についての補足説明
最後に、この学習方法で使える(であろう)『初級レベルのタイ語学習本』についてです。
私がイメージしている、文法の確認に使えそうな『初級レベルのタイ語学習本』は、以下のポイントを満たすものです。
- タイ文字でも書かれている
(初級レベルの学習本の場合、カタカナや発音記号のみで書かれているものもあり、そちらだと正しいスペルが確認できないのでおすすめしません) - 文法事項がトピックとして載っている
(各章に「文法」「表現」としてポイントが整理されて掲載されているようなイメージです) - その文法事項に対し、例文が載っている
- 日本語で説明がある
既にお持ちの学習本を使うのがベストだと思いますので(タイ語検定3級を目指す今のタイミングで新たに初級タイ語学習本を買うのは、ちょっともったいないかなと思います)、お持ちの本が使えそうであればそちらを使って文法事項の復習をしていただいて、難しいようでしたら『間違いだらけのタイ語』を使って勉強していくのが良いかなと思います。
前述のとおり、日本の本屋(大きい本屋でしたらタイ語学習本の取り扱いもあります)や図書館、あるいはバンコクの本屋(紀伊國屋など)で色々なタイ語学習本を手に取ってみていただいて、私が挙げた本以外の本で良さそうな本があれば、そちらを使っていただいても良いと思います。
(私が知らないだけで、他にも良い本はたくさんあると思います)
回答はここまでになります。
さいごに
タイでタイ語を学習されてきた方の場合、日本語で説明されればすぐに理解できるような事項が漏れてしまっていたりすることがあるんですよね。
(私もタイでタイ語を学習した人間なので、よくわかります。)
また、独学で長く学習されている方の場合も、自分で学習しているとどうしても知識が偏ってしまうことがあり(自分の得意な事項は伸ばしやすい一方で、苦手な事項を後回しにしがち)、人によっては文法事項の知識が(他の事項と比べて)十分ではない、ということも起こりうるかと思います。
そういった方は、本記事で解説したような書籍を1〜2冊こなすことで、日本語での知識が補完され確実にレベルアップできると思います。
次回の試験に向けて頑張ってください。
応援しております。
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