タイ語試験

実用タイ語検定3級合格から全国通訳案内士レベルに達するまでの勉強方法

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先日、ツイッターで、「実用タイ語検定3級合格レベルから通訳案内士合格レベルに達するまでのタイ語の勉強方法」について、質問をいただきました。

大きなポイントについては、以下の通りツイッター上でお返事させていただきましたが、このブログで詳しく見ていきます。

この記事を読んでいただきたい方
  • 現在タイ語3級レベルで、これからもタイ語レベルを上げていきたい方で、且つガイドという職業にも興味のある方
  • 3級レベルにはまだ至っていないものの、現在タイ語を学習中の方で、将来的に通訳案内士の資格取得を目指している方

では、はじめます。

全国通訳案内士合格に必要なタイ語レベルは、「実用タイ語検定」のどの級に相当するの?

まずはじめに、私の関連する試験の受験歴をご紹介します。

Sripasa
Sripasa
  • タイ語検定2級合格(2013年)
  • 通訳案内士試験1次合格(2014年・2016年)
  • 実用タイ語検定1級不合格(2016年・2017年)
  • 通訳案内士試験2次合格(2017年)

通訳案内士試験の受験履歴と、通訳案内士試験と実用タイ語検定との比較については、こちらもぜひご参照ください。

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見ていただいた通り、私の場合、初めて通訳案内士試験に挑戦した2014年の段階で、タイ語検定2級に合格していました。

2014年に受験した1次試験については、準備をほとんどしない状態で試験に臨んでいます(多少観光で出てきそうな単語のスペルをチェックした程度)。

もちろん、タイ語の勉強は続けていたわけですが、この時感じたことは、

Sripasa
Sripasa
通訳案内士試験の1次試験(筆記)は、タイ語検定2級レベルに至っていない方でもチャンスがあるのでは?

ということでした。

後述しますが、通訳案内士試験で求められるタイ語の知識というのは、「ガイド」に必要な知識です。

従って、極論を言うと、それ以外は基本的には求められないわけです。

もちろん、「ガイド」に求められる知識というのは非常に幅広いもので、時に想定外の事態にも対応することがありますから、ただ単純に「歴史」や「地理」が分かれば良いというものではありません。

ですが、ガイド業務では出てこないであろう単語については、知らなくても大丈夫ですし、文章を読解するスピードも、実用タイ語検定1級(または2級)ほどのものは求められないと考えて良いと思います。

Sripasa
Sripasa
補足すると、通訳案内士の2次試験(面接)は準備が必要です。

JNTO(日本政府観光局)の公式サイトに過去問が掲載されています。

通訳案内士筆記試験・過去問

2021年度の筆記試験(タイ語)はマークシート方式・制限時間90分となっています(それまでは記述式で制限時間120分だった)。

2021年の過去問(筆記試験・タイ語)https://www.jnto.go.jp/jpn/projects/visitor_support/interpreter_guide_exams/guide_thai_2021.pdfは、黒塗り部分なし・解答(配点)付きで掲載されていますので、こちらで力試しをしてみるのも良いと思います。

合格基準点は70点です。

私が考える「全国通訳案内士合格に必要なタイ語レベル」

私の意見ですが、全国通訳案内士(タイ語)合格に必要な最低限のタイ語レベルは「実用タイ語検定準2級」です。

実用タイ語検定3級だと、やはりまだ語彙が足りないですし、読み書きももう少しレベルアップしないと、通訳案内士の1次試験(筆記)に耐えられないと思います。

そのため、現在実用タイ語検定3級レベルの方で将来的に通訳案内士の資格も取得したい、という方は、まずはタイ語のレベルを「実用タイ語検定準2級」合格レベルまで上げるのが先決です。

実用タイ語検定準2級合格のためのアドバイスについては、以下のブログで詳しくまとめていますので、是非ご覧ください。

独学で『実用タイ語検定試験』準2級に合格するために必要な3つのこと【勉強法】

実用タイ語検定3級の試験対策については、こちらにまとめています。

実用タイ語検定3級受験に向けた効果的な勉強方法とは?|私が考える試験対策のポイントを丁寧に解説



全国通訳案内士に合格するには、どんなタイ語の知識が必要とされますか?

先ほど、「まずはタイ語レベルを、最低でも『実用タイ語検定試験準2級』合格レベルに上げましょう」という話をしました。

ただ、「実用タイ語検定準2級」レベルは、あくまで最低ラインですので、ここから引き続きタイ語レベルもアップさせていく必要があります。

そこでどうしていくか?という話を、これからしていきます。

まずは、タイ語学習に用いる教材を、ガイド業務に役立つものに変えていきましょう。

具体的には、読解(リーディング)に使用する教材は、タイ人が日本について紹介しているウェブサイトの記事を読み、リスニングも、タイ人が日本について紹介しているテレビ番組の動画を見るようにします。

そうすることで、タイ人が日本のどこに興味を持っているのか?という視点が分かりますし、タイ人が日本のことをタイ語で説明する際の言い回し(フレーズ)の仕方を知ることもできます。

使えそうなフレーズは、ストックしていくことで、作文(プレゼン)の際にも役立ちます。

おすすめのウェブサイトやテレビ番組を一部ご紹介します。

通訳案内士試験対策にも使える|タイのウェブサイト5選

通訳案内士試験(タイ語)二次(2次)口述試験対策

タイ人の日本旅行人気もあり、「日本のことをタイ語で紹介している」ウェブサイトは、たくさんあります。

ご自身でいろいろ見てみて、自分の表現に合いそうな(=自分が言いたい内容をタイ語で説明してくれている)サイトを選ぶのがおすすめです。

私が実際にお世話になったサイトのうち、その一部をご紹介します。

JNTO(日本政府観光局)

https://www.jnto.or.th/

Matcha

https://matcha-jp.com/th/

JAL

https://www.th.jal.co.jp/thl/th/

日本のことを「何て言えばいいんだろう?」と悩んだときは、ネイティブであるタイ人がそれをどう説明しているかを見るのが、一番早い解決方法だと感じています。

通訳案内士試験対策にも使える|おすすめのタイのテレビ番組

「Thai PBS」というテレビ局が制作している、日本に関することをタイで紹介するテレビ番組『ดูให้รู้/ドゥー入る』がおすすめです。

TLSのポンパン先生が出演、毎週日曜の夕方(タイ時間の17:30~18:00頃)に放送されています。

URL:http://program.thaipbs.or.th/Dohiru

タイ国外にお住まいの方でも動画を視聴可能です。

リスニングの練習になるのはもちろん、タイ人が日本のどんなことに興味を持っているのかを知ることができます。

また、ところどころ字幕が入るので、リスニングの手助けにもなります。

通訳案内士試験の2次試験対策(プレゼン準備)を早い段階でスタートさせる

早い段階で、通訳案内士試験の2次試験対策(プレゼン準備)をしていくのも、効果的です。

プレゼン準備をすることで、作文対策にもなり、結果として一次試験・二次試験両方の役に立つからです。

プレゼンの具体的な準備方法については、以下の記事で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。

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通訳案内士試験(タイ語)二次(2次)口述試験対策(作文対策にも)



全国通訳案内士を目指す方は、まず最初に「過去問」を知ろう

通訳案内士を将来的に目指す方におすすめしたいのは、今の段階から過去問を見ておくことです。

そうすることで、

  • 通訳案内士試験に合格するにはどこまでのレベルが求められるのか?
  • 通訳案内士試験に求められるレベルに、現時点でどの程度到達できているのか?

が把握できるからです。

特に、日本史や日本の地理の知識は人によって相当異なりますので、歴史や地理が得意な方は、ご自身が思っていた以上に解ける問題があると思います。

また、その逆もあるため、早めに自分の知識レベルを理解しておくことが大切です。

前述のとおり、通訳案内士一次試験の過去問は、直近数年間のものであれば、JNTO(日本政府観光局)の公式サイトhttps://www.jnto.go.jp/jpn/projects/visitor_support/interpreter_guide_exams/question_archive.htmlに掲載されています。
(※2021年12月13日時点で2017年〜2021年の5年分の過去問(一次試験)が掲載されています。著作権の関係で黒塗りの部分もあります。)

また、「ハロー通訳アカデミー」のブログ(こちら)に掲載してくださっている過去問もあります(黒塗りではないバージョンを掲載してくださっていますが、タイ語は一部無い年度もあります)

まとめ|実用タイ語検定3級合格から全国通訳案内士に合格するためのアドバイス

この記事では、実用タイ語検定3級合格レベルから、通訳案内士試験合格レベルに到達するための勉強方法について見てきました。

まとめると、以下の通りです。

  1. タイ語レベルを最低限「実用タイ語検定準2級」合格レベルまで上げる
  2. ガイドに関連のある内容の教材でタイ語を学習する
    -「読解」には、タイのウェブサイトを活用
    -「リスニング」にはタイのテレビ番組を活用
  3. 過去問は早い段階で目を通す
  4. 二次試験対策(プレゼン準備)が、結局は一次試験の作文対策にもなるので、早めに取り入れる
要約
  • まずはタイ語レベルを「準2級」レベルに上げましょう
  • そこから先は、「ガイド/通訳案内士」に関係のあるタイ語を身につけていきましょう

ということです。

通訳案内士を目指される方のお役に少しでも立てば幸いです。

応援しております。

通訳案内士二次試験対策については、『通訳案内士・二次口述試験対策』の中でお話ししています。どうぞあわせてご覧ください。