2018年8月にiPad Pro(アイパッドプロ)を購入しました。
- iPad Pro 256GB Wifi+Cellular(SIMフリー)10.5インチ Gray
- Smart keyboard(タイ文字バージョン)
- Apple Pencil(第一世代)
※詳細については、以下の記事をご参照ください。
【体験談】タイでiPad Pro(アイパッド プロ)を買ってみた:日本で買うよりお得か比較【免税手続の注意事項も】
使い始めてから1年ほど経過しましたので、「iPad Proを買って良かったかどうか?」について、今感じていることを本音でレビューしていきます。
(2021年4月に内容を一部追記しました)
購入時に考えていたiPad Proの活用法は、主に以下の4点でした。
- Microsoft Officeの活用
:仕事(翻訳・講師)で主に使う「Word、Excel、Powerpoint」を、WindowsPC並みに使うこと - ノートPCの代わりという位置付け
:Smart Keyboardも一緒に購入することで、ノートPCの代わりとして外出先で仕事をしたり、ブログを書いたりすること - デジタルノートとしての活用
:Apple Pencilも一緒に購入することで、語学学習・資料作りに活用したり、ブログ画像を手作りすること - 動画視聴
:海外のニュースやドラマの動画を視聴すること
この4点をベースに、1つずつ見ていきます。
先にざっくりと結論をお伝えしますと、
iPad Proは多様な使い方が可能なので、基本的に買って損はなし!
- Microsoft Officeの利用がメインの方で、Windows並みに細かくOfficeを使うことを想定されている方には、あまりおすすめできない。
- 長文の打ち込みが不要の方は、あえてキーボード(特にスマートキーボード)を購入する必要はない。
- Apple Pencilも一緒に購入する予定の場合、Apple Pencil(第2世代)とそれに対応する新型iPad Proが圧倒的におすすめ。
- 動画視聴がメインの用途の場合、iPad Proである必要はなく、通常のiPadで十分。
このような感じです。
詳しくは今からお話しします。
なお、このiPad Proの他に、私の手元には、購入後5年が経過した「iPad/アイパッド(第4世代)」があります(壊れると思っていましたが、今も現役)。
このiPad(第4世代)でも対応可能な項目(動画視聴)については、両者を比較しながらレビューしていきたいと思います。
では、はじめます。
- 【iPad Proレビュー】①Microsoft Office(ワード/エクセル/パワポ)の使いやすさ
- 【iPad Proレビュー】②ノートPCの代わりになるのかどうか?|スマートキーボードの使いやすさ
- 【iPad Proレビュー】③デジタルノートしての活用の可能性|Apple Pencil/アップルペンシルの使いやすさ
- 【iPad Proレビュー】④動画視聴の場合、iPad Proの必要性はあるのか?
- 【iPad Proレビュー】⑤Zoomでホワイトボードを利用する際、iPad ProとApple Pencilの組み合わせが大活躍
- 【iPad Proレビュー】⑥Procreate(プロクリエイト)でイラストを描く際にもiPad ProとApple Pencilが欠かせない
- 【iPad Pro+Apple Pencilで使える】Zoom/ズームで便利なホワイトボード機能の活用法
【iPad Proレビュー】①Microsoft Office(ワード/エクセル/パワポ)の使いやすさ
- iPad Pro(10.5インチ)でMicrosoft Officeを使う(編集・保存する)場合、別途サブスクリプション版を購入する必要あり
- WindowsのノートPCでできる作業(Word、Excel、Powerpoint)が、iPad Proで100%できるわけではない
どちらの点も購入時にはきちんと認識できていなかったので、私にとってはデメリットでした。
Windowsを所有していて、そこにOfficeがインストールされている場合でも、10.1インチ以上のタブレットでMicrosoft Officeを使用(編集・保存)する場合には、別途「Office 365」というサブスクリプション版を購入(契約)しなければなりません。
今回私が購入したのは10.5インチのiPad Proでしたので「Office 365」が必要に。
iPad ProでずっとMicrosoft Officeを使い続けるか分からなかったので、とりあえずAmazonで「Office 365 Solo」の1年版を購入しました。
1年間で11,581円でした。
画面の大きさが10インチまでのタブレット(9.7インチのiPadなど)は、Microsoft Officeを利用するのにサブスクリプション版が不要のようです。
また、「閲覧」するだけの場合もサブスクリプション版は不要です。
サブスクリプション版が必要になるのは、ファイルを「編集(入力含む)・保存する」場合です。
WindowsのノートPCでできるOffice(Word、Excel、Powerpoint)の作業が、iPad Proで再現できないことも
Microsoft Officeの主なソフトに「Word」「Excel」「Powerpoint」があります。
仕事柄、それぞれかなり細かな設定をすることがあるのですが、iPad Proだと対応できないことが割とあります。
WordとExcelの具体例をご紹介します。
iPad Proで「Word/ワード」を使った感想
例えば「Word」で、挿入した表の罫線を細かく設定したいとき。
(あるセルのこの部分だけ点線にしたいとか、二重線にしたいとか、体裁を整えるための調整)
表の罫線自体は、iPad Proでも引くことができます。
ただし、決められた「表のスタイル」から選ぶだけで、自分で設定することができないんですよね。
Wordで作表が求められることがよくあるので、この点は私的にはかなり残念でした。
iPad Proで「Excel/エクセル」を使った感想
セル内の文字の一部を太字にしたり、一部だけ色を変えたりするなどの装飾ができません。
例えばこちら。
セル全体の文字の装飾ができるようになっているのですが、細かい指定ができません。
具体的に言うと、このセルに入力した「sripasa」という文字の内、「pasa」だけの色を変えたり、太字にしようと選択すると、文字の装飾を行うタブが選択できなくなってしまいます。
また、セルの罫線を細かく設定したい場合も、iPad Proでは対応が難しいようです。
罫線のパターンの中から選ぶ形になっており、細かく「セルの書式設定」を行うことはできません。
念のためフォローしておきますと、ワードもエクセルも、体裁の調整がそこまで求められない文章を入力したり、計算を行ったり、受領したファイルを閲覧したりする分には、特に問題ありません。
【iPad Proレビュー】②ノートPCの代わりになるのかどうか?|スマートキーボードの使いやすさ
- Smart KeyboardはBluetooth接続が不要で、ただ付ける(セットする)だけでキーボード入力が可能になるので非常に使いやすい
- iPadには(Proも含めて)Touch Padがなく、マウスも使えないので、クリックやスクロールの度に画面を触らないといけない。
⇨Smart Keyboardとの相性が悪い
この点については、メリットとデメリットとそれぞれ、という印象です。
Smart KeyboardをiPad Proとセットで使い始めて約2年半が経ちました。
ここ最近、スマートキーボードとiPad Proとの接続が悪く、頻繁に
「このアクセサリはこのデバイスに対応していません」
と表示され、スマートキーボードが反応しなくなる、ということが起きています。
(何度かセットし直す(=つけ直す)とまた元に戻る→何かのタイミングで接続が外れる→セットし直す、の繰り返し)
それまで、スマートキーボードが反応しなくなった、ということが皆無だったため正直驚きのほうが大きいのですが、寿命が2年半というのはやや短いですよね……。原因がわからないためもう少し様子を見てみますが、こういう事も起きうる、ということで追記しました。
iPad ProのSmart Keyboardの使い心地
スマートキーボード(iPad Pro用の純正のキーボード)は、本当に優秀だと思います。
私はタイ語を主に使用するのでタイ語バージョンのものをバンコクで購入しました。
タブレットで見ていて、「ちょっとしっかり打ち込みたいな」なんて時に、さっとセットすれば1〜2秒ですぐにキーボード入力ができます。
この四角で囲った部分をパチっとくっつけるだけで接続完了です。
都度Buletooth接続をしなくていいのは楽です。
「Smart Keyboard」のデメリットは重いこと
この「Smart Keyboard」、あえてマイナスの点を挙げるとすれば、その重さです。
キーボードだけではなく保護カバーとしても使えるので常時つけているのですが、一般的なカバーよりも重いです。
キーボードだけで264gあります。
iPad Pro本体の重さが10.5インチの場合514gですので、キーボードと合わせると760gになります。
軽さを求める方にはあまりおすすめできないですね。
キーボードと併用する場合、クリックやスクロールの度に画面に触れなければならない
これも、購入時にあまりちゃんと認識できていなかった点です。
よく考えれば分かることですが、iPad Proって、マウスもタッチパッドも無いんですよね…(涙)
そのため、クリックしたい時や、ある部分を選択をしたい時に、都度画面に触れる必要が出てきます。
キーボードを使いながら、画面に頻繁に触らないといけないのは、(多少慣れたものの)使い勝手が良いとは言いにくいんですよね…
結局、キーボードは使わずにタブレットとしての利用で十分じゃないか、とも思うわけです。
私は、最近はこのように使い分けをしています。
- 文字を入力する作業がメイン⇨キーボード使用
- 装飾作業がメイン⇨タブレット使用
(キーボードは使わない)
ブログも、長い文章を書く時以外は、タブレットで入力しています(その方が画面に触れやすい)。
ですので、あまり長文を入力しないという方は、キーボードはなくても良いのではないかと思います。
【iPad Proレビュー】③デジタルノートしての活用の可能性|Apple Pencil/アップルペンシルの使いやすさ
- iPad ProとApple Pencilの組み合わせは、純正なだけあって総合的には使いやすい。
- Apple Pencilは、第1世代のものは使いにくい点があるため、それが改良された第2世代の方が圧倒的におすすめ
デジタルノートとして、このような感じで使用しています。
語学学習者の方に結構おすすめなのが、外国語の記事を
タブレット+タッチペン(スタイラスペン)+ノートアプリ
を使って読むことです😎
蛍光ペンを引いたり、調べた単語を書き込んだり。
そのままデータで保管できるのも魅力です。書き込まないと頭に入ってこないんですよね…😓#タイ語 pic.twitter.com/sy7Et8KtPw
— Sripasa (@sripasaa) 2019年1月31日
外国語学習には最適だと思います。
Apple Pencilは、第2世代のものが圧倒的におすすめ
ペンの持ちやすさ、iPad Pro本体との連携(ペアリング)、充電の仕方、書き心地など、私が現在使用している第1世代のものと比べ、はるかにバージョンアップしていますので、第2世代をおすすめします。
第2世代のApple Pencilに対応している新しいiPad Proを選ばないとセットで使用できませんので、ご注意ください。
【iPad Proレビュー】④動画視聴の場合、iPad Proの必要性はあるのか?
動画視聴が主な用途の場合、iPad Proである必要はないと思います。
というのも、2013年に購入したiPad(第4世代)でも十分きれいに視聴できるからです。
動画視聴の場合、イヤホンを使うことも多いかと思います。
iPad Proにイヤホンはついてきませんので、ワイヤレスイヤホンを使用したい場合は、AirPodsなどのワイヤレスイヤホンを別途用意する必要があります。
【iPad Proレビュー】⑤Zoomでホワイトボードを利用する際、iPad ProとApple Pencilの組み合わせが大活躍
(※こちらの内容は2021年4月に追記したものです)
iPad ProとApple Pencilが重宝しているのが、Zoom(ズーム)でオンラインレッスンを行う時です。
Zoomの「ホワイトボード」機能を使う際、タブレットとペンのおかげで手書きでサクサクホワイトボードを使えるので、レッスンが非常にスムーズに進みます。
特に語学のレッスンで文字の書き方を見てほしい場合、画面に表示されるホワイトボード上で書き順などもオンタイムで生徒さんに見てもらえるのは、非常に良いですよね。
Zoomのホワイトボード機能は、必ずしもApple Pencilのようなスタイラスペンである必要はなく、指でも書けるのですが、指だと線の細さに限界があるので、実際に使ってみた感想としては圧倒的にペンを利用して書く方が使い勝手が良いです。
iPad ProとApple Pencilを購入した当初は想定していなかった使い道ですが、Zoomでオンラインで繋がることが増えた昨今、非常に重宝しています。
『Zoom/ズームで便利なホワイトボード機能の活用法』の中で詳しくご紹介しています。
どうぞあわせてご覧ください。
【iPad Proレビュー】⑥Procreate(プロクリエイト)でイラストを描く際にもiPad ProとApple Pencilが欠かせない
(※こちらの内容は2021年4月に追記したものです)
2021年から使い始めたアプリ「Procreate(プロクリエイト)」。
主に当サイト向けのイラストを描いたりしています。
(絵を描くのが得意な人間ではないので)試行錯誤の繰り返しですが、デジタルなので描き直しがしやすいですし、失敗しても何ら問題もないので、好きに色々描いて(書いて)みています。
Procreateを使うようになって、できることがほんの少し増えたような気がして、楽しくお絵描きしています。
【iPad Pro+Apple Pencilで使える】Zoom/ズームで便利なホワイトボード機能の活用法
今回は、購入して半年が経過したiPad Proをレビューしました。
(一部の情報は2021年4月に追記しています)
現在の私の主な利用法は以下の5点です。
- Zoomを利用したオンラインレッスン(講師側)でホワイトボードを使う際にApple Pencilとセットで使用
- Procreateでイラストを描く際に利用
- タブレット使用でのブログ入力
⇨ソファーに座りながらブログが書ける - 語学学習用のデジタルノートとして利用
:外国語の記事を読む⇨ノートに書き込む
(iPad Pro+Apple Pencil+ノートアプリの合わせ技) - 仕事でのWord、Excel、Powerpointの利用
(主に閲覧用に使用し、入力はノートPC(Windows)で)
価値があるか?と言われたら、十分価値はあると思います。
特にデジタルノートの使い勝手の良さは、個人的にとても気に入っています。
ブログについても、以前よりも気軽に書けるようになったので、スキマ時間に少しずつ作業を進められるようになりました。
そういう意味で、総合的に見て、購入して良かったと思っています。
1つだけ挙げるなら、Apple Pencilは第2世代のものが良かったということ…。
これだけは残念です。。。
今からApple Pencilを購入される方には、多少高くとも第2世代のApple Pencil(と、それに対応した新iPad Pro)をおすすめします。
iPad Proは多様な使い方が可能なので、基本的に買って損はなし!
- Microsoft Officeの利用がメインで、WindowsPCと同じレベルでOfficeを活用したい方には、あまりおすすめできない。
- 長文の打ち込みが不要の方は、あえてキーボード(特にSmart Keyboard)を購入する必要はない。
- Apple Pencilも一緒に購入する場合、Apple Pencil(第2世代)と、それに対応した新型iPad Proが圧倒的におすすめ。
- 動画視聴がメインの場合、iPad Proである必要はなく、通常のiPadで十分。
納得のいく一台が見つかりますように。
ちなみに、この記事は、写真の加工なども含め全てiPad Proで作業しました(๑・̑◡・̑๑)