2018年8月にiPad Pro(アイパッドプロ)を購入しました。
- iPad Pro 256GB Wifi+Cellular(SIMフリー)10.5インチ Gray
- Smart keyboard(タイ文字バージョン)
- Apple Pencil
※詳細については、以下の記事をご参照ください。
【体験談】タイでiPad Pro(アイパッド プロ)を買ってみた:日本で買うよりお得か比較【免税手続の注意事項も】
使い始めてから1年ほど経過しましたので、「iPad Proを買って良かったかどうか?」について、今感じていることを本音でレビューしていきます。
2020年3月に発表された新型iPad Pro。
タイ国内価格と販売状況については、以下の記事をご覧ください。
購入の際に考えていたiPad Proの活用法は、主に以下の4点でした。
- Microsoft Officeの活用
:仕事(翻訳・講師)で主に使う「Word、Excel、Powerpoint」を、WindowsPC並みに使うこと - ノートPCの代わりという位置付け
:Smart Keyboardも一緒に購入することで、ノートPCの代わりとして外出先で仕事をしたり、ブログを書いたりすること - デジタルノートとしての活用
:Apple Pencilも一緒に購入することで、語学学習・資料作りに活用したり、ブログ画像を手作りすること - 動画視聴
:海外のニュースやドラマの動画を視聴すること
この4点をベースに、1つずつ見ていきます。
先にざっくりと結論をお伝えしますと、
iPad Proは多様な使い方が可能なので、基本的に買って損はなし!
- Microsoft Officeの利用がメインの方で、Windows並みに細かくOfficeを使うことを想定されている方には、あまりおすすめできない。
- 長文の打ち込みが不要の方は、あえてキーボード(特にスマートキーボード)を購入する必要はない。
- Apple Pencilも一緒に購入する予定の場合、Apple Pencil(第2世代)とそれに対応する新型iPad Proが圧倒的におすすめ。
- 動画視聴がメインの用途の場合、iPad Proである必要はなく、通常のiPadで十分。
このような感じです。
詳しくは今からお話しします。
このiPad(第4世代)でも対応可能な項目(動画視聴)については、両者を比較しながらレビューしていきたいと思います。
では、はじめます。
【iPad Proレビュー】①Microsoft Office(ワード/エクセル/パワポ)の使いやすさ
- iPad Pro(10.5インチ)でMicrosoft Officeを使う(編集・保存する)場合、別途サブスクリプション版を購入する必要あり
- WindowsのノートPCでできる作業(Word、Excel、Powerpoint)が、iPad Proで100%できるわけではない
どちらの点も購入時にはきちんと認識できていなかったので、私にとってはデメリットでした。
Windowsを所有していて、そこにOfficeがインストールされている場合でも、10.1インチ以上のタブレットでMicrosoft Officeを使用(編集・保存)する場合には、別途「Office 365」というサブスクリプション版を購入(契約)しなければなりません。
今回私が購入したのは10.5インチのiPad Proでしたので「Office 365」が必要に。
iPad ProでずっとMicrosoft Officeを使い続けるか分からなかったので、とりあえずAmazonで「Office 365 Solo」の1年版を購入しました。
1年間で11,581円でした。
画面の大きさが10インチまでのタブレット(9.7インチのiPadなど)は、Microsoft Officeを利用するのにサブスクリプション版が不要のようです。
また、「閲覧」するだけの場合もサブスクリプション版は不要です。
サブスクリプション版が必要になるのは、ファイルを「編集(入力含む)・保存する」場合です。
WindowsのノートPCでできるOffice(Word、Excel、Powerpoint)の作業が、iPad Proで再現できないことも
Microsoft Officeの主なソフトに「Word」「Excel」「Powerpoint」があります。
仕事柄、それぞれかなり細かな設定をすることがあるのですが、iPad Proだと対応できないことが割とあります。
WordとExcelの具体例をご紹介します。
iPad Proで「Word/ワード」を使った感想
例えば「Word」で、挿入した表の罫線を細かく設定したいとき。
(あるセルのこの部分だけ点線にしたいとか、二重線にしたいとか、体裁を整えるための調整)
表の罫線自体は、iPad Proでも引くことができます。
ただし、決められた「表のスタイル」から選ぶだけで、自分で設定することができないんですよね。
Wordで作表が求められることがよくあるので、この点は私的にはかなり残念でした。
iPad Proで「Excel/エクセル」を使った感想
セル内の文字の一部を太字にしたり、一部だけ色を変えたりするなどの装飾ができません。
例えばこちら。
セル全体の文字の装飾ができるようになっているのですが、細かい指定ができません。
具体的に言うと、このセルに入力した「sripasa」という文字の内、「pasa」だけの色を変えたり、太字にしようと選択すると、文字の装飾を行うタブが選択できなくなってしまいます。
また、セルの罫線を細かく設定したい場合も、iPad Proでは対応が難しいようです。
罫線のパターンの中から選ぶ形になっており、細かく「セルの書式設定」を行うことはできません。
【iPad Proレビュー】②ノートPCの代わりになるのかどうか?|スマートキーボードの使いやすさ
- Smart KeyboardはBluetooth接続が不要で、ただ付ける(セットする)だけでキーボード入力が可能になるので非常に使いやすい
- iPadには(Proも含めて)Touch Padがなく、マウスも使えないので、クリックやスクロールの度に画面を触らないといけない。
⇨Smart Keyboardとの相性が悪い
この点については、メリットとデメリットとそれぞれ、という印象です。
iPad ProのSmart Keyboardの使い心地
スマートキーボード(iPad Pro用の純正のキーボード)は、本当に優秀だと思います。
私はタイ語を主に使用するのでタイ語バージョンのものをバンコクで購入しました。
タブレットで見ていて、「ちょっとしっかり打ち込みたいな」なんて時に、さっとセットすれば1〜2秒ですぐにキーボード入力ができます。
この四角で囲った部分をパチっとくっつけるだけで接続完了です。
都度Buletooth接続をしなくていいのは楽です。
「Smart Keyboard」のデメリットは重いこと
この「Smart Keyboard」、あえてマイナスの点を挙げるとすれば、その重さです。
キーボードだけではなく保護カバーとしても使えるので常時つけているのですが、一般的なカバーよりも重いです。
キーボードだけで264gあります。
iPad Pro本体の重さが10.5インチの場合514gですので、キーボードと合わせると760gになります。
軽さを求める方にはあまりおすすめできないですね。
キーボードと併用する場合、クリックやスクロールの度に画面に触れなければならない
これも、購入時にあまりちゃんと認識できていなかった点です。
そのため、クリックしたい時や、ある部分を選択をしたい時に、都度画面に触れる必要が出てきます。
キーボードを使いながら、画面に頻繁に触らないといけないのは、(多少慣れたものの)使い勝手が良いとは言いにくいんですよね…
結局、キーボードは使わずにタブレットとしての利用で十分じゃないか、とも思うわけです。
私は、最近はこのように使い分けをしています。
- 文字を入力する作業がメイン⇨キーボード使用
- 装飾作業がメイン⇨タブレット使用
(キーボードは使わない)
ブログも、長い文章を書く時以外は、タブレットで入力しています(その方が画面に触れやすい)。
ですので、あまり長文を入力しないという方は、キーボードはなくても良いのではないかと思います。
【iPad Proレビュー】③デジタルノートしての活用の可能性|Apple Pencil/アップルペンシルの使いやすさ
- iPad ProとApple Pencilの組み合わせは、純正なだけあって総合的には使いやすい。
- Apple Pencilは、第1世代のものは使いにくい点があるため、それが改良された第2世代の方が圧倒的におすすめ
デジタルノートとして、このような感じで使用しています。
語学学習者の方に結構おすすめなのが、外国語の記事を
タブレット+タッチペン(スタイラスペン)+ノートアプリ
を使って読むことです😎
蛍光ペンを引いたり、調べた単語を書き込んだり。
そのままデータで保管できるのも魅力です。書き込まないと頭に入ってこないんですよね…😓#タイ語 pic.twitter.com/sy7Et8KtPw
— Sripasa (@sripasaa) 2019年1月31日
外国語学習には最適だと思います。
Apple Pencilは、第2世代のものが圧倒的におすすめ
ペンの持ちやすさ、iPad Pro本体との連携(ペアリング)、充電の仕方、書き心地など、私が現在使用している第1世代のものと比べ、はるかにバージョンアップしていますので、第2世代をおすすめします。
第2世代のApple Pencilに対応している新しいiPad Proを選ばないとセットで使用できませんので、ご注意ください。
【iPad Proレビュー】④動画視聴の場合、iPad Proの必要性はあるのか?
動画視聴が主な用途の場合、iPad Proである必要はないと思います。
というのも、2013年に購入したiPad(第4世代)でも十分きれいに視聴できるからです。
動画視聴の場合、イヤホンを使うことも多いかと思います。
iPad Proにイヤホンはついてきませんので、ワイヤレスイヤホンを使用したい場合は、AirPodsなどのワイヤレスイヤホンを別途用意する必要があります。
iPad Proのレビューまとめ|買って損はなし!ただし、第2世代(新型iPad Pro)をおすすめします
今回は、購入して半年が経過したiPad Proをレビューしました。
現在の私の主な利用法は以下の3点です。
- タブレット使用でのブログ入力
⇨ソファーに座りながらブログが書ける - 語学学習用のデジタルノートとして利用
:外国語の記事を読む⇨ノートに書き込む
(iPad Pro+Apple Pencil+ノートアプリの合わせ技) - 仕事でのWord、Excel、Powerpointの利用
(主に閲覧用に使用し、入力はノートPC(Windows)で)
価値があるか?と言われたら、十分価値はあると思います。
特にデジタルノートの使い勝手の良さは、個人的にとても気に入っています。
ブログについても、以前よりも気軽に書けるようになったので、スキマ時間に少しずつ作業を進められるようになりました。
そういう意味で、総合的に見て、購入して良かったと思っています。
これだけは残念です。。。
今からApple Pencilを購入される方には、多少高くとも第2世代のApple Pencil(と、それに対応した新iPad Pro)をおすすめします。
iPad Proは多様な使い方が可能なので、基本的に買って損はなし!
- Microsoft Officeの利用がメインで、WindowsPCと同じレベルでOfficeを活用したい方には、あまりおすすめできない。
- 長文の打ち込みが不要の方は、あえてキーボード(特にSmart Keyboard)を購入する必要はない。
- Apple Pencilも一緒に購入する場合、Apple Pencil(第2世代)と、それに対応した新型iPad Proが圧倒的におすすめ。
- 動画視聴がメインの場合、iPad Proである必要はなく、通常のiPadで十分。
納得のいく一台が見つかりますように。
