タイ語表現

【タイ語表現】タイ料理の注文時に「辛くして」「辛くしないで」と伝えたい場合の言い方

タイ料理の注文時に「辛くして」or「辛くしないで」と伝えたい場合の言い方
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こんにちは。Sripasa(@Sripasaa)です。

タイ語レッスン受講の生徒さん
タイ語レッスン受講の生徒さん
レストランで料理を注文する際に、「辛くしてね」とリクエストしたいとき

「เอาเผ็ดๆ(アオ・ペット・ペット)」
「เอาเผ็ดมาก(アオ・ペット・マーク)」

より辛くなるのはどちらですか。

タイ文字のレッスン中にいただいた質問です。

ちょうど、『(máay yamók/マーイ・ヤモック)』という「複数や強調を表す反復符号」が出てきたところだったのですが、この使い方に関連して、

  1. เผ็ดๆ(ペット・ペット/phèt phèt)のように、2回言う場合
  2. เผ็ดมาก(ペット・マーク/phèt mâak)のように、มาก(マーク/mâak:とても)を使って強調する場合

上記の2通りの言い回しで意味が変わるのかどうか、というご質問でした。

今回の記事では、『เผ็ด(ペット/phèt:辛い)』を例に挙げて、こちらの質問にお答えしたいと思います。

質問とは逆の意味となりますが、「辛くしないで」と言いたい時のフレーズについてもご紹介していますので、最後までご覧頂ければと思います。

それでは、はじめましょう。

タイ料理の注文時「辛くしてほしい」とリクエストする際の言い方のニュアンスの違い

【タイ語表現】「เอาเผ็ดๆ/アオ・ペット・ペット」と「เอาเผ็ดมาก/アオ・ペット・マーク」より辛くなるのはどっち?
①「アオ・ペット・ペット」と②「アオ・ペット・マーク」、どちらも「辛くしてくださいね」という意味ですが、両者のニュアンスの違いを整理すると以下の通りとなります。

「辛くしてくださいね」

  1. เอาเผ็ดๆนะคะ
    (アオ・ペット・ペット ナ カ/ʔaw phèt phèt ná khá)

    :辛いのを念押ししているが、どのくらいの辛さを希望しているのかについては不明瞭。
    (注文した人にもよるし、お店の人にもよる)

  2. เอาเผ็ดมากนะคะ
    (アオ・ペット・マーク ナ カ/ʔaw phèt mâak ná khá)

    :辛いのが欲しいというのが明確。
    お店で通常出されるレベルよりも辛いものを求めている。

【登場する単語の説明】
・アオ(เอา/ʔaw):要る、ください
・ペット(เผ็ด/phèt):辛い
・マーク(มาก/mâak):とても
・カ(คะ/khá):話し手が女性の場合の語尾
 ※話し手が男性の場合:「クラップ(ครับ/khráp)」となります。



【結論】「辛くしてね」と言う場合の①「アオ・ペット・ペット」と②「アオ・ペット・マーク」の違い

結論は以下の通りです。

①「アオ・ペット・ペット」
②「アオ・ペット・マーク」

両者をそれぞれ注文して比べた場合、(お店の人にもよるが)恐らく②「アオ・ペット・マーク」の方が辛くなることが多い。

確実に辛さを希望する場合は、②の

เอาเผ็ดมากนะคะ
(アオ・ペット・マーク ナ カ/ʔaw phèt mâak ná khá)

を使いましょう。

เผ็ดๆ(ペット・ペット/phèt phèt)が、いつもเผ็ดมาก(ペット・マーク/phèt mâak)となるとは限らない。

(เผ็ดมาก(ペット・マーク/phèt mâak)の方が辛くなることもあり得る)

Sripasa
Sripasa
①と②は、私が想定していたよりもニュアンスが異なっているようで、勉強になりました。


タイ料理の注文時「辛くしないで」とリクエストする際の言い方

タイ料理の注文時「辛くしないで」とリクエストする際の言い方

次に「辛くしないで」と言いたい時のフレーズについて見ていきます。

「辛くしないでくださいね」

=「ไม่เผ็ดนะคะ(マイ ペット ナ カ/mâi phèt ná khá)」

=「ไม่เอาเผ็ดนะคะ(マイ アオ ペット ナ カ/mâi ʔaw phèt ná khá)」

といった表現を使います。

全く辛くしないで欲しい(唐辛子などを一切入れないで欲しい)場合は、もう少し強い言い方を使います。

「唐辛子を一切入れないでくださいね」

=「ไม่ใส่พริกเลยนะคะ(マイ サイ プリック ルーイ ナ カ/mâi sài phrík ləəi ná khá)」

辛さの認識レベルは人によって異なるので、「唐辛子を全く入れない」という表現の方が、辛み成分を除外できる可能性が高くなります。

Sripasa
Sripasa
なお、
・既にペーストに混ぜ込まれている場合(グリーンカレーなど)
・料理を作る容器に前の人の唐辛子が残っている場合(ソムタムなど)

このようなケースでは、100%唐辛子(辛み成分)を取り除くのは難しいことの方が多いのですが、後入れする唐辛子は調節してもらえます。

辛いのが苦手な方は、ダメ元ででも是非伝えてみて下さい。

【登場する単語の説明】
・マイ(ไม่/mâi):否定形(英語の「not」に相当)
・アオ(เอา/ʔaw):要る、ください
・ペット(เผ็ด/phèt):辛い
・サイ(ใส่/sài):入れる
・プリック(พริก/phrík):唐辛子
・ルーイ(เลย/ləəi):【マイ(ไม่/mâi)~ルーイ(เลย/ləəi)で】全く~ない
・カ(คะ/khá):話し手が女性の場合の語尾
 ※話し手が男性の場合:「クラップ(ครับ/khráp)」となります。

さいごに

いかがでしたでしょうか。

余談ですが、私自身は、タイ料理を食べる際、辛い料理は極力避けるようにしている(唐辛子などの辛み成分を可能な限り抜いてもらいます)ので、「辛くしないで」「唐辛子を入れないで」という表現は、タイでタイ料理を食べる時は、ほぼ毎回使うフレーズです。

辛いのが苦手な場合、料理が辛すぎるとそれだけで「おいしくなく」なってしまいますよね。

自分好みの辛さに調節してもらうことは(味が落ちる可能性があったとしても)、タイ料理を楽しむ上でとても大事なことだと思っています。

この表現を使って、ぜひお好みの辛さをリクエストしてみて下さい。

上手く伝わらなかった場合は、指差しできるようタイ語でも書いていますので、是非ご活用いただければと思います。

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