ブッペーサンニワートの続編として2023年10月にスタートしたドラマ『プロムリキット(พรหมลิขิต)』については別記事でご紹介しています。どうぞあわせてご覧ください。
【タイドラマ】พรหมลิขิต/プロムリキット(Love Destiny 2)の放送日・あらすじなど
2018年にタイで大ヒットしたドラマがあります。
『ブッペー・サン・ニワート(บุพเพสันนิวาส)』というドラマです。
- タイ語: บุพเพสันนิวาส
- 英語:『Love Destiny』
- 日本語:『愛の運命』または『運命のふたり』
- YouTube上のタイトル(英語):BuppeSanNivas
撮影地となったアユタヤで、タイの伝統的な衣装を着て写真を撮る人も激増したのだとか。
放送は既に終了しておりますが、YouTubeで視聴可能です。
これまではネトフリでも日本語字幕付きで視聴が可能でしたが、2022年1月4日に著者が確認したところ、ネトフリ内で本ドラマを見つけることができませんでした。
※お住まいの国によって異なる可能性があります
本記事では、そんな『ブッペー・サン・ニワート/บุพเพสันนิวาส』の概要を見ていきます。
ドラマのあらすじ・見どころについてもご紹介しています。
では、はじめます。
タイドラマ『ブッペー・サン・ニワート/บุพเพสันนิวาส(Love Destiny)』概要
『ブッペー・サン・ニワート』
(บุพเพสันนิวาส/bùpphee-sǎn-níwâat)
3HD(チャンネル3)
- 2018年2月21日(水)~2018年4月11日(水)
- (水・木曜の毎週2回、全15話、1話約1時間45分)
タイトル『ブッペー・サン・ニワート/บุพเพสันนิวาส』の意味
今回のドラマのタイトル『ブッペー・サン・ニワート/บุพเพสันนิวาส』には、以下の意味があります。
『บุพเพสันนิวาส(bùpphee-sǎn-níwâat)』
:前世において夫婦であったこと
出所:タイ日大辞典p836
なお、こちらはパーリ語由来の語で、それぞれに以下の意味があります。
パーリ語「pubbe-(プッべー):前に、以前に」
สันนิวาส(sǎn-níwâat / サンニワート)
パーリ語「sannivāsa-(サンニヴァーサ)」:共住、同住
「sannivāsa-(サンニヴァーサ)」をさらに分解すると、
・สัน(sǎn / サン)
パーリ語「saṃ-(サン、※パーリ語はmの上に点がつくことが通常)」:共に
・นิวาส(níwâat / ニワート)
パーリ語「nivāsa-(ニヴァーサ)」:住所、住居
※パーリ語「pubbenivāsa-(プッベーニヴァーサ)」で「宿命、宿住、前生」という意味があります
パーリ語の「プッべー・サンニヴァーサ」を直訳すると、「以前に住居を共にしたこと」となります。
主演俳優(男優・女優)『บุพเพสันนิวาส/Love Destiny』
主演男性俳優:Pope/ポップさん
- 本名:ธนวรรธน์ วรรธนะภูติ(Tanawat Wattanaputi)
- ニックネーム:โป๊ป(Pope/ポップ)
- 生年月日:1982年12月27日
- 年齢:35歳(2018年9月時点)
代表作品
สามีตีตรา(サーミー・ティー・トラー/SameeTeeTra)』
『主演女優:Bella/ベラさん
- 本名:ราณี แคมเปน(Ranee Campen)
- ニックネーム:เบลล่า(Bella/ベラ)
- 生年月日:1989年12月24日
- 年齢:28歳(2018年9月時点)
タイとイギリスのハーフの女優さんです。
代表作品
『สุภาพบุรุษจุฑาเทพ(Suparburoot Jutathep)』シリーズの『คุณชายพุฒิภัทร(khun chai phtipat)』
大人気若手俳優「ジェームス・ジラユ(James Jirayu)」さんが演じた三男の相手役だったベラさん。
社会現象にもなったドラマですね。
『パディワラダー/ปดิวรัดา/Padiwaradda』
物語のあらすじ・おすすめの点|タイドラマ『บุพเพสันนิวาส/Love Destiny』
『ブッペー・サン・ニワート(運命のふたり)』のあらすじ
主演女優のベラさんは、現代の女性と、アユタヤ時代の女性の二役を演じています。
【アユタヤ時代の女性】ガーラゲー/カラケー(การะเกด)
現代女性ゲースラーンは考古学者の卵。
アユタヤの遺跡から帰る途中に交通事故に遭ってしまうのですが、その際、アユタヤ時代の女性ガーラゲーに遭遇し、心だけガーラゲーに乗り移ります。
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ガーラゲーは、アユタヤで自分の恋敵チャンワの殺害を企て、結果としてチャンワの召使が亡くなります。
過去の悪行も重なり、ガーラゲーは「クリサナカリの呪い(มนต์กฤษณะกาลี/モン・クリッサナカーリー)」という、罪を犯した人間にかけられる呪いをかけられることに。
この呪いは罪を犯した者にかけられ、気が狂ったり時には死ぬこともあるという呪いですが(その代わり罪を犯していなければ何も起きない)、これをかけられたガーラゲーは、現代のアユタヤに迷い込み、そこで交通事故に遭ったゲースラーンの魂と出会うのでした。
自分の体をゲースラーンにあげるから、善い行いもできることを周囲に示してほしいとガーラゲーはゲースラーンにお願いする。
そしてガーラゲーはアユタヤ時代に戻るのですが、体はガーラゲー、だけど中身はゲースラーン。
現代女性ゲースラーンがアユタヤ時代にタイムスリップし、ガーラゲーとして生活を始めます。
ゲースラーンがやってきたのは、仏暦2225年(西暦1682年)のアユタヤ時代。
ナーラーイ王の治世下でした。
(ナーラーイ王の在位:西暦1656年〜1688年)
考古学者の卵であるゲースラーンはアユタヤで起こる様々なことや、出会う人物に興味津々。
一方、相手役のポップさんが演じるのが、サントーンテワ男爵(後に昇進し呼び名が変わります)。
ニックネームは「デート」。
ホラティボディ侯爵の息子で、ガーラゲーが許嫁です。
性格が悪いガーラゲーのことが許せなかったデートが、父親であるホラティボディ伯爵と「クリサナカリの呪い」をかけたのですが、その後現れたガーラゲー(中身はゲースラーン)の性格の良さに、戸惑いながらも少しずつ惹かれていきます。
ドラマのおすすめポイント・見どころ
現代人が昔の生活様式を垣間見る
という視点が、とても面白いです。
当時のお手洗い(厠)の様子、歯磨きやお化粧の仕方等、ゲースラーンの視点を通して私たちも当時の様子を覗き見できるのが、とても印象深かったです。
他にも、
ナーラーイ王はじめ、主演女優以外の登場人物は、歴史上実在した人物
の点も興味深いです。
ギリシャ人で、当時のアユタヤでウィチャイエーン公爵にまで昇りつめた「コンスタンティン・フォールコン(スラサコーン)」や、彼の妻でベンガル人と日本人との混血だった「ターオ・トーンキープマー(マリー・ギマルド)」も登場。
彼女はのちにフォーイ・トーン(ฝอยทอง/鶏卵素麺)やトーン・イップ(ทองหยิบ)、トーン・ヨート(ทองหยอด)といった、現代でも有名なお菓子を生み出します。
また、
ガーラゲー(ゲースラーン)と召使2人(ピン、ヤーム)とのやりとりも必見
です。
向かって左がピン(ผิน)、右がヤーム(แย้ม)です。
Netflix/ネットフリックスで視聴可能か否か?
これまでは、日本やタイにお住まいの方であれば、有料の動画配信サービス「Netflix(通称ネトフリ)」でも本ドラマ『ブッペー・サン・ニワート/บุพเพสันนิวาส(Love Destiny)』を視聴することができました。
ネトフリであれば日本語字幕を入れられるのがおすすめのポイントだった(日本語吹替はなく、音声はタイ語のみ)のですが、2022年1月時点で著者が確認したところ、ネトフリ内で本ドラマを見つけることができませんでした。
一時的なものか、居住国によるものかはわかりませんが、お住まいになられている国では配信されていない可能性もありますので、以下のリンクをクリックして(またはネトフリ内でドラマのタイトルを検索して)みていただいて、ドラマが出てこない場合は配信がされていないということと思われます。
また、本ドラマがネトフリで配信されている場合でも、日本国外にお住まいの方が日本語字幕を入れる場合、ネトフリのプロフィール管理画面で言語を「日本語」に変更する必要があります。
(詳しくはこちら)
YouTubeでは引き続き視聴可能なようですが、音声はタイ語のみで日本語字幕はありません(英語字幕はつけられるようです)。
さいごに|タイドラマ『Love Destiny/運命のふたり』
タイ人の殆どが見たのではないか、という位の勢いがあったドラマでした。
ドラマの放送自体は終了してしまっていますが、今からでも、タイ人との話題作りとして見てみるのも良いと思います。
本記事は以上になります。