タイドラマ

【タイドラマ】พรหมลิขิต/プロムリキット(Love Destiny 2)の放送日とあらすじ(第1話〜第10話)

タイ アユタヤ
※記事内に商品プロモーションを含む場合があります

2018年にタイで放送され大ヒットを記録したドラマ『บุพเพสันนิวาส(ブッペーサンニワート/Love Destiny/運命のふたり)』。

ものすごい大ヒットでしたよね。

その続編にあたる『พรหมลิขิต(プロムリキット/Love Destiny 2)』が、2023年10月から放送開始されましたので、放送予定日、タイトルの意味や語源、あらすじを本記事でご紹介していきます。

あらすじについては、第1話(2023年10月18日)〜第10話(2023年11月8日)までを載せています。自身のメモの延長のような感じで書いていますので長くまとまりがないのと、ネタバレを含みますのでその点予めご了承ください。

では、はじめます。

関連記事

本作品の前作にあたる『ブッペーサンニワート』について

พรหมลิขิต(プロムリキット)について

放送予定(2023年)

2023年10月18日(水)からスタートしたプロムリキット。

最初の2週は水曜・木曜の週2回の放送ですが、その翌週(10月30日の週)からは放送日が月曜〜水曜の週3回となり、2023年12月18日(月)までの計26回の放送予定です。

タイのドラマで放送回数が26回(かつ、それが予めわかっている)というのは、とてもめずらしいように思います。それだけ、視聴者の方からの期待が大きいということかと思います。

地上波で視聴する場合、Channel3で20時30分開始となります。

オンデマンド(事後視聴)では、CH3 PlusというChannel3の動画プラットフォームもしくはYouTubeで視聴が可能です。
ですが、放送終了後一定期間はCH3 Plusの有料会員のみが視聴可能となりますので、有料会員以外の方は少し時間を置いてからの視聴となります。

YouTubeでの視聴も、放送終了後およそ2日(48時間)後から視聴が可能となるようです。

CH3 Plus

https://ch3plus.com/v/202885

YouTube

相関図

様々な人物が登場してややこしいので、以下の3種類の相関図を確認しながら視聴することをおすすめしたいです。

①全体の相関図

②王族の相関図

③召使と主人との関係

พรหมลิขิต(プロムリキット)ということばの意味と語源

意味

本ドラマのタイトル『พรหมลิขิต(phrom-líkhìt/プロム・リキット、またはphromma-líkhìt/プロムマ・リキットとも)』の意味は「宿命、運命」です。

この語は「พรหม(プロム/プロムマ-)」と「ลิขิต(リキット)」の2語に分けられます。

タイ語
単語
タイ語
意味
พรหม
(phrom/プロム)
(phromma-/プロムマ)

※3文字目のหは読まない点に注意

ブラフマー神
大梵天王
ลิขิต
(líkhìt/リキット)
(僧侶の)手紙、書く

พรหมลิขิต(phrom-líkhìt/プロム・リキット)を直訳すると、“梵天が書いた”となります。
(梵天が書いたもの→宿命、運命)

語源

「พรหม(プロム/プロムマ-)」「ลิขิต(リキット)」とも、サンスクリット語・パーリ語が語源です。

พรหม(プロム/プロムマ-)の語源

サンスクリット語
パーリ語
意味
ब्रह्मन्/brahman(ブラフマン)
(=ब्रह्म-/brahma-(ブラフマ))
①神聖な言葉、祈祷、呪文
②聖智に満ちた者、婆羅門(バラモン)梵天

ลิขิต(リキット)の語源

サンスクリット語
パーリ語
意味
लिखित-/likhita
(リキタ)
書かれた、書かれたもの、文書

※「書く」を意味するサンスクリット語動詞√likh/लिख्(パーリ語likhati)の過去受動分詞

サンスクリット語の辞書で「ब्रह्मलिखित-(brahma-likhita/ブラフマ・リキタ)」で調べてみたところ、複合語としては載っていない辞書の方が多かったのですが、以下のように掲載されている辞書もありましたので参考までにご紹介します。

ブラフマ・リキタの意味(サンスクリット語)

サンスクリット語意味
ब्रह्मलिखित-
(brahma-likhita)
Brahmā’s writing
(ブラフマー神が書いたもの)
出典:Monier-Williams Sanskrit-English Dictionary, 1899
サンスクリット語意味
ब्रह्मलिखित-
(brahma-likhita)
the destiny of a man written on his forehead
(額に刻まれた男の運命)
出典:Vaidya Standard Sanskrit-English Dictionary


พรหมลิขิต(プロムリキット)あらすじ(ネタバレあり)

※ネタバレを含みますのでご注意ください。

※ここで挙げる年は、すべて西暦に置き換えております。仏暦で知りたい方は543を足してください(西暦+543=仏暦)。

第11話〜以降は別記事(第11話〜第20話まではこちら、第21話〜第26話(最終回)まではこちら)にまとめています。ぜひあわせてご覧いただければ幸いです。

第1話/EP1(2023年10月18日放送)

前作(ブッペーサンニワート)の終わりのシーンであった、デートとガーラゲー(主演二人)の結婚式のシーンから始まる。

そして二人には双子の男の子が生まれ、ルアン(เรือง)・リット(ริด)と名付けられる

↑向かって左(青い背景)がルアン、右(茶色い背景)がリット

ナーラーイ王崩御(1688年)の後に即位したペートラーチャー王(สมเด็จพระเพทราชา、在位1688年〜1703年)の戴冠式と、ナーラーイ王崩御についての回想シーンが続く。


↑ペートラーチャー王の戴冠式の様子(写真上がペートラーチャー王、写真下はデート(オークヤー・ウィスートサーコーン))

ナーラーイ王崩御の前日、ナーラーイ王の息子であるプラ・ピー(พระปีย์)がナーラーイ王の看病をしていた時に何者かによって窓から転落させられ死去。

その翌日、ナーラーイ王も崩御されたが、実は毒殺ではないかとの噂があった。

マリ(ターオ・トーンキープマー)の家を訪れたデートとガーラゲー。

夫のコンスタンティン・フォールコンが1688年に暗殺され、その後ペートラーチャー王の息子(ドゥア/เดื่อ)の妻になることを拒否したことで、マリと息子も牢獄に入れられてしまう。

↑向かって左がマリ(ターオ・トーンキープマー)

ペートラーチャー王はフランス軍を一掃するように指示する。

その後デートとガーラゲーに女の子が誕生。ゲーオ(แก้ว)と名づけられる。

(1話ここまで)

第2話/EP2(2023年10月19日放送)

争いの後、フランス軍をアユタヤから一掃した。

デートとガーラゲーにもう一人女の子が誕生する。名前はプラーン(ปราง)。

これでデートとガーラゲーの子供は4兄弟になった。

・長男・次男(双子):ルアン(เรือง)・リット(ริด)
・長女:ゲーオ(แก้ว)
・次女:プラーン(ปราง)

↑下の写真が父デート・母ガーラゲーと4人の子供たち

デートとガーラゲーは牢獄から出たマリに会うためにポルトガル人街を訪れる。

マリは壮絶だった獄中の話を話し始める。

夫フォールコンと親交のあったフランス軍の助けを借り牢獄を脱出するも、バーンコーク砦(※)に閉じ込められてしまいさらに悲惨な生活を余儀なくされたが、ペートラーチャー王の御慈悲により解放される。

しかしその結果、力づくでもマリを自分の妻にしたいドゥアと父ペートラーチャー王との関係が悪化していく。

※ナーラーイ王時代にフランス人技師により建設されたバーンコーク砦(ポム・バーンコーク/ป้อมบางกอก)はチャオプラヤー川の両岸にあり、その一つがウィチャイ・プラシット砦(ป้อมวิไชยประสิทธิ์)、もう一方がウィチャイ・イェン砦(ป้อมวิไชยเยนทร์)と呼ばれていた。ウィチャイ・イェン砦の方は、バンコクに遷都したラーマ1世により撤去が命じられ、その結果ウィチャイ・プラシット砦のみが現存している。

(参照:https://www.silpa-mag.com/history/article_16529

ウィチャイプラシット砦 バンコク タイ
ウィチャイ・プラシット砦(ป้อมวิไชยประสิทธิ์)※2023年6月撮影

過去に鼻を切られるなどペートラーチャー王と折り合いが悪かったコーサーティボーディー侯爵が亡くなったという知らせが入る。1699年のことであった。

※コーサーティボーディー侯爵(通称パーン/ปาน)は、1684年にフランスへ渡りルイ14世に謁見。3年後にタイに戻る。

(参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/チャオプラヤー・コーサーパーン

【ここで現代のシーンに切り替わる】

ある親子が登場する。子供の名前はプッターン(พุดตาน、省略してターンとも呼ばれる)、8歳。

両親とともにゲースラーンの母親(尼僧)を訪ねる。ゲースラーンの遠い親戚にあたるプッターンはゲースラーンと顔が瓜二つ。

ゲースラーンが交通事故で亡くなった(※)のはプッターンが3歳の時だった。

※ゲースラーンの魂はその後アユタヤへタイムトリップしガーラゲーの体に乗り移り、ゲースラーンはガーラゲーとしてアユタヤでデートとともに生きること決め、二人は結婚し今に至る(詳細は前作『ブッペーサンニワート』にて)。

親子3人で大雨の中車に乗っていたところ、交通事故に遭い3人とも亡くなってしまう。アユタヤから来て現代で彷徨っていたガーラゲーの魂が、亡くなったプッターンの体に乗り移る。

↑子供の頃のプッターン(写真上)と、ガーラゲーの魂(写真下)

その後、プッターン(魂はガーラゲー)は父親(ウィパーワン)の姉(ウィパーウィー、プッターンにとっては伯母)に引き取られ、成長し20歳で大学を卒業。

伯母とプッターンの関係はあまり良くない。

プッターンと仲間が造園作業中に木を植えるために土を掘っていたところ、作業員の一人が土の中からある箱(ケースのようなもの)を見つける。

プッターンがその箱を開けてみると、中に白い布に包まれた古いノートが出てきた。プッターンがそのノートに触れたところ空が真っ暗になり、その後、光が差した時にはプッターンは忽然と姿を消してしまっていた。

(2話ここまで)

第3話/EP3(2023年10月25日放送)

グイの菜園に突然光の柱のようなものが現れるのを眼にしたリット(デートとガーラゲーの双子の息子の弟の方)は、父デートの頃からの召使チョイ(จ้อย)と一緒にそれを見に行き、その光が照らす土を掘り始める。

土の中からケースを見つける。それを開けるとさらにケースが出てきて、その中には白い布で包まれたものが光を放っている。それを開けるとサムット・コーイと呼ばれるノートのようなものが。

※サムット・コーイ(สมุดข่อย/samùt khɔ̀ɔi)とは、ข่อย(コーイ/khɔ̀ɔi:ムクバナタオレボク ※クワ科の低中木で、樹皮は和紙に似たコーイ紙の原料)の樹皮で製した紙で作ったタイ手冊本(サムット・タイ/สมุดไทย)

サムット・タイ(สมุดไทย/samùt Thai:タイ手冊本)とは、ข่อย(コーイ)の樹脂などで造った紙一枚(コーイ紙)を日本の経典のように折り畳んで作った蛇腹式の手書き本用のノート

(参照:冨田竹二郎編『タイ日大辞典』 p229, p1454)

同じ光をみつけたグリンとその祖母グイもその場にやってきていた。

↑写真向かって左端がグリン、右端が祖母グイ(中央の2人はデートとガーラゲーの娘(左が妹プラーン、右が姉ゲーオ))

実はグイは、夢の中で神様(เทวดา/テーワダー)から、自分の子供にあたる人物の世話をしてやってほしい、世話をしてくれるなら現世と来世で生活に困らないくらいの財産を与えよう、と言付かっていたのだった。

(※これは後の回(第23話)で明らかになることだが、この神様はプッターンの前世の人物の父親だった)

สมบัติพัสถาน
(sǒmbàt-phátsàthǎan/ソムバット・パッサターン)
:財産

サムット・コーイを手にしたリットの所へ、同じく現代でそれを手にしたプッターンが時空を超えて突然現れた。

↑下の写真でリットが手にしているものがサムット・コーイ

同じサムット・コーイを掴んでいる二人。突然人が現れたことに驚いたリットはプッターンを蹴り飛ばし、「ピー・カモート(=幽霊)だ!」と叫ぶ。

ผีโขมด
(phǐi khamòot/ピー・カモート)
:ผีกระสือ(ピー・グラスー)、ผีโพง(ピー・ポーン)らの仲間の幽霊。夜間ふわふわと光って見える。

グイは神様から託されたのはこの人(プッターン)のことだ、と確信し、喜んで迎え入れようとする。

現代の服を着てアユタヤに来てしまったプッターン。服装や口調がおかしいことをリットに咎められる。

サムット・コーイを取り合うリットとプッターンだったが、そのサムット・コーイがカムピー・クリサナカリ(クリサナカリ(の呪い)の教典)であることを知ったプッターンは意識を失ってしまう。

※カムピー(คัมภีร์/khamphii):宗教や占星学などの聖典、経典、教典、深遠な、玄妙な

(参照:冨田竹二郎編『タイ日大辞典』 p309)

プッターンの顔が母ガーラゲーと同じであることに驚くリットとチョイ。

グイは、金のネックレス(手元に残ったものは宝石)と引き換えに神様から自身の身内である女性(プッターン)の世話をするよう託されていた。

そのため、プッターンは服装が変だし“ピー・パー・ピー・プラーイ”が(プッターンに)扮してやって来た可能性があるから(家へは連れていかずに)ここに残していった方がいいというグリンの意見は聞いてもらえず、プッターンを自分の家に連れていくことを決めてしまう。

ผีป่า
(phǐi pàa/ピー・パー)
:森に住みついている精霊

ผีพราย
(phǐi phraai/ピー・プラーイ)
:呪術を有する人に飼育されている強力な幽霊

※พราย:胎児と共に死んだ妊婦がなると信じられている幽霊

หุบปาก
(hùp pàak/フップ・パーク)
:口を閉じる、話すのを止める

プッターンが意識を取り戻す。

自分がアユタヤ時代に来てしまったことにはまだ気がつかず、自分が時代劇のような服に着替えさせられて寝かされていたことに困惑し慌てるプッターン。

プッターンは、アユタヤで作業していた仲間が誰もここにいないことに気がつき不安になる。

それに対してグリンが、ここにいるのはすべて祖母グイの“ボーリワーン(手下)”だ、と。

บริวาร
(bɔɔriwaan/ボーリワーン)
:従者、随従者、部下、手下

グイはプッターンのことを、天国から我々人間の世界に降りて来た天女(เทพธิดา/テープ・ティダーだと思っていた。

自分の周りにいる人たちの身なりや服装を見て、自分がどの時代にいるのか徐々に疑問を持ち始めるプッターン。

今は何年かとグイに訊くが、“ポー・ソー(พ.ศ./phɔɔ sɔ̌ɔ:仏暦)”が通じない。“ジョー・ソー(จ.ศ./cɔɔ sɔ̌ɔ:小暦)”なら知っていると、今はジョー・ソー(小暦)1070年であることを教えてもらった。

動揺したプッターンはもう一度、「พ.ศ.อะไรคะ/ポー・ソー アライ カ?:仏暦何年ですか?」と尋ねる。

答えはジョー・ソー(小暦)1070年。

プッターンはジョー・ソー(小暦)1070年がポー・ソー(仏暦)何年なのかがわからず、続けて「พระมหากษัตริย์ชื่ออะไรคะ/プラマハーカサット チュー アライ カ?:王様の名前は何ですか?」と王様の名前を訊くと、父であるスア王(ขุนหลวงเสือ)が崩御されたため、ペット王子(เจ้าฟ้าเพชร/ジャオファー・ペット)が即位されたばかりであると教えてもらう。

スア王に関連する話から、プッターンは自分がアユタヤ時代に来てしまったことを理解する。

タイで登場する紀元いろいろ

พ.ศ.(phɔɔ sɔ̌ɔ/ポー・ソー):仏暦
・พุทธศักราช(Phúttha-sàkkàràat/プッタ・サッカラート)の略
・仏暦ー543年=西暦
・仏暦ー1181年=小暦
※正式に採用されたのはラーマ6世治世下の仏暦2455年(西暦1912年)から。現在、基本的にタイでは仏暦が使われる。

จ.ศ.(cɔɔ sɔ̌ɔ/ジョー・ソー):小暦
・จุลศักราช(Cunla-sàkkàràat/ジュンラ・サッカラート)の略
・小暦+1181年=仏暦
・小暦+638年=西暦
※仏暦2112年(西暦1569年)から使われ始めるも、仏暦2325年(西暦1782年)に廃止

ค.ศ.(khɔɔ sɔ̌ɔ/コー・ソー):西暦
・คริสต์ศักราช(khrít-sàkkàràat/クリッ(ト)・サッカラート)の略
・西暦+543年=仏暦
・西暦ー638年=小暦

参照:『タイ日大辞典』 、http://legacy.orst.go.th/?knowledges

※スア王(ขุนหลวงเสือ)
スリエーンタラーティボーディー王
サンペット8世/สมเด็จพระสรรเพชรณ์ที่๘
(在位1703年〜1709年 ※タイ語の資料だと在位〜仏暦2251年となっている)

※ペートラーチャー王(在位1688年〜1703年)の子(だが、ナーラーイ王の息子であるという噂があった)

↑小暦についての話はX(旧Twitter)でもご紹介しています

名前をグイから訊かれ「プッターン」と、どこから来たのかと訊かれ「クルンテープから来た(長い名前を全部言った後で、短い言い方は“クルンテープ”です)」と答えるプッターン。

どこの誰かも分からない人に目をかけようとする祖母グイを見て、グリンは反対するも話を聞いてくれないグイと言い争いをしてしまう。

泣いているグリンを呼びに行くようにグイより指示を受けるウンだったが、グリンの怒りは収まらず追い払われてしまったウン。

กระโตกกระตาก
(kratòok-kratàak/グラトーク・グラターク)
:ガヤガヤ言う

(3話ここまで)

第3話補足:クリッサナカーリー(กฤษณะกาลี)について

※クリッサナカーリー(クリサナカリ、กฤษณะกาลี)は、ここでは「クリサナカリ(の呪い)」と訳していますが、クリッサナカーリーという単語が辞書には載っていないため、一部補足させていただきます。

まずは、タイメディアの記事を引用する形でご紹介します。

モン・クリッサナカーリー(มนต์กฤษณะกาลี)とは

“มนต์กฤษณะกาลี” ในละครนั้น เป็นมนต์ที่ใช้ในการสาปแช่งที่มีอานุภาพร้ายแรง หากใครทำให้ผู้อื่นถึงแก่ชีวิต

https://www.thairath.co.th/new

【訳】このドラマ内における“モン・クリッサナカーリー”とは、誰かが他の誰かを死に追いやった場合に、非常に強力な呪いのために用いられる呪文のこと(訳は著者Sripasaが付しています)

※มนต์/มนตร์(mon/モン):呪文、真言
(語源はパーリ語manta-、サンスクリット語mantra-/मन्त्र-/マントラ)

「クリッサナカーリー(クリサナカリ/กฤษณะกาลี)」だけを見ると、呪いの一種の名称であると取ることができるかと思います。

また、こちらは前作『ブッペーサンニワート』でドラマ内で説明されていた内容を私Sripasaがまとめたものです

ガーラゲーは「クリサナカリの呪い(มนต์กฤษณะกาลี/モン・クリッサナカーリー)」という、罪を犯した人間にかけられる呪いをかけられることに。

この呪いは罪を犯した者にかけられ、気が狂ったり時には死ぬこともあるという呪いですが(その代わり罪を犯していなければ何も起きない)、これをかけられたガーラゲーは、現代のアユタヤに迷い込む

当サイト内記事:タイ大人気ドラマ『ブッペーサンニワート/บุพเพสันนิวาส(Love Destiny/運命のふたり)』概要より

クリッサナカーリー(クリサナカリ、กฤษณะกาลี)の意味を推測するのに役立つであろう、語源もあわせてご紹介します。

「クリッサナカーリー(クリサナカリ、กฤษณะกาลี)」は、「クリッサナ(クリサナ、กฤษณะ/krìtsànà)」と「カーリー(カリ、กาลี/kaalii)」から成る語です。

กฤษณะの語源

タイ語語源
サンスクリット語
กฤษณะ
(krìtsànà/クリッサナ)

:黒い、暗い
クリシュナ神(พระกฤษณะ)
कृष्ण-
kṛṣṇa-/クリシュナ

:黒き、黒色の、暗黒の
クリシュナ神
กาลี
(kaalii/カーリー)

:“黒い女”
凶悪な、不吉な
疫病と自然破壊の神

カーリー女神(เจ้าแม่กาลี)
夫のシヴァ神を踏みつけた
काली
kālī/カーリー

:黒色女神

第4話/EP4(2023年10月26日放送)

グイの家でプッターンの生活が始まった。

巨大な“トゥッゲー(オオイエヤモリ、ตุ๊กแก/túkkææ)”を見つけて怖がるプッターン。

召使のウン(อึ่ง)にお願いして一緒に寝てもらう。

↑写真右が召使ウン

デートとガーラゲーの子供たち4人(ルアン、リット、ゲーオ、プラーン)は、ガーラゲーが教えたことで「パーサー・ウィラート(ภาษาวิลาศ):ドラマ内では「英語」の意」を話す。

第4話に出てきたパーサー・ウィラート(一例)

パーサー・ウィラート
(ภาษาวิลาศ)
タイ語
Try againลองอีกครั้ง
lɔɔŋ ʔìik khráŋ
Come onเข้ามาเลย
khâo maa ləəi
Let’s startเริ่มกันเลย
rə̂əm kan ləəi

タイ語「ウィラート(วิลาศ)」

ウィラート(วิลาศ(วิลาด)/wílâat)は、“ヨーロッパの”という意味を持ち、昔インド人が欧州人、特に英人を呼んだ語。ペルシャ語語源。

(参照:冨田竹二郎編『タイ日大辞典』p1141)

リットは双子の兄であるルアンに、土の中からサムット・コーイの見つけた話と、サムット・コーイにより出会った不思議な女性プッターンの話をする。

母ガーラゲーがサムット・コーイを見つけてしまい以前のように意識を失うと困るのでサムット・コーイを一族の誰にも触れさせないようにしようと、遠くソーン・クウェー(สองแคว、ピッサヌロークのこと)へ持っていってもらえないかと、兄ルアンに相談する。

ソーン・クウェー/sɔ̌ɔŋ-khwææ/สองแคว
:ピッサヌロークのスコータイ時代の名称

※「ソーン・クウェー」を直訳すると“二支流”
(クウェー(khwææ/แคว)は“支流”の意)

父デートへは、ルアンがピッサヌロークまで持って行った後に話すことにした。

プッターンは自分の住んでいた現代へ帰るために、なんとかしてリットからサムット・コーイを取り戻そうとする。

ゴイはプッターンを連れて市場へ行く。

市場へ行く途中でプッターンはワット・チャイ(ワット・チャイワッタナーラーム/วัดไชยวัฒนารามの略)が見えたプッターンは、元(現代で)の生活を思い出し涙を流す。

同じタイミングでデートとガーラゲーの子供たちも市場へ来ていた。

お手洗いへ行きたくなったプッターンは「プアット・チー」と召使ウンに伝えるも理解してもらえず、ジェスチャーでなんとか伝える。

「プアット・チー」は「プアット・イーアオ」のことだと教えてもらったプッターン。

プアット・チー(pùat chìi/ปวดฉี่):おしっこをしたい
=プアット・イーアオ(pùat yîao/ปวดเยี่ยว)

※イーアオ(yîao/เยี่ยว):「小便」の意

※大きい方(大便)をしたい:プアット・キー(pùat khîi/ปวดขี้)

用を足す場所へ連れて行ってもらい、木の枝と葉っぱを渡される。

木の枝は大きい方をする際に土を掘る用で、葉っぱは用を足した後に拭く(“リアット”)用

「リアット」という単語がわからなかったプッターンは、「リアット」の綴りは「ロー・ルア(ร.เรือ/rɔɔ rɯa:船(ルア)のロー)」なのか、それとも「ロー・リン(ล.ลิง/lɔɔ liŋ:猿(リン)のロー)」の方なのかを召使ウンに尋ねるも、召使は文字を読めないのでわからないと言われてしまう。

※「リアット(rîat/เรียด)」:「表面をかすめる」の意

タイ語の子音字(44文字(現在は42文字))には、同音の文字があるため、区別するために代表的な名詞をつけて呼ばれる。

タイ文字呼称呼称の意味
rร.เรือ
rɔɔ rɯa
ロー・ルア
船のr

※เรือ(ルア):船
lล.ลิง
lɔɔ liŋ
ロー・リン
猿のl

※ลิง(リン):猿

市場で子供達(ルアン、リット、ゲーオ、プラーン)とプッターンが鉢合わせる。プッターンの顔が母ガーラゲーによく似ているのでゲーオとプラーンが驚く。

母ガーラゲーの召使ピン・イェームも、プッターンの顔を見て驚き、ソーン・クウェー(ピッサヌローク)出身かどうか尋ねる。

↑写真右上が召使イェーム、右下が召使ピン、左はガーラゲー

プッターンはクルンテープ(バーンコーク)出身と答える。ピンとイェームは、プッターンがガーラゲー(ゲースラーンの魂が乗り移る前の)に関係した人物なのではないかと気づく。

サムット・コーイ(カムピー・クリッサナカーリー)がどこにあるか、プッターンはリットに問い詰める。

サムットは自分(リット)と召使チョイが自分たちで掘り出したものだから、プッターンのものではないと主張。

声を荒げるプッターンに対し、落ち着くよう諭すリットの双子の兄ルアン。

(4話ここまで)

第5話/EP5(2023年10月30日放送)

実はガーラゲーが戻って来たのでは?という話をガーラゲー(魂はゲースラーン)に伝えられずにいる召使のピンとイェーム。

自分がタイムスリップして来た場所にウンを連れて戻ってみるプッターン。

プッターンが返してもらいたがっているカムピー・クリッサナカーリーを前に話し合うリット、ルアン、プラーン。

実はこのカムピー・クリッサナカーリーは、代々この家で受け継がれているもので、父デートが母ガーラゲーに触れさせないようにするために土の中に埋めたものであった。

昔、4人の子が生まれる前、このサムット・コーイに触れた母ガーラゲーの魂がいなくなってしまい、意識を失っていたが、その時は祖父(デートの父)と父デートが、魂をガーラゲーのところへ戻って来させることができた。

もしまた同じことが起こってしまったら母ガーラゲーは意識を失ったまま戻ってこなくなってしまうかもしれないと不安になる子供達。

サムット・コーイに触れたプラーンとルアンは、サムット・コーイに強烈な力があることを知る。

リットは、このサムット・コーイをプッターンに渡す気は全く無い。

ルアンは、このカムピーの話を早く父に話し、プッターンがこれだけ母に似ているのは親戚なのかもしれないし何か関係があるはずだから、母にプッターンについて尋ねるべきではないかと意見する。

リットは、プッターンは自分たちにとって災いの種となるかもしれないから、できるだけ関わらない方が良いのでは、と意見する。

ルアンが用事でピッサヌロークへ行く際に、このカムピー・クリッサナカーリーを持っていってピッサヌロークに置いてくることにする。

プッターンと召使ウンは、プッターンがタイプスリップしてきた場所に行く。ウンは怖がって乗り気ではない。

そこで何やら探し始める二人(ウンに至っては何を探しているかすら知らずに探している)。

そこで丸っこい銀の塊のようなものを見つけたプッターン。それが何かがわからないプッターンは、ウンに銀貨「サルン(สลึง/salɯ̌ŋ)」であることを教えてもらう(サルンは「ポットドワン貨幣」の一種)。

ポットドワン貨幣(พดด้วง)

ポットドワン貨幣(พดด้วง/phót-dûaŋ)は、身体を丸めた(ポット(พด/phót):”曲がった”の意)ドワン(ด้วง/dûaŋ:コガネムシの類)のような形の昔の銀貨で、王様によって刻印の柄が異なる。

スコータイ時代から用いられ、アユタヤ時代に広く使用された。ラーマ5世治世下の1904年に廃止(仏暦2451(西暦1908)年1月末で全廃)

ポットドワン貨幣は大きさが様々で、アユタヤ時代にやってきた外国人の記録や文書によれば、

・1バーツ/บาท
・半バーツ
・サルン/สลึง(1/4バーツ)
・フアン/เฟื้อง(1/8バーツ)
・2パイ/ไพ
・1パイ(1/4フアン)

の6種類があったとされる。

(参照:『Discovering Ayutthaya』、『タイ日大辞典』)

スア王の息子であるターイサ王(プーミンタラーチャー王/サンペット9世)が登場。

※ターイサ王(クンルアン・ターイサ/ขุนหลวงท้ายสระ:池端王)
(ペット王子/เจ้าฟ้าเพชร)
プーミンタラーチャー王
サンペット9世/สมเด็จพระสรรเพชรณ์ที่๙
在位1709年〜1733年
(※タイ語の資料だと、在位仏暦2251(西暦1708)年〜2275(西暦1732)年となっている)

「池の端」(ターイサ(*1))の王宮に好んで住んだのでこの名があるが、魚釣りが好きだったので「魚釣り王(*2)」とも呼ばれた

『タイ日大辞典』p692

(*1)「ターイサ」は「ターイ/ท้าย」と「サ/สระ」の2語から成る
  ・ターイ(ท้าย/tháai):端、後尾、末尾
  ・サ(สระ/sà):池

(*2)タイ語では、ขุนหลวงทรงปลา(クンルアン・ソンプラー)、ขุนหลวงหาปลา(クンルアン・ハープラー)など

(*2 参考)https://www.sanook.com/movie/158339/

【おまけ】単語「สระ」について
この単語は2通りの読み方があり、それぞれの意味は以下の通り;

  1. 「สระ(サ/sà)」:池、洗髪する
  2. 「สระ(サラ/sàrà)」:母音

※意味によって音が変わる点に注意

※ターイサ王は特に「プラータピアン(ปลาตะเพียน/plaa-taphian):シャムゴイとでもいうべきタイの代表的な淡水魚」という魚を好み、人民がこの魚を捕食することを禁じ、違反者には罰金を科した。

(参考:『タイ日大辞典』pp574-575)

※ターイサ王の弟ポーン王子(เจ้าฟ้าพร)は、後のボーロマコート(ボーロムコート/ボーロムマコート)王/สมเด็จพระเจ้าอยู่หัวบรมโกศ(『タイ日大辞典』ではสมเด็จพระเจ้าอยู่หัวบรมโกษฐ์と綴られている)
称号:マハータンマラーチャーティラート2世(สมเด็จพระมหาธรรมราชาธิราชที่ 2)
在位1733年〜1758年
(※タイ語の資料だと、在位仏暦2275(西暦1732)年〜2301(西暦1758)年となっている)

↑向かって左からスア王、ターイサ王、ボーロマコート王

【おまけ】
ボーロマコート王の称号について、日本語の資料によると、ラーチャーティラート3世(タイ日大辞典)/ボーロマラーチャーティラート3世(Wikipedia)と書かれているが、タイ語の資料(本ドラマ内も)だとマハータンマラーチャーティラート2世(สมเด็จพระมหาธรรมราชาธิราชที่ 2)となっているので、本サイトでは後者を採用している。

自分の家を建てるプッターン。召使の協力のもと、ベッドや椅子などの家具も作ってもらう。召使にお礼を言うプッターンに対し恐縮しまくる召使たち。

マリの子供ジョージはターイサ王に仕える。

ターイサ王は、ジョージに目をかけてくれるが、ジョージや母親マリは、ターイサ王の先代(先々代)に殺されたこともあり、複雑な心境。

(5話ここまで)

第6話/EP6(2023年10月31日放送)

プッターンの入浴中にリットが通りかかる。

サムット・コーイは自分のものだから返してほしいと主張するプッターンと、自分の家のものだからと返す気のないリット。

中国人の貴族コーサーティボーディ・チーン(โกษาธิบดีจีน)(*)はスア王治世下から仕えている華人官僚で、ターイサ王からの信頼も厚く、かなりの影響力を持つ。

(*)โกษาธิบดีจีน(コーサーティボーディー・チーン)は実在した歴史上の人物で、スア王〜ターイサ王の時代に大蔵大臣(เสนาบดีกรมพระคลัง/セーナーボーディー・グロム・プラクラン、ขุนคลัง/クン・クランとも)の地位にあった貴族。

(参照記事↓)

その妻(タイ人)ポーン(คุณหญิงผ่อง)、息子イン(อิน)、娘プレーチーン(แพรจีน、15歳)も登場。

↑向かって左が娘プレーチーン、右が母ポーン

プッターンとリットの会話再び。

プッターンはリットに、(サムット・コーイではなく)普通のサムット(=ノート)と書くものも持ってきてもらうようにお願いする。

ゲーオとプラーンは、母の顔によく似たプッターンに会いにグイの家を訪れようとする。

プッターンは召使のウンに対して、召使のプーム(เพิ่ม)はウンよりも年上だから、呼び捨てではなくピー・プームと呼ぶように指示する。

ウンから「ピー・プーム」と呼ばれたプームは、ウンが “ウィパラート(常軌を逸した)” になってしまったのでは?と心配する。

※ウィパラート(วิปลาส/wípàlâat):常軌を逸した、突飛な

↑召使プーム(左)とウン(右)

ガーラゲーと、召使ピン、イェームとの会話。

↑向かって右上がイェーム、右下がピン、中央がガーラゲー

ガーラゲーは、自分によく似た女性にピンとイェームが市場で会ったことを問い詰める。召使二人が慌てる顔をしたので、それが本当の話であることをガーラゲーは知る。

ピンとイェームはその女性がどこにいるか分からないというが、娘ゲーオとプラーンの会話を盗み聞きしてもらったガーラゲーは、その女性がグイの菜園にいることを既に知っていた。

「顔がそっくりの女性がいるなら会いたいと思うのが普通でしょ?」とガーラゲーは言い、グイの家へ向かう。

自分の家を造ってもらったプッターンは、グイの家にやって来る。

アユタヤ時代へタイムスリップした際に身につけていたハート型のネックレスがいくらになるかをグイに尋ねるプッターン。

↑写真上のプッターンがつけているのが、そのネックレス

チェーン(ソイ/สร้อย)に1バーツ、ペンダントトップ(ジー/จี้)にさらに2バーツかなぁとグイ。

ネックレスをグイに渡すことにしたプッターン。グイから受け取った銀貨は投資に使うと言う。

そのやりとりをそばで見ていたグリンは面白くない。

グイに突っかかるが、逆に何でそんなにプッターンが憎いのかと訊かれ、多分前世は敵だったんじゃないか、だから最初に会った時から嫌いだと答えるグリン。とにかくグリンとプッターンはそりが合わない。

ガーラゲーがグイの家へやって来る。

ガーラゲーは、自分に顔がよく似た親戚が訪ねてきていることをグイに尋ねる。どのくらい自分に似ているか見てみたいから探しに来たと伝えた。

プッターンとグリンは言い争いが絶えない。

↑写真左がプッターン、写真右がグリン

プッターンに会うためにプッターンの家へ向かうガーラゲーと召使ピン、イェーム。

プッターンは魚やエビを獲りに出掛けていてそこにいなかったので、待つことにするガーラゲー。

戻ってきたプッターンは、ちょうど帰ってしまったガーラゲーの後ろ姿だけを見かける。

明日ピッサヌロークへ向かうというルアン。

※顔(目の下)にほくろがあるのがプッターン。ないのがガーラゲー

ガーラゲーがどうしてプッターンを訪ねてきたのかが気になる召使のウン。

プッターンは、きっとカムピー・クリッサナカーリーについての話をしにきたに違いないと予想する。

またプッターンのところへやってくるリット。

「チャン(ฉัน/chán)」と「クン(คุณ/khun)」を「私」と「あなた」の意味で使ったプッターンだが、ちゃんと通じずリットから確認されてしまい、「チャン」を「カー(ข้า/khâa)」に言い換えるプッターン。

普通のサムット(ノート)と鉛筆を持ってきてくれたリットだが、サムット・コーイは返さないと言うリット。

双子の兄ルアンが今朝早くに出発してピッサヌロークに持って行ったことを、リットはプッターンに伝える。

サムット・コーイは我が家のものだから我々で保管するというリットに対し、それは自分にとっても非常に大切なものだからピッサヌロークまで行くというプッターン。

そのサムット・コーイによって自分がここに来てしまったから、返してもらわないといけないと泣き始めるプッターン。

サムット・コーイを取り戻したところで自分が元々いたところに戻れるのか?という疑問を投げかけるリット。

プッターンもそれは分からないと言う。

リットが解決策として、既に出発してしまった兄ルアンに追いつくように使いを出し、間に合えばサムット・コーイを持ってきてもらい、間に合わなければ後日ルアンに手紙を出し、今度ルアンがアユタヤへ戻ってくる際にサムット・コーイを持ってきてもらうのはどうか?と提案する。

ただし、プッターンは6ヶ月ほど待たなければならないと言われ、プッターンはまた泣き出してしまう。それを見たリットは動揺する。

息子ルアンが心配になって、自分もピッサヌロークに行きたいというガーラゲー。

グリンは、グイが銀貨と引き換えにプッターンから受け取ったネックレスを盗み出す。

盗んだネックレスを市場で売ろうとするグリン。

↑写真向かって左がプッターン、右がグリン。プッターンが身につけているのがハート型のネックレス

看守ムーソン(หมู่สง)を待つグリン。

グリンから、盗んだ金のネックレスを明日までに売ってきてほしいと頼まれるムーソン。

ムーソンはグリンに気があるので、なんでも引き受けると言う。

ネックレスは3バーツ以上の価値があるはずだから、とグリン。売ってきてくれたら一部山分けすると言う。

変わった形のネックレスだというムーソンに対し、グリンはこれは自分の両親のもので、他にもっとほしいものができてお金が必要になったと嘘をつくグリン。

↑向かって左がムーソン、右がグリン

このやり取りの直後に、市場でリットに会ったムーソン。ムーソンがちょうどネックレスを持っているところをリットが見つける。

ネックレスを見たリットと召使ジョイは、そのネックレスがプッターンが身につけていたものであることに気がつき、そのネックレスを自分が買い取ると申し出るが、誰が買ったかをグリンには言わないようにとムーソンに伝える。

(6話ここまで)

第7話/EP7(2023年11月1日放送)

ガーラゲーの息子リットと娘2人が出かける。

子供達が出かけたので部屋を掃除しようとリットの部屋に入ってきた母ガーラゲーは、リットが買い取ったネックレスを見つけて、ネックレスの中を開けてみると、プッターンの両親の写真が入っていたが、誰の写真か分からない。

このネックレスがプッターンのものであることを召使ピンとイェームが気づいて、ガーラゲーに伝える。

ネックレスの中の写真が現代のものであることに気がついたガーラゲーは、プッターンは自分と同じように現代からこの時代にやって来たのではないかと思い動揺を隠せない。

ガーラゲーは気になって急いでプッターンに会いに行くことに。

ついにガーラゲーとプッターンが対面する。

お互いに顔が自分に似ていることに驚く。

ガーラゲーはわざと自分を指す言葉にアユタヤ時代には使われていなかった「チャン」を使った。それに驚くプッターン。

「クルンテープ(バンコク)から来たのよね?」と尋ねるガーラゲー。

プッターンがこの時代の人ではないことに気がついたガーラゲーは、どうやってここに来たのかをプッターンに尋ねる。

プッターンはこれまでの経緯を説明する。

プッターンは、ガーラゲーも自分と同じようにカムピー・クリッサナカーリーと一緒にここへやって来たのかと問う。

ガーラゲー(ゲースラーン)は、現代で25年前に交通事故に遭い自分は即死したけど、ゲースラーンの魂だけが約300年の時を超えてここに来て、アユタヤ時代の同じ時に亡くなったガーラゲーの体に乗り移った。

一方、プッターンは魂だけではなく体ごとアユタヤ時代に来ているが、自分は実は死んでしまったのかと不安になるプッターン。

“アッサジャン” だというプッターン。

อัศจรรย์(ʔàtsàcan/アッサジャン):ふしぎな、奇異な、驚異的な
※語源はサンスクリット語「आश्चर्य-/āścarya-(アーシュチャリヤ):奇異なる、不思議なる」

その後泣き出してしまったプッターンに、自分も気持ちがよくわかると優しい言葉をかけるガーラゲー。

原因はわからないが、方法は違うものの、私たち2人の運命なのかモン・ウィセー(มนต์วิเศษ/魔法の呪文)がこうさせたのか、このこと(=300年以上の時空を超えてアユタヤ時代にタイムスリップさせた)はもう起きてしまったことだからできることはただ一つ、それを受け入れること。

二人は話を終えた後、ガーラゲーは夫デートにプッターンの話をする。

弟であるポーン王子のところを訪れるターイサ王。

ポーン王子の妻の父親であり、ターイサ王とポーン王子自身にとっても叔父(อา/アー、父スア王の弟)にあたるダム(เจ้าพระองค์ดำ/チャオ・プラオング・ダム/ダム殿下)が、謀反(กบฏ/ガボット)を起こす疑いがあるため、義理の息子であるポーン王子に注意して言動を監視するようお願いしたターイサ王。

もしポーン王子が叔父ダムと話す機会があれば、自身(ターイサ王)のことをどう思っているか知りたい(聞いてほしい)と伝えた。

กบฏ(kabòt/ガボット):(国家に対して)反逆(する)、反乱(を起こす)、謀反(する)
(※語源はサンスクリット語「कपट-/kapaṭa-:詐欺」)

บัลลังก์(banlaŋ/バンラン):王位、(国会における議長席、法廷における裁判官の席も)

※傘蓋下の国王の玉座をราชบัลลังก์(râatcha-banlaŋ/ラーチャ・バンラン)といい、そこから転じて王位の意に

語源はパーリ語「パランカ-/pallaṅka-(*)」:跏趺かふ結跏趺坐けっかふざ、椅子
(*)うまく表示されていない可能性もありますが、nの上に点が乗っています

ターイサ王は叔父ダムをおびき寄せてはどうかと考える。

その場にいた臣下の者は全員、危険すぎるその作戦に反対するが、王は話を聞かない。

ターイサ王が郊外で過ごされるという嘘の話を臣下の者(ジョージ/ยอร์ช)に広めさせることに。

庶民の服装に変装したターイサ王と臣下の者たち4名(ミン/มิ่ง、イン/อิน、トーンカム/ทองคำ、ジョージの4人、リットは不在)はお忍びで舟に乗って外出する。

そこでターイサ王は男性(夫)が女性(妻)を叩いているシーンを見てしまう。アユタヤでは男性が女性を叩いてもいいという法があった。

ターイサ王が最初に訪れたのはプッターンの家だった。

ターイサ王はプッターンに水と、できればご飯もいただきたいとお願いする(当然プッターンは話している相手が王様であることには気がつかない)。

みんなに助けてもらいながらプッターンはご飯作りを始める。

ご飯ができ、みんなで食べ始める(皆、手で食べる)。

↑プッターンがターイサ王に振る舞った手料理

みんながご飯を食べているところへ召使のウンとプームが帰ってきた。ウンとプームはターイサ王を見て王様じゃないだろうかと気がつく。

そこへ弓を持った者が矢を放ってきた。

複数(10名くらい)で王様を狙ってやって来た。

ターイサ王と4名の臣下が応戦する。

プッターンも身の周りのもので戦うが、間一髪のところでリットが来て助けてくれた。

なんとか敵をやっつけることに成功したターイサ王と臣下たち。

一人を捕まえて誰の指示でやってきたか問い詰めるが、その者は自ら命を絶ってしまった。

怪我を負った状態で逃げた敵2名の行方をジョージに追わせる。

ウンとプームはターイサ王であることを確信する。

その様子を見てプッターンは、自分が話した相手の位が上の方であることに気がつく(が、まだ王様であることには気づいていない)。

謀反を働いた者が叔父ダムであるという証拠はまだ得られない。

自分は誰なのか、リットからプッターンに伝えるように言うターイサ王。

最後にプッターンはターイサ王に親指と人差し指をこする動作をしてカー・アハーン(ค่าอาหาร/ご飯代)を要求する(一見ミニハートの形に見える)。

↑ミニハートのようなジェスチャーでご飯代を請求するプッターン

臣下の一人(トーンカム)が持っていた銀貨を渡したターイサ王。

敵の2人は小舟に乗って逃げていってしまい捕まえることができなかった。

さっきの人物の正体(ターイサ王=サンペット9世)をプッターンに伝えるリット。なんで「ターイサ」王と呼ばれているかをリットに尋ねる。プッターンは自分が歴史の授業を真剣に受けてこなかったことを後悔する。

↑ターイサ王の名前の由来についてはX(旧Twitter)でご紹介しています

自分に会ったことを息子に伝えるなとガーラゲーから言われていたプッターン。

「ターイサ王はバーンプルールアン王家(ラーチャウォン・バーンプルールアン)の王様でしょ?」とリットに尋ねるプッターンだが、”ラーチャウォン・バーンプルールアン” は聞いたことがないというリット。

「“ラーチャウォン(王族)” は “ナームサクン(姓氏)” みたいなものでしょ?」とさらに問いかけるプッターンだがリットに “ナームサクン” は通じない。それでプッターンは “ナームサクン” はラーマ6世の頃に皆が持つようになったものである、ということを思い出す(*)。

リットは、自分が聞いたことがあるのは、ペートラーチャー王がスパンブリーにあるクウェーン・バーンプルールアン(แขวงบ้านพลูหลวง:バーンプルールアン行政村(**))の出身であるということだけだと言う。

(*)นามสกุล(naam-sakun/ナームサクン):姓氏(名字)

ラーマ6世時の仏暦2455(西暦1912)年3月22日姓氏法が公布され、(翌2456(西暦1913)年7月1日から施行)一般の人も姓を持つようになった

(**)ペートラーチャー王はアユタヤ最後の支配王家であるバーンプルールアン王家の祖(本作第1話で登場)。ペートラーチャー王はターイサ王の祖父、スア王の父にあたる。バーンプルールアンの名は、ペートラーチャー王の出身地であるスパンブリーの村名にちなんで名付けられた。

(参照:『タイ事典』p354)

(7話ここまで)

第8話/EP8(2023年11月6日放送)

ジョージが戻ってくるが、ターイサ王を襲ったのが誰の仕業かは突き止められなかった。ターイサ王から責められるジョージ。

成功しない限り(襲ってきた相手を突き止められない限り)戻ってくるなとジョージはターイサ王から言われる。

リットはジョージについていくと申し出るが、ジョージから止められる。

ダム(เจ้าพระองค์ดำ)の家へ行くジョージ。

家の中で先ほど襲ってきて負傷した兵が手当を受けているのに気がつくジョージ。やはり敵はダムが仕向けた者達だった。

ダムとダムの妻(พระองค์เจ้าแก้ว/プラオン・ジャオゲーオ)とのやりとり。

ダムがターイサ王を始末したいのは、ターイサ王は虚弱で下劣な人物なので王座につくのはふさわしくないことと、ターイサ王の弟(ポーン王子)に王になってもらって、ポーン王子と結婚している自分の娘を、自分の妻と同じただの妃(プラチャーヤー)ではなく、王妃(プラマヘーシー)にしたいからだった。

พระชายา(phrá-chaayaa/プラチャーヤー):妃
พระมเหสี(phrá-mahěěsǐi/プラマヘーシー):王妃

ダムの妻はダムのやり方に反対しているが、聞いてもらえない。

ダムと妻との一連のやりとりを盗み聞きしたジョージ。

急いでターイサ王の元へ戻ろうとするが、敵に見つかってしまい争いに。

ジョージの帰りを待つターイサ王と臣下だったが、様子を見に行くことに。

川でジョージを見つけたものの、ジョージは溺れて亡くなってしまう。

悲しみに暮れるターイサ王と臣下の者達。

↑ジョージが亡くなったシーン(第8話)

ジョージの死を自分の父デートと母ガーラゲーに伝えるリット。

子供を二人とも失ってしまったマリが心配なガーラゲーは、マリを訪ねることに。

馬に乗ってあてもなく彷徨っていたリットはプッターンに偶然出くわす。

サムット・コーイを取り返すために兄ルアンの元へ出していた使いは間に合ったのかどうかリットに尋ねるプッターンだったが、実はリットは使いをまだ出しておらず、この場で召使ジョイに指示を出すリット。

その様子を見て怒り出すプッターン。言い争う2人。

馬に乗りたいけど乗り方は知らないというプッターンは、二人乗りで馬に乗せてもらった。

マリに会いにきたガーラゲー。悲しみに暮れるマリを慰めるガーラゲー。

実はダムはクメール(カンボジア)軍のサポートを受けていたが、ダムのところへ来ていたクメール軍(の人間)はすべて始末していた。

ダムを成敗することを決めたターイサ王。

そんな中、ターイサ王のところへやってくるダム。

ターイサ王が許可していない所(禁制地域)へ侵入した罪でダムを捕えたターイサ王。ダムは悪いことは何もしていないとシラを切る。ターイサ王は、その足で弟(ポーン王子)のところへ向かう。

事の顛末を弟ポーン王子に話したターイサ王は、どうすべきか相談する。

ポーン王子の意見としては叔父ダムは処刑されるべきだが、身内である叔父が謀反を画策して甥から王位を奪おうとしたことを公表すると、身内でさえターイサ王が王位に就くことに疑問を持っている、とも思われかねない。

従って、禁制地域への侵犯(ก้าวล่วงเขตหวงห้าม(*))で逆らった態度を取った(ทำตนกระด้างกระเดื่อง(*))ことを理由に叔父ダムを “サムレット・トート(処刑する)(※後述)” 、ということにしたほうが良いのでは、とポーン王子はターイサ王に提案する。

ポーン王子の提案を受けて、ターイサ王はその方法が良いかどうか考えてみると答えた。

ターイサ王としても、叔父ダムの娘はポーン王子の妻だし、叔父ダムの妻は子供たちも好きな我々の親戚なので、親族7代(เจ็ดชั่วโคตร(**))まで処刑することはしたくないという。

(*)
ก้าวล่วง(kâao-lûaŋ):侵犯する
หวงห้าม(hǔaŋ-hâam):禁じて入らせない、禁制する
เขตหวงห้าม(khèet hǔaŋ-hâam):禁制地域
กระด้างกระเดื่อง(kradâaŋ-kradɯ̀aŋ):従順でない、逆らう

(**)
เจ็ดชั่วโคตร(cèt-chûa-khôot):親族7代(本人とその父、祖父、曽祖父、および息子、孫、ひ孫)※女子は含まず

ประหารเจ็ดชั่วโคตร(prahǎan-cèt-chûa-khôot):7代(曽祖父、祖父、父、本人、息子、孫、ひ孫)にわたって男系親族を処刑する(反乱者や王位を奪われた王などに対する処刑)

ชั่วโคตร(chûa-khôot):〜代の人

(8話ここまで)

第8話補足:サムレット・トート(สำเร็จโทษ:処刑)について

「サムレット・トート(สำเร็จโทษ/sǎmrèt thôot)」は「処刑する」という意味で、特に 国王や高級王族の死刑のことを指す。

国王や王族は現世におけるヴィシュヌ神の生まれ変わりであり神聖な神の存在である。国王の血液が大地に落ちようものなら最期の名誉を示すために国家に深刻な災害をもたらすと考えられた。そこで「国王の血は大地に落としてはならぬ」という決まりができた。

処刑の仕方はいくつもあり、場合と人物によって使い分けられた。

ダム殿下の処刑方法であるチャン(จันทน์/can)の木の丸太を使った方法(詳しくは後述)の他にも、生き埋めや水に沈める方法、絞首刑などがあったとされる。

サムレット・トート(処刑)の方法(一例)

タイ語意味
ท่อนจันทน์
(thɔ̂ɔn can)
チャン(ビャクダン等良い香りのする木)の丸太(で殴り(搗き)続ける)
ใส่หลุมอดอาหาร หรือฝังทั้งเป็น
(sài lǔm ʔòt ʔaahǎan rɯ̌ɯ fǎŋ tháŋ pen)
穴を掘って生き埋めにして餓死させる
ถ่วงน้ำ
(thùaŋ náam)
水に沈めて溺死させる
ตัดพระเศียร
(tàt phrá-sǐan)
絞首刑

(参照:『Discovering Ayutthaya』pp244-245、https://www.silpa-mag.com/history/article_18253

【参考】ダム殿下の処刑方法について

ドラマ(少なくとも第8話)内では描かれていませんが、資料によるとダム殿下は “ท่อนจันทน์(トン・ジャン)”を用いた方法で処刑された、とあります。

ท่อนจันทน์(トン・ジャン)は「トン(ท่อน/thɔ̂ɔn):切断された各部分」と「ジャン(จันทน์/can):ビャクダンなどの芳香を持つ木」からなる語。

これで「チャンの木の丸太」という意味になり、สำเร็จโทษด้วยท่อนจันทน์(サムレット・トート・ドゥアイ・トン・ジャン)で「チャンの木の丸太で処刑する(具体的には、ビャクダンなど良い香りのする木から切り出した丸太で、血が地面に落ちないよう身体を赤いベルベットの布でくるみ、絶命するまでお腹、胸、頭を殴り(搗き)続ける)」となります。


(参照:『Discovering Ayutthaya』pp244-245、https://www.silpa-mag.com/history/article_18253


“サムレット・トート・ドゥアイ・トン・ジャン”の様子はX(旧Twitter)の画像↓ご参照

第9話/EP9(2023年11月7日放送)

背中を打ったプッターンは、召使ウンが作ったハーバルボールでマッサージを受ける。

ハーバルボールには何のハーブが入っているかをウンに尋ねるプッターン。

  • プライ(ไพล/phlai):ポンツクショウガ
  • タクライ(ตะไคร้/takhrái):レモングラス
  • ピムセーン(พิมเสน/phimsěen):タカサゴギク
  • マクルート(มะกรูด/makrùut):コブミカン
  • カミンチャン(ขมิ้นชัน/khamînchan):ウコン

ハーバルボール(ハーブボール)

ルーク・プラコップ(・サムンプライ)
lûuk prakhóp(samun-phrai)
ลูกประคบ(สมุนไพร)
:薬草を布で包みボール状に縛ったもの(それを暖めて痛む所など患部に当てる)

次回ハーバルボールを作る際はお米も入れるようにウンに伝えるプッターン。

ハーバルボールにお米を入れる人はいないので怪訝な顔をするウンに対し、お米には美肌成分が含まれているのと、血液の巡りを良くする効果があるのよ、とプッターン。

ネックレスを返してもらおうと、借りていたお金をグイに返すプッターン。

ここで、ネックレスが無くなっていることに気がつくグイ。

疑いの目を孫グリンに向けるグイ。

グリンはプッターンが憎いあまりにペンダントを売り渡したと白状する。

プッターンは怒ってグリンを叩こうとする。

プッターンが “ウィパラート(常軌を逸した)” だと言うグリン。

※ウィパラート(วิปลาส/wípàlâat):常軌を逸した、突飛な

プッターンがあまりにも怖くて泣き出すグリン。

グイは代わりに自分がグリンを罰するという。

鞭打ちの刑にあうグリン。

↑グイから鞭で打たれているグリン(写真下)

まるでゲースラーンが乗り移る前の、昔のガーラゲーのような表情がプッターンに現れる。

↑昔のガーラゲーのような怖い表情になるプッターン

水の中を彷徨っているシーンを唐突に思い出したプッターンは動揺する。

正気に戻ったプッターンはグリンを許すことにする。

プッターンが許せないグリン。

ダムが捕まり、財産が没収された話を聞いたデートの母は、“ガムウェーン” であると嘆く。

※ラーチャバート(ราชบาตร/râatcha-bàat):王のご命令、王による財産没収命令
リップ・ラーチャバート(ริบราชบาตร/ríp râatcha-bàat):国法に触れた人の財産を没収する(略してริบราช/ríp-râatともいう)

※ガムウェーン(กรรมเวร/kam-ween):悪業の報いである悪果としての行為

※ガムループ(กำเริบ/kamrə̂əp):つけあがる、生意気になる、手荒になる、ひどくなる

実は、ターイサ王の先代であるスア王は、ターイサ王の弟ポーン王子を王座に就かせようとしたが、ポーン王子がそれを辞退し兄ペット王子(ターイサ王)に王位を譲ったという経緯があった。

侍従全員が見ている前で、ポーン王子は兄に王位を返上したが、そのことを良く思っていなかった叔父(でありポーン王子の義父でもある)ダムが謀反を起こすに至ったと考えられた。

↑左から、スア王、ターイサ王、ポーン王子(後のボーロマコート王)

พระอนุชา(phrá-ʔànúchaa/プラ・アヌチャー):弟妹(ここではポーン王子のこと)

ข้าราชบริพาร(khâa-râatcha-bɔɔriphaan/カーラーチャ・ボーリパーン):侍従じじゅう

ダムの一連の話を息子デートから聞いた母が “มักใหญ่ใฝ่สูงจนเกินศักดิ์(マック・ヤイ・ファイ・スーン・ジョン・グーン・サック、身分不相応な望みを抱く)” とつぶやく。

ใฝ่สูง(fài sǔuŋ/ファイ・スーン): 大それた望みを持つ、高望みをする、大志を抱く

มักใหญ่ใฝ่สูง(mák yài fài sǔuŋ/マック・ヤイ・ファイ・スーン):野望を抱く

ใฝ่สูงจนเกินศักดิ์(fài sǔuŋ con kəən sàk/ファイ・スーン・ジョン・グーン・サック)(慣用句):身分不相応な望みを抱く

ポーン王子は、自分が王になることは望んでいないし、義父でもある叔父のダムがやったことには関与していないと主張する。

ダムに妾がいるのかとデートに尋ねるガーラゲー。

妾たちは(夫がこのようになってしまって)どうやって生きていくのかとたずねる。

บาทบริจา(bàat-bɔɔricaa/バート・ボーリジャー)
=บาทบริจาริกา(bàat-bɔɔricaaríkaa/バート・ボーリジャーリカー)
:国王の足辺に奉仕する女性、王の妾

その話の流れから、「男性一人が何人もの妻を娶ると、結婚できない男性が出てきてしまうではないか?」という一夫多妻制についての私見を述べるガーラゲー。

それに対し、「自分の周りで結婚できていない男はいない」と言い返すデート。

男性と女性はほぼ同じ人数なんだから余る男性が出てきちゃうじゃない?、と言い返すガーラゲー。

女性の方が男性より人数が多いんだ、と言い始めるデート。

「男性と女性がほぼ同じ人数なのは “กฎทางวิทยาศาสตร์(ゴット・ターン・ウィタヤーサート:科学の法則)” なんだから(当たり前のことでしょ)」と伝えるガーラゲーだが、 “ウィタヤーサート” という言葉がデートには通じず、説明に困る。

※ウィタヤーサート(วิทยาศาสตร์/wítthayaasàat):科学
(この語は、チュラロンコン大学設立(西暦1917年)のタイミングで制定され、使われ始めたとされる(*))

(*)参考:facebook(@rama6memorial)

お米とディンソー・ポーン(ดินสอพอง)で作ったフェイスマスクをするプッターンとウン。

↑フェイスマスクをするプッターンとウン

ディンソー・ポーン(ดินสอพอง/dinsɔ̌ɔ-phɔɔŋ):アルミナを大量に含んだ白い粘土で、水浴後にタルカムパウダーの代わりに使うもの(身体に涼感を与える効果がある)

それを見たリットとジョイは真っ白な顔の2人に驚く。

市場へ行くというプッターン。ついていくことにするリット。

市場で豆、ハーブ、ディンソー・ポーンを買うプッターン。

プッターンを追いかけて市場へやってくるグリン。

市場には召使ウンの元旦那カーム(ขาม)がいた。

その存在に気がついたグリンはカームに声をかける。

↑ウンの元旦那カームに声をかけるグリン(写真上)

市場からの帰り道、ウンとプームの漕ぐ舟はカムに後をつけられていた。

実はカームはグリンから、今のウンの主(ジャオナーイ/เจ้านาย)であるプッターンは悪い奴だと告げ口されていた。

プッターンが家へ戻ったところに、ちょうどガーラゲーがやって来る。

息子リットが兄のように慕っていたジョージが亡くなったので母マリを慰めに行っていて、ここに来れなかったというガーラゲー。

ガーラゲーはターオ・トーンキープマー(マリのこと)を知っているか、とプッターンに尋ねる。

お菓子を作る人でしょ?と答えるプッターン。

ガーラゲーはプッターンに、顔も似ているし同じ時代(現代)からやってきて今も同じアユタヤ時代にいるのは、我々が血が繋がっているかもしれないから、両親の名前を教えてくれる?と訊く。

母はウィパーワン、父はチャイミットだが、二人とも亡くなっていると伝えるプッターン。

伯母(パー)の名はウィパーウィーじゃない?と尋ねるガーラゲー。

そうだと答えるプッターン。

ガーラゲーはプッターンに「私たちは親戚同士だ」と伝える。そして「ヤーイ・シパーン(ยายสิปาง/シパーンおばあちゃん)」を知っているか?と。

プッターンは「知っている。お寺で尼さんをしている」と。

ガーラゲーは「ヤーイ・トゥアト・ヌアン(ยายทวดนวล/ヌアンひいおばあちゃん)は?」と重ねて聞くが、ヌアンひいおばあちゃんは既に亡くなっていることを知り悲しむ。

ヤーイ・シパーンはゲースラーンのお母さんで、ゲースラーンはここに来てガーラゲーの体に乗り移る前の私の名前だと。

ゲースラーンは、ウィパーウィーとウィパーワンのノーン(น้อง(妹or姪or親戚))にあたる。

(9話ここまで)

第10話/EP10(2023年11月8日放送)

華人貴族の娘プレーチーンがガーラゲーの家にやって来た。

↑プレーチーン(写真右)

リットとプレーチーンの会話。

「母の料理は美味しいメニューがあるから教えてもらえるのでは?」とリット。

そこへガーラゲーが帰って来る。

プレーチーンの存在が気になるプッターンは、どんな人か召使プームに尋ねる。

美しい人ですと答えるプーム。

隠れてプッターンに会っている母ガーラゲーのことが気になるリット。

リットは両親(デートとガーラゲー)に、プッターンに出会った不思議な日のことを話し始める。

急に光が現れて、光が指す土を掘ったらカムピー・クリッサナカーリーが出てきて、それを掴んだら辺りが暗くなり、再び周囲が明るくなったら突然女性が登場した。

その女性の名がプッターンといい、グイの親戚で、プッターンの性格は母に似ていないけど顔は母ガーラゲーにそっくりなのだと。

プッターンはカムピー・クリッサナカーリーによってここに来たから、サムット・コーイ(カムピー・クリッサナカーリー)を返してもらえれば家(元いた現代)へ帰れるという。

※カムピー・クリッサナカーリー、サムット・コーイについては、第3話で登場した際に解説しています

ガーラゲーは、自分も既にプッターンに会ったことを伝える。

なぜ今頃この話をしてきたのか、とデートが息子に尋ねる。

プッターンが悪い人ではないか心配する父デート。

ガーラゲーはリットが持っているネックレスについて、どうしてリットが持っているのかを問いただす。

無くなったらプッターンが悲しがるだろうと思い、お金を払ってでも手に入れたことを伝えるリット。

リットがプッターンに対し特別な感情を抱いていることにガーラゲーは気がつく。

ตะมุตะมิ(tàmútàmí/タム・タミ)
=น่ารักน่าเอ็นดู(nâa-rák nâa-ʔenduu/ナーラック・ナーエンドゥー)
:可愛い、可愛らしい

プッターンに会いに来たリット。

プッターンが大蛇に出くわして逃げているところを助けたリット。

プッターンが自分の親戚であることを夫デートに伝えるガーラゲー。

ネックレスがプッターンの手元に戻ってきた。

グリンがこのネックレスを売ろうとしていて、このネックレスに見覚えがあったから買っておいたというリット。

このネックレスがないと両親の顔を見ることができなくなっていた、とリットにお礼を言うプッターン。

プッターンの家へ、ウンの元旦那カームがやってくる。

ハーブや豆を植え始めようとしたプッターンと召使ウン、プームのところにいきなりカームが絡んできた。

プッターンを襲おうとするカームを必死で止めようとするウン。

刃物を持ち出したカームと戦うプッターン。

ウンは、実は別の夫に身売りされていた。酒に溺れ、お酒が無くなると打たれ、最終的に身売りされたのだった。そんなところをグイが拾ってくれた。

今回はカームを追い払うことができたが、またやって来る可能性があるので、次はどうやってカームから身を守るかを考えるプッターン。

プレーチーンと母親のポーンがガーラゲーの家を訪れる。

手土産品をたくさん持って来るが、ガーラゲーは受け取りを拒否しようとするものの押し切られる。

プレーチーンに「クイティアオ・ボック(ก๋วยเตี๋ยวบก)」を教えることにするガーラゲー。

↑クイティアオ・ボックの作り方を教えるガーラゲー(写真左)と教わるプレーチーン(写真右)

ガーラゲーに教えてもらったメニュー「クイティアオ・ボック」を家で父コーサーティボディーに振る舞うプレーチーン。

食べる前は半信半疑だったが、食べてみると気に入った様子の父。

そこへ兄インもやってきた。

兄も食べるつもりだったが、父が全部食べてしまった後で食べられず。

父コーサーティボディーは息子インに、リットがプラ・クラン(พระคลัง:王庫)に移ることを尋ねる。

息子インは「そうです」と答える。

それに対し父は「それは良いことだ」と。

何が良いのか尋ねる息子に対し、た「ターイサ王は先を見据えている」と父。

そして父は息子に「4名の “チャトゥサドム(จตุสดมภ์:四本柱、※詳しくは後述)”の中で、誰が一番重要な役割を担うと思うか?」と尋ねる。

息子は「セーナーボーディー・クラン(เสนาบดีคลัง:大蔵大臣)では?」と答える。なぜならお金を管理しているから、と。

息子の返答に対し、父は「ターイサ王は、恐らく海外(フランスや中国)に使節を送ることを考えているのでは?」と付け加えた。

父は、自分の娘プレーチーンをリットの妻にできないか、と考え始める。

เสนาบดี(sěenaabɔɔdii/セーナーボーディー):大臣の旧称
(※仏暦2475(西暦1932)年以降、รัฐมนตรี(ráttha-montrii/ラッタモントリー)と称するようになった)

ピンとイェームがプッターンのところへやってきて、縫ってあげた下着をあげた。

เสื้อยกทรง(スア・ヨック・ソン:ブラジャー)を作りたいと言うプッターン。
(เสื้อห่อนมスア・ホー・ノムとも)

お寺から帰ってきたゲーオとプラーンを出迎える召使たち。

買い物へ行こうと兄リットを誘うプラーン。

リットとゲーオ、プラーンはプッターンを連れて舟で市場へ向かう。

(10話ここまで)

第10話補足:チャトゥ・サドム(จตุสดมภ์:四本柱)について


「จตุสดมภ์ (càtù-sadom/チャトゥ・サドム)」は「四本柱」を意味し、伝統的統治・行政組織の四大臣制を指す。

จตุสดมภ์ (càtù-sadom/チャトゥ・サドム)
=จัตุสดมภ์(càt-tù-sadom/チャットゥ・サドム)

四大臣

  1. ขุนเมือง(khǔn mɯaŋ)/ขุนเวียง(khǔn wiaŋ):内務大臣
    (組織はกรมเวียง/王都(首都)部、その後トライローカナート王時代に名称がกรมพระนครบาลに変更)
  2. ขุนวัง(khǔn waŋ):宮内大臣
    (組織はกรมวัง/王宮(宮内)部、その後トライローカナート王時代に名称がกรมธรรมาธิกรณ์に変更)
  3. ขุนคลัง(khǔn khlaŋ):大蔵大臣(貿易と外交を担った)
    (組織はกรมคลัง/大蔵部、その後トライローカナート王時代に名称がกรมโกษาธิบดีに変更)
  4. ขุนนา(khǔn naa):農務大臣
    (組織はกรมนา/農務部、その後トライローカナート王時代に名称がกรมเกษตราธิการに変更)

参考:https://www.rd.go.thサイト内資料https://th.wikipedia.org/wiki/จตุสดมภ์

チャトゥ・サドム(จตุสดมภ์)の語源

จตุ(càtù/チャトゥ)-は「4つの、第4の」を意味する語で、パーリ語で「4」を意味する「catu-(チャトゥ)」がその語源。

สดมภ์(sadom/サドム、สตัมภ์とも)は「柱」を意味する語で、サンスクリット語で柱を意味する「स्तम्भ-(stambha/スタンバ)」がその語源。

この「จตุสดมภ์(チャトゥサドム)」という語は、ラーマ5世の異母弟であり、後にタイ歴史学の父と評されたダムロンラーチャーヌパープ王子(ダムロン王子)がアユタヤ時代前期の中央行政の統治体制を呼ぶのに用いた語とされ、古クメール(古代カンボジア)の考え方が元になっていた、と言われている。
(参照:https://th.wikipedia.org/wiki/จตุสดมภ์https://ja.wikipedia.org/wiki/ダムロンラーチャーヌパープ

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