こんにちは。Sripasa(@Sripasaa)です。
こちらの記事では、「雪」というタイ語の語源について見ていきます。
タイトルの中で、すでに一番言いたかったことをお伝えしていますが、
タイ語で「雪」を意味する『ヒマ/หิมะ/hìmá』の語源
=「ヒマラヤ/Himalaya」の「ヒマ/Hima」
(インドの古典語「サンスクリット」がその由来)
こういったお話です。
せっかくなので、「語源」を切り口にもう少し詳しく見ていきたいと思います。
では、はじめましょう。
[タイ語単語]タイ語で「雪」を意味する『ヒマ』の語源【サンスクリット語】
タイ語で「雪」を意味する単語は「ヒマ/หิมะ/hìmá」です。
この単語は、サンスクリット語起源の語です。
サンスクリット語の「हिम(hima/ヒマ)」は、「雪」を意味する中性名詞です。
ちなみにパーリ語でも「hima/ヒマ」は「雪・氷」を意味します。
サンスクリット語と同じく中性名詞です。
「ヒマラヤ山脈」の「ヒマラヤ」の語源
「ヒマラヤ」は、山脈の名前(「ヒマラヤ山脈」)でよく知られていますよね。
この「ヒマラヤ」という単語もサンスクリット起源の語です。
サンスクリット語の「ヒマ(雪)」と「アーラヤ(住居)」の複合語で、「雪の宿るところ」という意味を持っています。
हिम(ヒマ/hima:雪)
+
आलय(アーラヤ/ā-laya:住居、住所(男性名詞))
⇒हिमालय(ヒマーラヤ/Himālaya)
参考:https://en.wiktionary.org/wiki/आलय
「ヒマラヤ」のタイ語での言い方とその語源
「ヒマラヤ」は、タイ語では何と言うのでしょう?
実はタイ語も、先ほどのサンスクリット語と同じように、「雪」に「住みか・在りか」という語を合わせて単語が作られています。
「住みか・在りか」を意味するタイ語は『อาลัย(アーライ/aalai)』です。
หิมะ(ヒマ/hìmá)
+
อาลัย(アーライ/aalai)
⇒หิมาลัย(ヒマーライ/himaalai)
:雪の在りか(すなわち「ヒマラヤ」)
※ヒマラヤ山脈はタイ語で「เทือกเขาหิมาลัย/thɨ̂ak khǎo himaalai」です。
(「山脈」が「thɨ̂ak khǎo/トゥアックカオ」)
参考:https://th.wiktionary.org/wiki/อาลัย
「在りか・住みか」を表す「アーライ」が使われているタイ語単語
「在りか・住みか」を表すタイ語の『อาลัย(アーライ/aalai)』という単語ですが、他にも使われている単語があります。
それは「มหาวิทยาลัย/マハーウィッタヤライ(mahǎa-wítthayaalai)」という単語です。
タイ語で「大学」を意味する単語ですが、末尾の「(y)aalai/(ヤ)アーライ」の部分に、先ほどの「アーライ」が登場しています。
この『大学:มหาวิทยาลัย/マハーウィッタヤライ/mahǎa-wítthayaalai』という語は、以下の3つの語に分解することができます。
①มหา-(マハー/mahǎa):大いなる
②วิทยา(ウィッタヤー/wítthayaa):知識・学
③อาลัย(アーライ/aalai):在りか
つまり、直訳すると「大いなる知識の在りか」となります。
さいごに
今回の記事では、タイ語で「雪」を意味する単語「ヒマ」を中心に見てきました。
最後に改めてまとめると以下の通りです。
-
- 「雪」:「ヒマ/หิมะ/hìmá」
- 「ヒマラヤ(雪の在りか)」
:「หิมาลัย/ヒマ―ライ/himaalai」
※どちらもサンスクリット語が起源