タイ語学校

【体験談】チュラロンコン大学タイ語コース[インテンシブタイ]レベル別学習内容と、学習中に使っていた辞書の話

チュラロンコン大学「インテンシブタイ」テキスト
※記事内に商品プロモーションを含む場合があります

私は、タイに住み始めてすぐに(2010年から)チュラロンコン大学のインテンシブ・タイ・プログラム(外国人向けタイ語コース)でタイ語を勉強し始めました。

文字通り「ゼロから」勉強を始め、あまりの大変さに途中休んでしまいましたが、2012年に何とか受講が修了(卒業)しました。

私が受講していた頃の「Intensive Thai Program」の各コースの内容について、ご紹介したいと思います。

どのレベルの頃にどんな辞書を使っていたのかについても時系列で載せましたので、ご参考になれば幸いです。

2021年7月23日追記

現在は『Intensive Thai』のオンラインコースが開講されています。

チュラロンコン大学の公式サイト(こちら)から詳細をご確認いただけます。

ウェブサイト
公式Facebookページ

私が受講した『Intensive Thai Program』(2010年~2012年)

  • 受講時期:
    2010年1月~2012年11月
    (途中休んでいた時期あり)
  • 1コース100時間
    (1日4時間×5週間(25日))
  • 100時間×9レベル=合計900時間
  • 1コース25,000バーツ
    (25,000バーツ÷25日=1,000バーツ(約3,000円)/1日)
    25,000バーツ×9レベル=合計225,000バーツ(約675,000円)


『Intensive Thai Program』各レベルでの学習内容(概要)(2010年~2012年)

【初級】Basic1~3(現在のTH 1~3に相当):300時間

チュラロンコン大学「インテンシブタイ」テキスト
チュラロンコン大学「インテンシブタイ」テキスト(Basic)
チュラロンコン大学「Intensive Thai」で作成したファイル(Basic)
チュラロンコン大学「インテンシブタイ」自作ファイル(Basic1〜3)

Basic 1(1日4時間×25日(5週間)=100時間)

・日常会話

※タイ文字は使わない。タイ語はラテン文字(所謂アルファベット)表記

Basic 2(1日4時間×25日(5週間)=100時間)

・午前中2時間タイ文字、午後2時間会話・リスニング

※Basic2の50時間(午前中2時間×25日。実際は20日(40時間)くらい)でタイ文字を習得する

Basic 3(1日4時間×25日(5週間)=100時間)

・タイ文字で文章を読み始める(簡単なもの)

・毎日テーマに沿って簡単な発表をする
(テーマの一例:『スポーツ』『旅行』『宗教』など)


→この頃から作文をする必要が出てきて「日タイ辞典」を購入しました(それまではコンパクトなタイ英辞典しか持っていなかった)。

最初に購入した日タイ辞典

タイ語の勉強を始めて最初に買った辞典

こちらは「タイ英(英タイ)辞典」です。

チュラのクラスメイトの子が持っていて、おすすめしてくれたので購入しました(記憶が間違っていなければ)。

学校で使うことを想定していたので、コンパクトで軽い辞書を選びました。

【中級】Intermediate 1~3(現在のTH 4~6に相当):300時間

チュラロンコン大学「インテンシブタイ」テキスト
「インテンシブタイ」で使用したテキスト(Intermediate)※プリントで配布されたものも多い
チュラロンコン大学「Intensive Thai」で作成したファイル(Intermediate)
チュラロンコン大学「インテンシブタイ」自作ファイル(Intermediate1〜3)

Intermediate 1:100時間

・ちゃんとしたプレゼンが始まる
(週1。テーマは自由)

※コース全体のレベル感:『中級タイ語総合読本』とほぼ同じ

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Intermediate 2:100時間

・テキストを読む(内容は『経済』『社会』『政治』『文化』など)

・プレゼン
(週1。大きなテーマは決まっている。『経済』『社会』『政治』『文化』の4テーマ)

※コース全体のレベル感:『中級タイ語総合読本』とほぼ同じ or 少し難しいくらい

Intermediate 3:100時間

・新聞を読む(ニュース記事)

・プレゼン(週1。ニュース記事に関して)
※プレゼンの題材は、自分で新聞を読んで適した記事を選ぶ

Intermediate1に入る頃に、初めてタイ→日の辞典『簡約タイ語辞典』を購入しました。

中級レベルの間は『簡約タイ語辞典』をメインで使用して学習していました。

中級レベルの頃に使用していた辞書

「簡約版」のため、どうしても載っていないフレーズや単語などもありますが、当時は毎日学校に持っていく必要があったこと、まだアプリなどを使う時代ではなかった(2010年)こと、タイ日ー日タイ両方掲載されていたことから、とても重宝していました。

その後、Advanceに入る少し前に『タイ日大辞典(2023年6月に改訂版が発売)』を購入しました。

【上級】Advance 1~3(現在のTH 7~9に相当):300時間

チュラロンコン大学「インテンシブタイ」テキスト
「インテンシブタイ」で使用したテキスト(Advance)※ほとんどがプリントで配布される
チュラロンコン大学「Intensive Thai」で作成したファイル(Advance)
チュラロンコン大学「インテンシブタイ」自作ファイル(Advance1〜3)

Advance 1:100時間

・新聞を読む(コラム(社説))

・プレゼン(週1。コラム(社説)に関して)
※プレゼンの題材は、自分で新聞を読んで適したコラム(社説)を選ぶ

Advance 2:100時間

・雑誌の記事を読む(週刊誌など)

・CM見る⇒レポート

・討論(1人がテーマを決めて準備し、皆で意見を言い合う。6名いたので全部で6テーマありました。)
※討論のテーマ『チップ』『いじめ』『物乞い』など

Advance 3:100時間

・雑誌(週刊誌など)の記事(社会問題)や、短編小説を読む

・映画(hǒom rooŋ / โหมโรง / ホームローン(グ))を見る⇒レポート

・テーマに沿った発表(プレゼンではなく、皆に話を聞かせるような感じで話す練習)
※テーマ:『人生で一番○○だった出来事』

Sripasa
Sripasa

私は『人生で一番怖かった出来事』として、大晦日に東京の電車で変態に遭遇した話をしました…(実体験)

・スピーチ(5~10分くらいの文章を事前に作文し、先生に予め添削してもらったものを丸暗記して当日皆の前で話す)

・ディベート2回(テーマ:『独身と既婚、どちらが良いか?』『AECのリーダーはどの国であるべきか?(シンガポールかタイか)』)
→2クラスあったのでクラス対抗でディベートしました。

・討論(Advance 2と同じく6名のクラスだったので6テーマありました。私が選んだテーマは『原発』についてでした。)

・専門家の方の講義(色々な分野)

・課外活動

※現在(2021年7月)のコース内容は、チュラ大のホームページでも紹介されています。

http://www.arts.chula.ac.th/CTFL/intensivethai/

Intermediate3の終わりの頃に、チュラの先生がすすめてくれたマティチョン版のタイ-タイ辞書(『พจนานุกรมฉบับมติชน』)を購入しました。

そのため、Advanceを受講していた頃は、『タイ日大辞典』『簡約タイ語辞典(主に携帯用)』『マティチョン版タイ-タイ辞典』を主に使用していました。

タイ-タイ辞書はやはり王立学士院版(『พจนานุกรมฉบับราชบัณฑิตยสถาน』)が王道だとは思いますが、マティチョン版(ฉบับมติชน)は挿絵が多く読みやすいため、一冊あっても損はないかと思います。

Matichon Dictionary of the Thai Language
マティチョン版タイ-タイ辞典(Matichon Dictionary of the Thai Language)

王立学士院(王立学院)版のタイ-タイ辞典は、紙の辞書も大きくて見やすいですがかなり重く、現在は無料アプリが出ているので、個人的にはアプリが便利でおすすめです。

(辞書(アプリ)についてはこちらで詳しくお話ししています)



さいごに(「チュラ大タイ語コース」を受講した私の感想)

チュラロンコン大学「Intensive Thai」で作成したノート
チュラロンコン大学「インテンシブタイ」自作ノート

チュラロンコン大学(チュラ大)のタイ語コースは、『Intensive(インテンシブ)』を謳っているだけあり、最短で上達できる道を示してくれる学校であることは間違いないと思います。

私自身も通って良かった(&卒業まで辿り着けて良かった)と心から思っていますが、通うにはバンコクに一定期間滞在する必要がありますし、時間とお金を確保する必要がありますので、通うのが難しい方もいらっしゃると思います。

一つだけ申し上げたいのは、このコースがタイ語上達の唯一の道ではない、ということです。

チュラ大の「Intensive Thai Program」に通わなくても、他のタイ語学校で学ばれ、現在タイ語を使って仕事をされている方もいらっしゃいます。

ですので、チュラ大に通える方は是非通ってほしいのですが、通うことが難しい場合でも気を落とさずに、ご自身の可能な方法でタイ語の勉強をぜひ続けてほしいと思います。

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