タイ語の単語って、面白い組み合わせでできているものがありますよね。
本記事では、ネズミ(鼠 / ねずみ)という意味を持つタイ語、
『หนู(nǔu / ヌー)』
がつく単語を集めてみました。
では、はじめます。
ネズミを意味する『หนู(ヌー)』がつく単語
タイのお菓子『カノム・キー・ヌー』
- ขนมขี้หนู
(khanǒm khîi nǔu / カノム・キー・ヌー)
:タイのお菓子の一種
(直訳すると、「ねずみの糞のお菓子」)
米粉とザラメでできているお菓子だそうです。
食べたことがないのですが、想像しただけで甘そうです…。
どんなお菓子か気になる方は、「ขนมขี้หนู」で検索してみてください。
お菓子「カノム・キー・ヌー」の画像が出てくると思います。
タイの唐辛子『プリッ(ク)・キー・ヌー』
- พริกขี้หนู
(phrík khîi nǔu / プリッ(ク)・キー・ヌー)
:小粒で辛い唐辛子
(直訳すると、「ねずみの糞の唐辛子」)
ขี้หนู(キー・ヌー)の意味
「ขี้หนู(khîi nǔu / キーヌー)」は、直訳すると「ネズミの糞」です。これには、「最も小さい」という意味合いも含まれているので、『พริกขี้หนู(phrík khîi nǔu / プリッ(ク)・キー・ヌー)』には、タイ語の先生曰く、
(เก่ง สุดยอดความเผ็ด ถึงแม้จะเล็ก / ゲン スットヨート クワームペット トゥンメージャレック)」
といったニュアンスも含まれているそうです。
タオル『パー・コン・ヌー』
- ผ้าขนหนู
(phâa khǒn nǔu / パー・コン・ヌー)
:タオル
(直訳すると、「ねずみの毛の布」)
なお、フェイスタオルは、ผ้าขนหนูเช็ดหน้า(phâa khǒn nǔu chét nâa / パー・コン・ヌー・チェット・ナー)です。
ผ้าเช็ดหน้า(phâa chét nâa / パー・チェット・ナー)だとハンカチ。
整理すると以下の通りです。
- タオル
→ผ้าขนหนู
(パー・コン・ヌー) - フェイスタオル
→ผ้าขนหนูเช็ดหน้า
(パー・コン・ヌー・チェット・ナー) - ハンカチ
→ผ้าเช็ดหน้า
(パー・チェット・ナー)
キクラゲ『ヘット・フー・ヌー』
こちらは、ブログを読んでくださっている方から教えていただいたものです。
- เห็ดหูหนู
(hèt hǔu nǔu / ヘット・フー・ヌー)
:きくらげ
(直訳すると、「ねずみの耳のキノコ」)
もう少し詳しく指定したい場合は、
:เห็ดหูหนูสีน้ำตาล
(hèt hǔu nǔu sǐi naámtaan)
シロキクラゲ
:เห็ดหูหนูขาว
(hèt hǔu nǔu khǎao)
となります。
このことを教えてもらって、思わず「ネズミ 耳」で検索しちゃいました…
確かに形状が似ているかもしれないですね。
ねずみを意味する「หนู/ヌー」が使われているタイ語の慣用句
日本と同様、タイにも十二支の概念があります。
その中に『ねずみ(子)』も含まれています。
直近だと2020年が子(ねずみ)年で、それにあわせて発売されたのがこちらの絵柄のグッズ。
タイ王室のシリントーン王女殿下によるデザインで、2020年のグッズとして販売されたものです。
絵柄ももちろん可愛いのですが、注目していただきたいのは中央上部の一文。
「แมวไม่อยู่ หนูระเริง」
(メーオ・マイ・ユー ヌー・ラルーン)
と書かれています。
これは、タイ語の慣用句で、意味は、直訳すると「猫がいないとネズミが陽気」です。
日本のことわざの「鬼の居ぬ間に洗濯」に相当します。
それを踏まえてこの絵を見てみると、ネズミの陽気な感じが伝わります。
タイの十二支のついては、以下の記事内で詳しくご紹介しています。
「ネズミ(鼠 / ねずみ)」がつく日本語の単語
ちなみに日本語で「ネズミ(鼠 / ねずみ)」のつく単語だと、動物のネズミ以外では「ねずみ色」がありますね。
「鼠」という漢字で見ると、「海鼠(なまこ)」もあります。
夜になると鼠のように這い回ること、後ろ姿が鼠に似ていることが、由来だそうです。
ちなみに海鼠(なまこ)は、タイ語では
『ปลิงทะเล(phliŋ thalee / プリン・タレー)』(※直訳すると「海の蛭(ヒル)」)と言います。
まとめ:『ネズミ:หนู / ヌー』がつく単語
本記事では、タイ語と日本語で、ネズミ(鼠 / ねずみ)という意味を持つ、『หนู(nǔu / ヌー)』のつく単語を集めてみました。
今回ご紹介した単語をまとめます。
[jin-fusen1 even text=”ねずみ(ヌー)がつくタイ語の単語”]
- お菓子の名前
:ขนมขี้หนู
(khanǒm khîi nǔu / カノム・キー・ヌー) - 小粒で辛い唐辛子
:พริกขี้หนู
(phrík khîi nǔu / プリッ(ク)・キー・ヌー) - タオル
:ผ้าขนหนู
(phâa khǒn nǔu / パー・コン・ヌー) - キクラゲ
:เห็ดหูหนู
(hèt hǔu nǔu / ヘット・フー・ヌー)
「ขี้หนู(khîi nǔu / キーヌー)に「最も小さい」という意味が含まれているとはいえ、お菓子の名前にまで「ネズミ(鼠 / ねずみ)」や「糞」という言葉をつけてしまうタイ語に、違和感を覚えずにはいられない(=ツッコミたくなる)のは、私だけでしょうか…。
他にもタイ語の単語を紹介しておりますので、ぜひあわせてご覧ください。