こんにちは。Sripasa(@Sripasaa)です。
タイ語検定準2級合格後の勉強法について、こんな質問をいただきました。
日本人向けの学習本はこれ以上のものがなく、かといって辞書を引きながら原書などを読んでも、辞書に書いてある意味が完全に一致しない場合が多く、単語が曖昧なままの理解になり習得できていません。
いつも上級者の方のブログを読んで知識をつけさせていただいているのですが、なにかオススメの独学方法があれば教えていただきたいです。
スキル別に以下の4項目に分けて、順番にお答えしていきます。
- リーディング
- ライティング
- リスニング
- スピーキング
では、はじめます。
【タイ語学習】中級〜上級者向け勉強法『読解/リーディング』
- 色々な文章をとにかく継続して読む
(できれば毎日、目安はA4一枚くらい)
具体的には、タイにいた頃は、道端や駅で配布されているM2Fという無料新聞を主に読んでいました。
このフリーペーパーのM2Fは、タイ語学習の教材として在タイ中かなりお世話になったので、なくなるのは寂しいですね…#ฟรีเปเปอร์ (フリーペーパー)#หนังสือพืมพ์แจกฟรี (無料配布新聞 ≒ フリーペーパー)#หนังสือพิมพ์เอ็มทูเอฟ (「M2F/エムトゥーエフ」) https://t.co/dfNL6vA1pX
— Sripasa (@sripasaa) February 21, 2019
全部読むのは大変なので、ページをパラパラとめくりながら、写真やタイトルから興味がある(ありそうな)記事を選びます(私は、選んだ記事を切り取ってノートに貼っていました)。
最初から1面の記事(実際には1面+1面の続きが奥のページにあります)を読むのは大変なので、自分のレベルを見ながら最初はできるだけ短い記事(数行程度で十分)を選び、1つの記事を通しで読むのを目標に繰り返し行いながら、徐々に選ぶ記事を大きなものにしていきました。
また、最近は新聞などの紙媒体に頼らなくとも、色々なサイトやSNSがありますので、うまく活用していくことがポイントだと思います。
SNSを使った「タイ語を読むことを習慣づける」語学学習のやり方については、『【タイ語勉強】ツイッターでタイ語を読むことを習慣づけよう[SNS/Twitterを使った語学学習]』でもご紹介していますので、宜しければご覧ください。
私は、ニュースが読めるようになることが、タイ語の勉強を始めた当初の目標だったので、新聞から主にピックアップしていましたが、必ずしもニュースである必要はなく、自分の興味がある内容の文章であれば何でも良いと思います。
読み方ですが、できれば1度目は辞書を引かずに読んでみるのが良いと思います(辞書を引きたくなるのですが、そこをぐっと我慢して…)。
その際、後で調べられるように、分からない単語・念のため確認したい単語にチェックを入れておきますが、その場では調べず、まずは辞書を使わずに通読してざっくりした意味を掴むよう心がけています。
分からない単語が出てくることは、よくあります。
その場合の私なりの調べ方については、『【2019年版】[タイ語辞書]単語の調べ方・おすすめのアプリ/辞典【レビュー/比較】』の記事でご紹介していますので、宜しければご覧ください。
記事内でも紹介していますが、2017~2018年に出版された『プログレッシブ タイ語辞典』『パスポート初級タイ語辞典』を使ってみる、というのも一案です。
【タイ語学習】中級〜上級者向け勉強法『ライティング/作文』
- とにかく書く
作文って難しいですよね。私も未だに悩むことも多いのですが、一番はとにかくタイ語で文章を書くのに慣れることだと思います。
どんなやり方でも良いので、書く習慣を続けるのが良いと思います。
私は、タイ人とLineをしたり(チャットのような速度でやり取りすることも)、ボランティアをしていた頃は、日本語→タイ語の翻訳を積極的に引き受けたり(ボランティアなので勿論無償)、タイ語でもブログを書いてみたりと、何でも良いと思うのでタイ語で書く癖をつけると良いと思います。
タイ人とのLineのやり取りでは、タイ人が使う表現で真似できそうなものがあったりと、良い発見もありました。
また、読解で出てきた使えそうな表現(フレーズ)をストックしておいて、作文の際に使うこともあります。
フレーズを読んだだけでは自分のものになりにくいですが、作文やスピーキングの際に使ってみることで、自分の言葉として定着していくように思います。
【タイ語学習】中級〜上級者向け勉強法『聴解/リスニング』
未だにですが、リスニングは苦手意識がなかなか抜けません。
当時は今よりもリスニングの苦手意識があったので(特に口語)、リスニング能力を上げようと以下のことを行いました。
- タイのドラマやバラエティ系の番組を見る
(口語対策) - テレビのニュースを見る
(動画で配信されている物を含む)
タイのドラマは、これまでに20作品くらい見てきました。
中級以上のリスニングの教材としてはかなりおすすめです。
口語の苦手意識が減ったのは、完全にドラマのおかげだと思っています。
ドラマのおかげで、タイの俳優の顔と名前が一致するようになり、そのおかげでタイ人と話すときに盛り上がったりと、タイドラマを見ることは良いことずくめでした。
ニュースはChannel 3やThai PBSが聞きやすく、タイでは主に、このどちらかのニュースを見ていました。
公式ページには動画も掲載されていますし、動画の下にニュース記事が書いてあることもあって、内容を文章で確認することができるものも多く、教材としても最適だと思います。
Channel3のニュースについては、独学で『実用タイ語検定準2級』に合格するために必要な3つのこと【勉強法】の中でもご紹介していますので、宜しければこちらもご覧ください。
ドラマ以外では、芸能人が出てくる夜のバラエティ番組のようなものも、芸能人の顔と名前が一致してくるとかなり面白いです。
バラエティ系のTV番組は色々あるのでしょうが、個人的には『The Face Thailand』が本当に面白くてハマって見ていました。
また、『【タイ語勉強法】初級学習者がリスニングを上達させていくためのポイント3つを詳しく解説』は、初級の方からのご質問にお答えしたものですが、リスニングに苦手意識のある方はどうぞご覧ください。
【タイ語学習】中級〜上級者向け勉強法『スピーキング』
- 意図的に話す状況を作る
私自身が話し好きというよりは聞き役に回る方が多い人間なので、日本人と話していても話す量が少なくなってしまうこともあるため、タイ語を話す練習をするために、「タイ語を話さざるを得ない」状況を自分で作りました。
それが、タイ在住に行っていたボランティアでの日本語の個人レッスンでした。
勿論、頑張って日本語を勉強しているタイ人に手を差し伸べたいという思いで始めたレッスンでしたが、授業をあえてタイ語で行った理由の一つに、この事がありました。
(直接法で日本語を教える術を知らなかったということもあります)
正直、タイ人向けにタイ語で授業をするのは、事前準備もかなり必要でハードルが高かったですし、一生懸命説明しても「この人何言っているんだろう?」みたいな顔をされたことも何度もあるのですが(苦笑)。
無料だったから許された部分と、気合で乗り切った部分と色々ですが、日本語レッスンで得たものは大きかったと今振り返ると思います。
これは一例ですが、日常会話に加えて、もう少し真剣に何かを話す場でタイ語を使えるような環境を作ることをお勧めします。
さいごに(一番大事なこと)|中級〜上級者向けタイ語勉強法
タイ語はマイナー言語ですので、大人になってから独学で勉強する方にとっては、指南書のようなものがあまりなく(特に中級~上級レベル)、レベルアップを着実に進めていくのが難しい言語だと感じております。
2010年からタイ語を勉強し始め8年が経過しましたが、レベルにかかわらずタイ語を学習する上で一番大事なことは、以下の点だと思っています。
タイ語を学習する上で一番大事なこと
=勉強をやめない(=続ける)こと
タイ語に限らず、語学の学習はこれに尽きると思います。
試行錯誤しながらもやめずに続けていくことで、必ず何かしらの「道筋」は見えてきます。
タイ語の学習を通して、そのことを再確認しました。
私個人の学習経験ではありますが、現在進行形で頑張っておられる方にとって何か参考となるものがあれば、嬉しく思います。