タイ語音声

【タイ語の音】私が意識して発音している子音【リスニング音声データ】

本記事では、タイ語の子音(音)のうち意識して発音したい&聞き分けたい音を音声データとともにご紹介します。

実際にリスニングしてみて音を確認してみてください。

タイ語の音の概要についてはこちらで解説しています。

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タイ語の「音」とその構造について

タイ語の子音の(音の)数は日本語よりも多く、日本人から見ると発音しにくい音が存在します。

その一つが、「k」と「kh」、「t」と「th」といった有気音と無気音です。

この「有気音と無気音の違い」については以下の記事で詳しく解説していますので、そちらをご確認ください。

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【タイ語子音】「有気音(kh, ch, th, ph)」と「無気音(k, c, t, p)」の実際の音を比べてみよう【音声データ付き】

本記事では、この有気音・無気音の他に著者自身が発音が難しいと感じている音や、意識して発音している子音の音を挙げていきます。

具体的にご紹介するのは子音「ŋ(ング)」「f(エフ)」「l(L/エル)」「r(アール)」の4種の音です。

特に「l(L)」と「r」については両者の比較、という視点で見ていきます。

本記事で挙げるタイ語の子音

ŋ(ง)

f(ฝ・ฟ)

l(ล)とr(ร)

どの音も日本語ではそこまで意識せずに済む音です。

タイ人ネイティブの音声を用意しましたので、タイ語の実際の音に触れていただくことでまずは音の違いを知っていただきたいと思います。

また、発音する際にも舌の位置などを意識していただくことで、よりタイ語の音に近づけていけると考えております。

音声は、「▶︎」を押すと単語が2回流れます。

では、はじめます。

タイ語の子音「ŋ(ง)」

「ŋ(ง)」の音

タイ語の子音「ŋ(タイ文字では「ง」)」は、あえてカタカナで表記するなら「ング」ですが(※音を正しくは反映できていません)、「グ」を鼻にかけた音(=鼻音)です。

タイ語子音「「ŋ(ง)」が含まれる単語【一例】
単語音声データ
ŋûaŋ
(ง่วง)
(眠気を感じる)
ŋîap
(เงียบ)
(静かな)
ŋɨ̂ankhǎi
(เงื่อนไข)
(条件)

「ŋ(ง)」と「k(ก)」を比べてみる

「ŋ」に比較的近い音である「k」と「ŋ」を、単語を例に挙げ比べてみます。

比較しやすいように、母音や末子音は同じものを用意しましたが、一部は声調が異なります。

ここでは頭子音「ŋ」と「k」に注目して聞いてみてください。

子音「ŋ(ง)」子音「k(ก)」
ŋæ̂æ
(แง่)
(視点、観点)

kæ̂æ
(แก้)
(解決する)

ŋuu
(งู)
(ヘビ)

kuu
(กู)
(俺)

ŋao
(เงา)
(影)

kào
(เก่า)
(古い)

ŋɔ́ 
(เงาะ)
(ランブータン)

kɔ̀
(เกาะ)
(島)

ŋóp
(งบ)
(予算)

kòp
(กบ)
(カエル)



タイ語の子音「f(ฝ・ฟ)」

「f」の音は前歯を下唇に触れさせて空気を出す音ですが、個人的には母音「u」や「ɨ(ɯ)」とセットで用いる際の発音が特に難しいと感じます。

そのため、「fu(fuu)」や「fɨ(fɨɨ)」で始まる単語を挙げてみました。

【参考】短母音「u」と「ɨ(ɯ)」
母音音声
u
(อุ)
ɨ
(ɯ)
(อึ)

(それぞれの母音の発音の仕方など、詳しくはこちらをご確認ください)

子音「f」+母音「u(uu)」で始まる単語
単語音声データ
fùn
(ฝุ่น)
(ほこり、塵)
fǔuŋ
(ฝูง)
(群、団)
fûmfɨai
(ฟุ่มเฟือย)
(贅沢な)
子音「f」+母音「ɨ(ɨɨ)」で始まる単語
単語音声データ
fɨ̌ɨn
(ฝืน)
(逆らう)
fɨ̀k
(ฝึก)
(練習する)
fɨ́ɨn
(ฟื้น)
(回復する)
fɨ́ɨnfuu
(ฟื้นฟู)
(復興させる)
fɨ́a
(เฟื้อ)
(援助する)


タイ語の子音「l(ล)」と「r(ร)」

続いては「l(エル、タイ文字では[ล])」と「r(アール、タイ文字では[พ])」の音です。

日本語では厳密に区別しませんが、タイ語では別個の子音として存在します。

「l(エル)」は舌を前歯の裏にしっかりつけてから離す(際に出る)音、一方「r(アール)」は舌(の裏側の先)を前歯の歯茎(の上の方)に軽くつけてから離す(際に出る)音です。

やっかいなのは、タイ語ではこの「l(エル)」と「r(アール)」が違うというだけで他の単語になることがある点です。

具体的に例を挙げてみますので、まずは聞き比べてみてください。

これらの単語は、頭子音以外の要素(母音、末子音、声調)は全て同じで、異なるのは「l(ล)」と「r(ร)」という点だけです。

タイ語の「r(ร)」と「l(ล)」
子音「l(ล)」子音「r(ร)」
lôok
(โลก)
(世界、地球)

rôok
(โรค)
(病気)

láp
(ลับ)
(秘密の、隠された)

ráp
(รับ)
(受ける、受け取る)

láan
(ล้าน)
(百万)

ráan
(ร้าน)
(店)

laai
(ลาย)
(柄)

raai
(ราย)
(案件、項目)

lam
(ลำ)
(幹、〜隻・機(類別詞))

ram
(รำ)
(踊る、舞う)

正しく発音できなくても、文脈で判断できることも多いため、上手く発音できなくても落ち込む必要はありません。

Sripasa
Sripasa
私も最初は音の出し方がよくわからなくて、苦戦しました……

タイ人の先生から「lとrの音がちゃんと発音できていない」と指摘されても、どうやれば正しい音が出せるのかが分からなかったんですよね……

ポイントは舌の位置と、舌の歯(歯茎)への付け方(接触方法)かなと考えます。

「l(エル)」の音を出す際の舌の位置は前歯の裏で、舌(の表側)しっかり目に前歯の裏につける。

「r(アール)」の音を出す際の舌の位置は前歯の歯茎のもう少し上の方で、舌(の裏側の先)軽く前歯の歯茎のもう少し上の方につける。

「l(エル)」と「r(アール)」の発音に苦手意識のある方は、ぜひこの点を意識して発音してみてください。

先ほど「上手く発音できなくても落ち込む必要はない」とお伝えしました。

それはその通りなのですが、一方で両者の音に違いがあることを知ることや、(自分なりに)意識して発音してみることはとても大事なことだと思っていますので、落ち込む必要は全くないのですが、ぜひ音を意識することから始めてみてください。

著者が個人的に意識している「l(ล)」と「r(ร)」の単語

タイ語の「l(エル)」と「r(アール)の発音で、私が個人的に意識して発音している単語があるのでご紹介します。

それは、次の2語です。

  • เลิก(lə̂ək/ルー(ク)):終わる、やめる
  • เริ่ม(rə̂əm/ルー(ム)):始まる、始める

この2語は、末子音が「m(ม)」と「k(ก)」で異なるのですが、

  • 母音+声調が同じ音であること(そしてやや発音が難しい)
  • 頭子音が「l(ล)」と「r(ร)」で似ていること
  • どちらも動詞
  • 使うシチュエーションが似ている一方で意味が真逆に近いこと

から、使う際は個人的に意識して発音している単語です。

まずは聞き比べてみていただいて、音の違いを知っていただければと思います。

子音「l(ล)」子音「r(ร)」
lə̂ək
(เลิก)
(終わる)
【動詞】

rə̂əm
(เริ่ม)
(始まる)
【動詞】

母音「ə」の音声はこちらをどうぞ。

母音「ə」と「əə」
əとəə音声
短母音
ə
(เออะ)
長母音
əə
(เออ)

母音の発音の仕方やポイントについては、こちらで詳しく解説しています。どうぞあわせてご覧ください。



さいごに|意識したいタイ語の子音の音

本記事では、タイ語の子音の音のうち、著者が個人的に発音が難しいと感じている音をピックアップしてご紹介しました。

前述の通り、上手く発音できなくても落ち込む必要は全くないのですが、舌の位置などを意識するだけで音はかなり変わりますので、ぜひ何度も聞いてタイ語の音に慣れていただき、発音を練習してみてください。

他にも以下の音声データを用意しておりますので、ぜひタイ語学習にお役立てください。

本記事は以上になります。

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