タイ語音声

【タイ語の母音】音の違いと発音のコツ【音声データあり】

本記事では、タイ語の母音について見ていきます。

記事を読みながら実際に音を聞いていただけるよう、それぞれの母音に音声ファイルを用意しています。

(※ネイティブの方に録音していただいた当サイトオリジナルの音声です)

記事の後半では、日本語の母音「エ」「ウ」「オ」それぞれの音に近い(と思われる)タイ語の母音を並べ、音を比較できるようにしました。

ぜひ何度も聞いて、違いを意識してみてください。

では、はじめます。

注意事項

本記事内の音声は、「母音」の音を確認いただくことを目的として作成(録音)したものです。

そのため、声調は意識せずに録音されていること、また挙げている語は(ほとんどが)実際に使われている単語ではないことを予めご了承ください。

タイ語にはどんな母音があるのか?

基本母音9音
母音
短母音
【9音】
i, e, æ(ɛ)
ɨ(ɯ), ə, a
u, o, ɔ
長母音
【9音】
ii, ee, ææ(ɛɛ)
ɨɨ(ɯɯ), əə, aa
uu, oo, ɔɔ

(日本語の音と比較した)タイ語の母音の特徴として挙げたいのが、母音の音の種類が日本語よりも多いというとです。

日本語に無い音がいくつかあることが、タイ語の発音や聞き取り(リスニング)を難しくしていることの一つかと思います。

母音それぞれの音について、実際の音声データを聞き、音に少しずつ慣れていっていただきたいと思います。

また、タイ語の母音のもう一つの特徴に、「短母音(短く発音する母音)」と「長母音(長く発音する母音)」がある、という点も挙げられます。

こちらも後ほど実際の音を聞いて、違いを確認してくださいね。

二重母音
母音
二重母音
【3音】
ia, ɨa(ɯa), ua

先ほど挙げた基本母音9音(短母音9・長母音9)のほかに、二重母音が3音あります。

こちらも、それぞれの音を実際の音声でご確認ください。



【タイ語基本母音9音】実際の音と発音のコツ【音声データつき】

基本母音9音それぞれの音を、音声データで用意しました。

母音単独の音と、子音「k(ก)」を組み合わせた母音の二通りあります。
(例えば母音「a」の場合、「a」と「ka」の2パターン音を聞いていただけます)

表内の再生ボタン【▶︎】を押すと、音声が2度流れます。

①母音iとii

iの発音の仕方・コツ
  • 日本語の「イ」をはっきり発音する
短母音「i」
短母音i音声
i
(อิ)
ki
(กิ)
長母音「ii」
長母音ii音声
ii
(อี)
kii
(กี)

②母音eとee

eの発音の仕方・コツ
  • 日本語の「エ」とほとんど同じ音だが、日本語の「エ」よりも少し口を狭くして「エ」と発音する
短母音「e」
短母音e音声
e
(เอะ)
ke
(เกะ)
長母音「ee」
長母音ee音声
ee
(เอ)
kee
(เก)

③母音æ(ɛ)とææ(ɛɛ)

æの発音の仕方・コツ
  • 日本語の「エ」よりも、口を大きく開けて「エ」と発音する
短母音「æ(ɛ)」
短母音æ
(ɛ)
音声
æ(ɛ)
(แอะ)
kæ
(kɛ)
(แกะ)
長母音「ææ(ɛɛ)」
長母音ææ
(ɛɛ)
音声
ææ
(ɛɛ)
(แอ)
kææ
(kɛɛ)
(แก)

本記事後半で「e」と「æ」を比べていますので、こちらもあわせてご覧ください。

④母音ɨ(ɯ)とɨɨ(ɯɯ)

ɨ(ɯ)の発音の仕方・コツ
  • 口は「イ」の形(「イ」よりも、さらに意識して口を左右に広げる)で「ウ」の音 を発音する

    ※個人的には歯を見せるぐらい左右に広げた形で「ウ」と発音しています
短母音「ɨ(ɯ)」
短母音ɨ
(ɯ)
音声
ɨ
(ɯ)
(อึ)
kɨ
(kɯ)
(กึ)
長母音「ɨɨ(ɯɯ)」
長母音ɨɨ
(ɯɯ)
音声
ɨɨ
(ɯɯ)
(อือ)
kɨɨ
(kɯɯ)
(กือ)

⑤母音əとəə

əの発音の仕方・コツ
  • 口を少し開けて(目安は、上の歯と下の歯の間に人差し指1本が入るか入らないかという程度)、舌をどこにもつけずに発音する

    ※(著者個人のイメージでは)日本語の「ア」と「ウ」の中間の音
短母音「ə」
短母音ə音声
ə
(เออะ)
kə
(เกอะ)
長母音「əə」
長母音əə音声
əə
(เออ)
kəə
(เกอ)

⑥母音aとaa

aの発音の仕方・コツ
  • 日本語の「ア」をはっきり発音する
短母音「a」
短母音a音声
a
(อะ)
ka
(กะ)
長母音「aa」
長母音aa音声
aa
(อา)
kaa
(กา)

⑦母音uとuu

uの発音の仕方・コツ
  • 日本語の「ウ」に近いが、【ɨ(ɯ)】の音と区別するため、口をすぼめて唇を意識して前に突き出しながら「ウ」と発音する。
短母音「u」
短母音u音声
u
(อุ)
ku
(กุ)
長母音「uu」
長母音uu音声
uu
(อู)
kuu
(กู)

本記事後半で「u」と「ɨ(ɯ)」「ə」を比べていますので、こちらもあわせてご覧ください。

⑧母音oとoo

oの発音の仕方・コツ
  • 日本語の「オ」に近いが、【ɔ】との違いを明確にするため、口をすぼめて唇を意識して前に突き出しながら「オ」と発音する
短母音「o」
短母音o音声
o
(โอะ)
ko
(โกะ)
長母音「oo」
長母音oo音声
oo
(โอ)
koo
(โก)

⑨母音ɔとɔɔ

ɔの発音の仕方・コツ
  • 日本語の「オ」よりも、口を大きく開けて「オ」と発音する

    ※個人的には顎が動くのを感じるくらい大きく開けます
短母音「ɔ」
短母音ɔ音声
ɔ
(เอาะ)
kɔ
(เกาะ)
長母音「ɔɔ」
長母音ɔɔ音声
ɔɔ
(ออ)
kɔɔ
(กอ)

本記事後半で「o」と「ɔ」を比べていますので、こちらもあわせてご覧ください。



二重母音+α

二重母音3種

二重母音は、「ia」「ɨa(ɯa)」「ua」の3種類があります。

二重母音「ia」
母音ia音声
ia
(เอีย)
kia
(เกีย)
二重母音「ɨa(ɯa)」
母音ɨa
(ɯa)
音声
ɨa
(ɯa)
(เอืย)
kɨa
(kɯa)
(เกืย)
二重母音「ua」
母音ua音声
ua
(อัว)
kua
(กัว)

【参考】母音符号のある、am、aw(ao)、ay(ai)

これまで見てきた基本母音、二重母音に加え、「am」「aw(ao)」「ay(ai)」の3つの音をご紹介します。

この3音は、それぞれ母音符号を有しており、文字を学習する際は母音(符号)に含めて学習します。

音自体は「a+末子音」の組み合わせですが、よく出てきますので、ぜひ以下で実際の音を確認してみてください。

母音「am」
母音am音声
am
(อำ)
kam
(กำ)
現在録音中
母音「ao(aw)」
母音ao
(aw)
音声
ao
(aw)
(เอา)
kao
(kaw)
(เกา)
母音「ai(ay)」
母音ai(ay)音声
ai
(ay)
(ไอ/ใอ)
kai
(kay)
(ไก/ใก)


似ている母音の音を聞き比べてみよう

日本人にとって音が似ていると感じる母音の組み合わせを、3種挙げてみます。

  1. 日本語の「エ」に近い音
  2. 日本語の「ウ」に近い音
  3. 日本語の「オ」に近い音

音声ファイルを再生して、音の違いを実際に聞き比べてみてください。

日本語の「エ」に近い音

日本語の「エ」に近い音として、タイ語には「e」と「æ」、2通りの母音があります。

eとæ
母音音声
e
(เอะ)
æ(ɛ)
(แอะ)

「e」の口のまま、その口を上下にもっと大きく開けて音を出すと、「æ」の音になります。

日本語の「ウ」に近い音

日本語の「ウ」に近い音としてまず挙げたいのが、「u」と「ɨ(ɯ)」です。

「u」は口をすぼめて突き出して発音する一方、「ɨ(ɯ)」は「イ(i)」の口の形で「ウ」の音を出します。

「u」と「ɨ(ɯ)」、それぞれの音を聞いてみてください。

uとɨ(ɯ)
母音音声
u
(อุ)
ɨ
(ɯ)
(อึ)

日本語の「ウ」に近い音として、タイ語の母音にはもう1種「ə」があります。

この音は発音が難しいのですが(発音のコツは上述のとおり)、口を少しだけ開けて、舌は口の中のどこにもつけず「ア」とも「ウ」とも取れる音を出します。

この「ə」を加えた、「日本語のウに近いタイ語の3つの母音」をもう一度聞き比べてみてください。

uとɨ(ɯ)とə
母音音声
u
(อุ)
ɨ
(ɯ)
(อึ)
ə
(เออะ)

日本語の「オ」に近い音

日本語の「オ」に近い音として、タイ語には「o」と「ɔ」、2通りの母音があります。

「o」は日本語の「オ」と同じ音の出し方でタイ語の「o」の音になりますが、「o」からさらに口を上下に大きく開けて発音すると「ɔ」になります。

「ɔ」の音を出すときは、顎が動くのを意識して口を大きく開けるようにすると分かりやすいかもしれません。

著者個人の体感ですが、「o」よりも「ɔ」のほうが使用頻度が高い(よく出てくる)と感じていますので、ぜひこの2つの音の違いは意識して聴いて(使って)みてください。

oとɔ
母音音声
o
(โอะ)
ɔ
(เอาะ)

さいごに|タイ語の母音

タイ語の母音は、日本語に無い音があるので、日本人にとってとても難しく感じますよね。

一方、単語を区別する上で「母音」はとても重要な要素になってくるので、聞き分けできると良いですし、せめて自分で発音する際は違いを意識して発音していけると良いですよね。

ぜひ本記事をご活用いただいて、タイ語の母音の音に慣れていただきたいと思います。

本記事は以上になります。

【参考文献】
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