初心者タイ語講座

【第10回】「そうです/そうではありません」の言い方:『独学で勉強しよう!超初心者向けタイ語講座』

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独学で勉強しよう!超初心者向けタイ語講座』の第10回です。

第10回講義では、タイ語の「そうです/そうである」「そうではありません/そうではない」の言い方とそれを質問する際の言い方(疑問文)について見ていきます。

タイ語の会話でよく出てくる表現です。

今回の講義でぜひ押さえていただきたいのは、以下の3つの表現です。

第10回講座のポイント

チャイ
:そうである(そうです)

マイ・チャイ
:そうではない(そうではありません)

チャイ・マイ
:〜なんだよね(なんですよね)?

記事内で詳しくお話していきます。

本記事の流れです。

第10回タイ語講座の流れ
  1. 第10回講義の3つのポイント
    【ポイント1】疑問文「チャイ・マイ」
    【ポイント2】肯定の返事「チャイ」
    【ポイント3】否定の返事&否定文「マイ・チャイ」

  2. 例文3種
    【例文1】彼はタイ人ですよね?
    【例文2】彼は日本人ではありません
    【例文3】これは私の携帯ではない

  3. タイドラマ『2gether』に出てくるセリフを確認する
  4. まとめ:
    タイ語での「そうである/そうではない」の言い方

例文を3種類見た後に、タイの人気BLドラマ『プロ・ラオ・クーガン/2gether The Series』に出てくるセリフ(ワンフレーズ)を3シーン、ご紹介します。

そして最後にもう一度、本記事のポイントをおさらいします。

※タイドラマ『2gether』のセリフを先にチェックしたい方は、こちらのリンクから該当部分(本記事後半)をご確認いただけます。

では、はじめます。

本講義全体の概要はこちら
独学で勉強しよう!超初心者向けタイ語講座
独学で自分のペースで学んでいける、超初心者(〜初級)向けタイ語講座【全30回+α】「タイ語を勉強したい、勉強してみたい」という方向けに、ゼロから始められる『超初心者(〜初級)向けタイ語講座』を作りました...

本講座をご利用される前に、本講座を作った背景注意事項をどうぞご一読ください。

タイ語講座第10回のポイント:「そうである」「そうではない」の言い方と疑問形

本講義のテーマは、タイ語の「そうである(そうです」「そうではない(そうではありません)」の言い方です。

今回ぜひ押さえていただきたいポイントは、以下の3つの表現です。

一つずつ見ていきます。

第10回講座のポイント①「チャイ・マイ」

最初に見ていきたいのが、疑問文に使う「チャイ・マイchâi mái/ใช่ไหม)」です。

疑問文を作る「チャイ・マイ」
  • チャイ・マイ(châi mái/ใช่ไหม)
    〜なんだよね(なんですよね)?
    【疑問文】

    →自分がそうだと思っていることや、そうだと認識していることについて、相手に確認したり同意を求める時に使う
「チャイ・マイ」の音声

「チャイ・マイ」は

「自分はこう思っている(こう認識している)んだけど、これでいいんだよね(これで合っているんだよね)……?」

と尋ねたい時に使います。

「……だよね??」「……そうだよね??」

といったニュアンスを持っている、というと分かりやすいでしょうか。

この「チャイ・マイ」を用いる際にポイントとなるのが、語順(文章内の位置)です。

「チャイ・マイ」の位置

文章(通常文)+「チャイ・マイ

文章(通常文)の後ろに「チャイ・マイ」をつけると疑問文になります。

この語順については、後にご紹介する例文の中で詳しく見ていきます。

【参考】タイ語の「マイ(疑問)」と「マイ(否定)」

ここで、「チャイ・マイ」の「マイ」と、否定の「マイ」について補足します。

「チャイ・マイ」の「チャイ(châi/ใช่)」は「そうである」という意味を持ち、「チャイ・マイ」の「マイ(mái/ไหม)」は「〜ですか?」といった疑問文を作る際の語です。

カタカナにすると全く同じになってしまうのですが、この「マイ」は第3回講義で学習した否定の「マイ(mâi/ไม่)」ではありません。

単語声調タイ文字
マイ
【疑問】
máiไหม
マイ
【否定】
mâiไม่
疑問文を作る「マイ(mái/ไหม)」と否定文を作る「マイ(mâi/ไม่)」


上記の表を比べてみていただくと、声調ピンク色・文字水色が異なることがわかります。

疑問の「マイ」は右上がりに上がっていく音なのに対し、否定のマイは「マ」を強く発音する音です。

この二つの語はよく出てくるのですが、厳密には音も文字も異なる「別の語」です。

「チャイ・マイ」の「マイ(mái/ไหม)」は、「チャイ」とセットじゃなく単独でも疑問文を作ります。第11回講義の中で詳しくお話しします。

また、今回の講義で、初めて疑問文が登場しました。

タイ語の疑問文にはいろいろな言い方があり、今回の「チャイ・マイ」はその中の一つです。

疑問文については今後、複数回の講義でご紹介していきますが、まずは今回登場した「チャイ・マイ」を押さえていただければと思います。

第10回講座のポイント②「チャイ」

二つ目の表現は「チャイchâi/ใช่)」です。

肯定の返事「チャイ」
  • チャイ(châi/ใช่)
    そうである(そうです)
    【肯定の返事】

    →「チャイ・マイ」を用いた疑問文の答えに用いる
「チャイ」の音声

「チャイ」は「そうである」という意味を持つ語です。

先ほど見た「チャイ・マイ」が使われる疑問文に対する返事に用いられます。

こちらも、後ほど例文の中で使い方を詳しく見ていきます。

「チャイ」についての補足

「チャイ」は疑問文に対する返事に用いる、とお話ししましたが、それ以外にも

疑問文
確信を持っていう独り言のような文

の中でも用いられることがあります。

こちらについては後の講義回でお話しする予定ですが、ここでは

「チャイ」

「チャイマイ」を使った疑問文に対する返事に使う


ことを押さえていただければと思います。

第10回講座のポイント③「マイ・チャイ」

三つ目の表現は「マイ・チャイmâi châi/ไม่ใช่)」です。

否定の返事&否定文「マイ・チャイ」
  • マイ・チャイ(mâi châi/ไม่ใช่)
    そうではない(そうではありません)
    【否定の返事・否定文】
「マイ・チャイ」の音声

この「マイ・チャイ」には大きく二つの役割があります。

「マイ・チャイ」の役割①

否定の返事
「そうではない(そうではありません)」

こちらも、先ほど見た「チャイ」と同様、「チャイ・マイ」が使われる疑問文に対する返事に用いられます。

「チャイ」が「そうである」という肯定の返事なのに対し、この「マイ・チャイ」は「そうではない」という否定の返事になります。

「マイ・チャイ」の役割②

否定文
「AはBではない

「マイ・チャイ」は、第9回講義で学習した「AはBである」の否定文「AはBではない」という文章にも用います。

ここでも語順がポイントになります。

否定文「AはBではない」の語順

「A(主語)」+「マイ・チャイ」+「B(名詞)」

「AはBである(A+ペン/pen+B)」の語順と同様、「マイ・チャイ」は主語(名詞)「A」と名詞「B」の間に置きます。

こちらも例文で詳しく見ていきます。

ちなみに、この「マイ・チャイ」の「マイ」は、否定の「マイ(mâi/ไม่)」です。

ポイント①で出てきた、疑問文を作る「チャイ・マイ」の「マイ(mái/ไหม)」とは異なります。

少しややこしいのですがこの二つの単語は異なる、ということを押さえていただければと思います。



例文から見る、タイ語の「そうである」「そうではない」の言い方

では例文を見ていきます。

まず最初にご紹介したいのが、疑問文「〜なんだよね(なんですよね)?」の言い方と、それに対する返事の仕方です。

【例文1】疑問文「〜なんですよね?」とその答え

例文として「彼はタイ人ですよね?」と質問する文を挙げてみます。

※ここで挙げる文章は、すべて「話し手が女性」の文章です。女性同士が話している会話として読み進めていただければと思います。

【例文1-1】疑問文
彼はタイ人ですよね?

カオ ペン コン・タイ チャイ・マイ カ
  kháo pen khon thai châi mái khá
  เขา เป็น คน ไทย ใช่ ไหม คะ

彼はタイ人ですよね?

※話し手は女性

【例文1-1】の音声
「カオ ペン コン・タイ チャイ・マイ カ」の音声

この文章は、自分は彼がタイ人だと思っているけれど、それで合っているかを相手に確認する質問です。

ここで、今回の例文(疑問文)と通常の文章(「彼はタイ人です」)を比べてみます。

カオ ペン コン・タイ カ
(彼はタイ人です)

カオ ペン コン・タイ チャイ・マイ
(彼はタイ人ですよね?

「彼はタイ人です」と「彼はタイ人ですよね?」のタイ語の文章の違いは、「カオ ペン コン・タイ(彼はタイ人である)」の後ろに「チャイ・マイ」ついただけ、ということが分かります。

「チャイ・マイ」という言葉が文中に入ることで、「〜ですよね?」を意味する疑問文になります。

「チャイ・マイ」の位置は文章の最後ですが、今回の「カ(丁寧表現)」のような文末に来る語がある場合には、その前に置きます。

【例文1-2】肯定の返事
「そうです」

チャイ カ
  châi khâ
  ใช่ ค่ะ

そうです

※話し手は女性

【例文1-2】の音声
「チャイ・カ」の音声
【例文1-3】肯定の返事
「そうです、彼はタイ人です」

チャイ カ
  カオ ペン コン・タイ カ

  châi khâ
  kháo pen khon thai khâ

  ใช่ ค่ะ
  เขาเป็นคนไทยค่ะ

そうです、彼はタイ人です

※話し手は女性

【例文1-4】否定の返事
「いいえ(そうではありません)」

マイ・チャイ カ
  mâi châi khâ
  ไม่ ใช่ ค่ะ

いいえ(そうではありません)

※話し手は女性

【例文1-4】の音声
「マイ・チャイ カ」の音声
【例文1-5】否定の返事
「いいえ、彼は日本人です」

マイ・チャイ カ
  カオ ペン コン・イープン カ

  mâi châi khâ
  kháo pen khon yîipùn khâ

  ไม่ ใช่ ค่ะ
  เขา เป็น คน ญี่ปุ่น ค่ะ

いいえ、彼は日本人です

※話し手は女性

【例文1-5】の音声
「カオ ペン コン・イープン カ」の音声

疑問文に使う丁寧表現「カ」の話(女性が話し手の場合)

丁寧文については第5回講義で学習した通り、話し手が女性の場合文末に(khâ/ค่ะ)」をつけます。

ですが、これは通常の文章の場合で、疑問文の場合もカタカナで書くと同じ「」なのですが、実は声調が異なり、「khâ/ค่ะ」ではなく「khá/คะ」となります(タイ文字のスペルも変わります)。

これは話し手が女性の場合のみの話で、話し手が男性の場合は、通常文と同様「クラップ(khráp/ครับ)」です。

整理します。

丁寧表現
話し手通常文疑問文
女性
khâ/ค่ะ

khá/คะ
男性クラップ
(khráp/ครับ)
クラップ
(khráp/ครับ)

上の表の中で、女性の声調(ピンク色の部分)が異なることを見ていただけると思います。

音声ファイルを掲載していますので、ぜひ両方の「カ」の音の違いを聞いてみてください。
(再生ボタン【▶︎】を押すと音声が流れます)

【例文2】否定文①「彼はタイ人ではありません」

続いての例文は、「彼はタイ人ではありません」という否定文です。

【例文2】否定文①

カオ マイ・チャイ コン・タイ カ
  kháo mâi châi khon thai khâ
  เขาไม่ใช่คนไทยค่ะ

彼はタイ人ではありません。

※話し手は女性

【例文2】の音声
「カオ マイ・チャイ コン・タイ カ」の音声

このような「A(彼)はB(タイ人)ではない」という文章は、

主語(A)+「マイ・チャイ」+名詞(B)

を使って言うことができます。

ここで通常の文(「彼はタイ人です」)とその否定文を比べてみます。

カオ ペン コン・タイ カ
(彼はタイ人です

カオ マイ・チャイ コン・タイ カ
(彼はタイ人ではありません

第9回講義で学習した「AはBである」という通常の文の「ペン」を「マイ・チャイ」に置き換えると、「AはBではない」という否定文になります。

【例文3】否定文②「これは私の携帯ではない」

否定文をもう一例、ご紹介します。

「これは私の携帯ではない」という文章です。

【例文3】否定文②

ニー マイ・チャイ ムートゥー・チャン
  nîi mâi châi mɨɨthɨ̌ɨ chán
  นี่ ไม่ ใช่ มือถือ ฉัน

これは私の携帯ではない

【例文3】
「ニー マイ・チャイ ムートゥー・チャン」の音声

「ニー」は「これ」という意味の語、「ムートゥー」は「携帯(電話)」を意味します。

この文章を分解してみると、以下のようになります。

A
(=ニー/これ)

マイ・チャイ
/mâi châi
(=ではない)

B
(=ムートゥー・チャン
/私の携帯)

「私の携帯」の言い方「ムートゥー・チャン」については、第6回講義「名詞の修飾」で学習した内容です。

例文に出てきた単語
単語意味
ニー
(nîi/นี่)
これ
ムートゥー
(mɨɨthɨ̌ɨ)
มือถือ)
携帯(電話)


タイドラマでみる、「チャイ」「マイ・チャイ」「チャイ・マイ」の使い方

タイのBLドラマのセリフ①

Greenグリーンにつきまとわれて困っているTineタイSarawatサラワットに助けを求めるシーン。

Tine:มึงจะช่วยกูใช่ไหม
(ムン(グ) ジャ チュアイ グー チャイ・マイ)

Sarawat:うなずく

Tine:ขอบคุณมากเว้ย มึง
(コー(プ)クン マーク ウェーイ ムン)

所(ที่มา):เพราะเราคู่กัน 2gether The Series EP.3 3/4 6:19~6:24
※括弧書きは本記事の著者によるもの

ここで注目していただきたいのは、Tineタイの最初のセリフです。

Tineのセリフ①【質問】

ムン(グ) ジャ チュアイ グー チャイ・マイ
 mɨŋ cà chûai kuu châi mái

ここでまず見ていただきたいのは、チャイ・マイの前にある文章です。

ムン(グ) ジャ チュアイ グー
mɨŋ chûai kuu

第8回講義「未来形の作り方」で出てきた「ジャ」が出てきました。

「ジャ」の後ろに来ている「チュアイ」は「助ける」という意味の動詞です。

「ムン」は「お前」、「グー」は「俺」を意味す人称代名詞です。こちらはこれまでも何度か出てきました。

これらをまとめると、以下のようになります。

ムン(グ) ジャ チュアイ グー
mɨŋ chûai kuu

お前は俺を助ける

この「お前は俺を助ける」の後ろに「チャイ・マイ」が来ています。

この全文を訳すならば、以下のようになります。

ムン(グ) ジャ チュアイ グー チャイ・マイ
mɨŋ chûai kuu châi mái

お前は俺を助けるんだよな?

(お前は俺を)助けてくれるんだな?

このやり取りでのTineタイの次のセリフも見てみましょう。

Tineのセリフ②【お礼】

コー(プ)クン・マーク ウェーイ ムン(グ)
 khɔ̀ɔpkhun mâak wéei mɨŋ

「コー(プ)クン」は「ありがとう」という意味の語です。

それに「マーク」がつくことで「どうもありがとう」と、「ありがとう」の意味を強めています。
(「マーク」は第4回講義で出てきました)

その後ろの「ウェーイ」は状況に応じいくつかの意味を持つ語ですが、ここでは「ありがとう」を強調するニュアンスで使われている、と捉えるのが良さそうです。

セリフに出てきた単語
単語意味
ムン(グ)
(mɨŋ/มึง)
お前
(丁寧な表現ではない)
チュアイ
(chûai/ช่วย)
助ける(動詞)
グー
(kuu/กู

(丁寧な表現ではない)
コー(プ)クン
(khɔ̀ɔpkhun)
ขอบคุณ
ありがとう
コー(プ)クン・マーク
(khɔ̀ɔpkhun mâak)
ขอบคุณมาก)
どうもありがとう
ウェーイ
(wéei/เว้ย)
強調の意で用いられる文末表現
※親しい間柄にのみ使う

タイのBLドラマのセリフ②

イベントのチラシを配っている最中に偶然会ったTineタイPearペーの会話。

Pear:ไทน์อยู่นิติ ใช่ไหม
(タイ ユー ニティ チャイ・マイ

Tine:ใช่ๆ
(チャイ チャイ)

出所(ที่มา):เพราะเราคู่กัน 2gether The Series EP.4 1/4 4:21~4:24
※括弧書き及び太字は本記事の著者によるもの
Pearのセリフ【質問】

タイ ユー ニティ チャイマイ
 Thai(Tine) yùu nítì châi mái

Pearのセリフの意味

タイ ユー ニティ チャイマイ
 Thai(Tine) yùu nítì châi mái

Tineは法学部なんだよね?

Tineは法学部にいるんだよね?

Tineのセリフ【返事】

チャイ チャイ
châi châi

「そうである」という意味の「チャイ」を2回言うことで、その返事を強調しています。

Tineのセリフの意味

チャイ チャイ
châi châi

そう、そう

セリフに出てきた単語
単語意味
ユー
(yùu/อยู่)
〜にいる(動詞)
ニティ
(nítì/นิติ
ここでは「ニティ」で「法学部」の意

厳密には「カナ・ニティ(サー(ト))」で法学部
※法律学:「ニティサー(ト)(nítìsàat/นิติศาสตร์)」

タイのBLドラマのセリフ③

SarawatサラワットTineタイに真実を告白するシーン。今こうやって二人が一緒にいるのは偶然じゃないんだ、というセリフの一部をピックアップしました。

ドラマのセリフの引用

มันไม่ใช้เรื่องบังเอิญนะเว้ย
(マン マイ・チャイ ルアン(グ) バンウーン ナ ウェーイ)

出所(ที่มา):เพราะเราคู่กัน 2gether The Series EP.11 4/4 9:42~9:46
※括弧書き及び太字は本記事の著者によるもの
Sarawatのセリフ

マン マイ・チャイ ルアン(グ) バンウーン ナ ウェーイ
man mâi châi rɨ̂aŋ baŋʔəən ná wéei

「マン」は「それ」という意味の語ですが、ここでの「それ」とは「俺たち(SarawatサラワットTineタイ)がこうして(一緒に)いること」を指しています。

「ルアン(グ) バンウーン」は「偶然の出来事」という意味です。

この部分だけを抜き取って整理すると、

A
(=マン/それ)

マイ・チャイ
/mâi châi
(=ではない)

B
(=ルアン(グ) バンウーン
/偶然の出来事)

「それは偶然の出来事ではない」となります。

その後ろに続く「ナ」は日本語の「ね」「よ」に相当する、親密で柔らかい表現、最後の「ウェーイ」は、ここでは「本当に」といった強調のニュアンスで使われている、と捉えるのが良さそうです。

これらを全て合わせると、以下のような意味になります。

Sarawatのセリフの意味

マン マイ・チャイ ルアン(グ) バンウーン ナ ウェーイ
man mâi châi rɨ̂aŋ baŋʔəən ná wéei

それ(俺たちがこうして(一緒に)いること)は偶然の出来事じゃないんだよ

単語意味
マン
(man/มัน)
それ
(英語の「it」に相当するが、人に使うと軽蔑や親しみのニュアンスが入るため注意が必要)
ルアン(グ)
(rɨ̂aŋ/เรื่อง
出来事、話
バンウーン
(baŋʔəən/บังเอิญ
偶然に

※「ルアン(グ)・バンウーン」で「偶然の出来事」

(ná/นะ
相手に同意を求めるや強調したい時などに使われる、親密で柔らかい表現
日本語の「~ね、~よ」に相当
ウェーイ
(wéei/เว้ย
強調の意で用いられる文末表現
※親しい間柄にのみ使う

おさらい|タイ語講座第10回のポイント

タイ語講座第10回の本記事では、タイ語の「そうです」「そうではありません」の言い方について説明しました。

第10回講義のポイント(おさらい)
  • チャイ(châi/ใช่)
    そうである(そうです)
    【肯定の返事】
  • マイ・チャイ(mâi châi/ไม่ใช่)
    そうではない(そうではありません)
    【否定の返事・否定文】

    ※「AはBではない」
    →主語(A)+「マイ・チャイ」+名詞(B)
  • チャイ・マイ(châi mái/ใช่ไหม)
    〜なんだよね(なんですよね)?
    【疑問文】

    ※文章+「チャイ・マイ
    →「チャイ・マイ」は文章の後ろ(最後)につける

第10回はここまでです。お疲れ様でした。

第11回講義へ進む場合はこちらから、第9回に戻る場合はこちらからどうぞ。

【参考文献】
本講義全体の概要はこちら
独学で勉強しよう!超初心者向けタイ語講座
独学で自分のペースで学んでいける、超初心者(〜初級)向けタイ語講座【全30回+α】「タイ語を勉強したい、勉強してみたい」という方向けに、ゼロから始められる『超初心者(〜初級)向けタイ語講座』を作りました...
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